京都人日常使いの贅沢洋食店
当初は法人の観光タクシーの一員としてスタートした私ですが、日増しに「グルメ」色が強まり、個人タクシーとなった現在では、「グルメ」のついでに観光スポットを回るという逆の流れとなっています。
うまくお客様の要望にお応えできるレベルの情報量にはなったかと思いますが、それでも日々情報を集め続け、さらなるニーズに対応すべく「お店探し」は今も続けております。現在では、京都市内はもとより、京都府内各所や滋賀、大阪や和歌山など近畿圏のグルメ観光にも対応できるよう、日々注目しております。
「驚きの料理店7選」の最後には、日常の贅沢として京都人が通う名店をご紹介します。「肉洋食オオタケ」は、川端二条から現在の川端松原に移転し、肉好きのための洋食屋さんとして親しまれています。実は最近、このような「京都人の日常の贅沢」を好まれ、「普段着の京都の美食を堪能したい」というゲストが多くなってきました。いつでも伺える低価格なお店も繁盛しています。
中でも「店主大好きあらびきハンバーグセット」がおすすめで、初めて食べた人が驚くぐらい肉質がしっかり。いい意味で「ふんわりしていない」まさに野性味あふれるハンバーグという印象が強いです。また、セットに付いてくる鉢やサラダ、汁物に至るまで誠実で丁寧なおいしさを感じさせ、熱いものは熱くという精神がこの定食にも表れています。これで1600円は実にお値打ち。
「自家製ハンバーグ」も見逃せません。訪問時に聞いた牛:豚=6:4というミンチの黄金比が、最強のうまみを演出しています。やはり口にしてから咀嚼(そしゃく)が必要で、これまでのハンバーグの概念を覆すぐらいの存在です。デミグラスにも肉質の良さを助長させるうまみの迫力があるのがうれしい。近江牛専門店や和食店での経験がすべて満足度につながっています。気さくなマダムとシェフの掛け合いも名物で、和みの中にも直球勝負の肉のおいしさが際立つお店です。
「千年の都」京都には、特別な文化が受け継がれてきました。料理だけでなく、御菓子やお土産にもそれは深く影響を与えています。そうした逸品を作り続け、守ってこられたのが職人さんであり、料理人やサービススタッフもこうしたプロフェッショナルな存在です。そうした食のプロとお客様とのご縁を結ぶことも、私たちタクシードライバーの重要な役割であり、そうしたきっかけをつくって「おいしい京都」をアピールすることが、京都府文化観光大使の私としての責務でもあります。
幸せの料理は京都にたくさんあります。ぜひ皆さんも京都にいらして、ゆっくりほっこり味わいながら、すてきなお食事の時間を楽しんでくださいね。いつかお会いできる日を楽しみにお待ちしております!
京都市東山区宮川筋5丁目345-3