![保険大激変 損保の構造的課題が生保にも飛び火!#6](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/8/1/650/img_81702bfa583995e504d61d20151773a2294917.jpg)
多くの人は自分に合った保険商品を選ぶために、商品概要を見比べ、慎重に検討する。では保険会社はどうか。どうせ契約するなら、顧客本位の生命保険会社と契約したい。そこで多くの生保会社と日々業務を通して付き合っている優良乗り合い代理店29社に、四つの観点で生保会社を“逆査定”してもらった。特集『保険大激変』の#6では、顧客本位の生保会社ベスト&ワーストランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)
顧客本位の生命保険会社はどこ?
乗り合い代理店29社が忖度なしに評価
生命保険の契約で得ることができる、万が一のときの経済的保障や安心の対価は、決して安いものではない。だからこそ、多くの人は保険商品を選ぶときに、生保各社のウェブサイトやパンフレットで商品内容を見比べ、人によっては保険に詳しいファイナンシャルプランナーにアドバイスをもらう。
ではそのときに、保険を提供する生保会社を選ぶという視点をどれだけの人が持っているだろうか。
どうせ保険に加入するなら、顧客のことを第一に考えてサービスを提供する、顧客本位の生保会社の生保商品を選ぶべきだ。保険の価値を最も感じるのは、万が一のとき。その際に保険会社が親身になって対応してくれなければ、保険料を払い続けてきたことを後悔することになる。
だが一般の消費者にとって、生保会社が顧客本位かどうかはなかなか判断できない。そこでダイヤモンド編集部は、30社程度の生保会社と取引を行っている、乗り合い代理店にアンケートを実施した。
乗り合い代理店は顧客の契約手続きを担ったり、顧客から受けた質問を生保会社に問い合わせたり、生保会社と顧客の間に立っている。つまり乗り合い代理店は、生保会社が顧客のことを第一に考え、最善の保険契約に資する施策を実践しているかどうかを、最も知っている存在なのだ。
アンケートでは乗り合い代理店に、「アフターフォローの対応・体制」「保険販売・契約のサポート」「設計書や契約システムの使いやすさ」「商品力」の四つの項目において、優れていると感じる生保会社を3社、改善すべきだと感じる生保会社3社を、それぞれ順位付けして選出してもらった。各評価を点数化して総合得点を算出し、点数が高い生保会社を顧客本位の業務運営を実践している生保会社とした。
生保会社と乗り合い代理店の関係は、商品を作る“メーカー”と、営業や契約の手続きを担う“販売会社”という関係だ。回答した乗り合い代理店は、生命保険協会による品質評価基準で合格点を獲得した29社で、いわばメーカー側から査定を受け、認定された立場。本稿では、その29社が生保会社を“逆査定”した格好だ。
なお、アンケートでは忖度せずに回答してもらうため、どの乗り合い代理店がどのように生保会社を評価したかは記していない。
次ページで、アンケート結果を点数化して作成したランキングをお届けする。ベストランキング21社と、ワーストランキング30社を一挙公開する。付き合うべき生保会社を選ぶ参考にしてもらいたい。