さらに1年、2年、5年、10年と長く継続すればするほど、ダイエットが習慣となり、リバウンドしにくい体が手に入ります。

 習慣化するには、時間がかかります。そのために大切なのが続けることです。とはいえ、「続ける」ということは難しいですよね。継続することにもコツがあるので、ここで紹介します。

 人間には一定の状態を保とうとするホメオスタシス機能が備わっています。この機能は人間の生存機能でもあるので、急激な変化を嫌います。そのため体が急激に変化するほど、ホメオスタシスが強く働くことがわかっています。

 つまり、日々の行動を急激に変化させるほど継続できずリバウンドしやすくなるので、ダイエットは緩やかに変化させることが大切です。

 しかし、多くの人が「今日から甘いものは禁止する!」「毎朝ランニングを1時間する!」「1カ月で5キロ痩せる!」など、急激な変化を伴う目標を立てがちです。

ダイエットを習慣化する鍵は
緩やかに変化させること

 スタートダッシュを切るような目標設定が、ホメオスタシスによる引き戻しを助長させてしまうということですね。これは小学校のマラソン大会などのときにいた「スタートダッシュしてトップになり目立つけど、すぐ脱落していく人」と同じようなものです。

 では、先にあげた目標をどう変えればいいか、一緒に考えてみましょう。

「今日から甘いものは禁止する!」→「毎日食べていた甘いものを2日に1回にする」

「毎朝ランニングを1時間する!」→「2日に1回10分だけランニング。雨の日は休む」

「1カ月で5キロ痩せる!」→「1年で5キロ痩せる」

書影『ダイエットは習慣が9割 決定版』『ダイエットは習慣が9割 決定版』(リチェンジ)
増戸聡司 著

 というように、目標を変えるのがいいですね。

 緩やかに変化させる方法は、ダイエット以外にも効果的です。私の知人は早起き習慣を身につけるため、毎日1分ずつ目覚まし時計のセット時刻を早めることをくり返しました。

 さらに、clubhouseでの配信も習慣にし、8時だった起床時間を5時台へと変化させていきました。また私も高校生のころ、1日1回ずつ腕立て伏せの回数を増やしていったことがあります。そのおかげで「筋肉番付」という番組の腕立て伏せ全国大会で、1055回の記録を残し準優勝することができました。

 緩やかに変化させる利点は、つらくならないので続けやすいということです。その積み重ねが大きな結果につながります。