韓国でも日本と同様「犯罪者に対する処罰が甘い」という批判があり、特に未成年者の犯罪や軽犯罪も含めて全般的に刑罰の見直しを求める声が国民から度々上がっている。今回のジョニー・ソマリの法廷での不快な態度に対しても、「韓国を侮辱するのは許せない」「厳罰化を望む」といったコメントがネット上で多く見られる。

 それでも、ジョニー・ソマリが日本では罰金刑と日本への入国禁止5年で済んだことと比較すると、韓国の方が勾留し、裁判までしっかりと進めていることから、どうしても日本の対応が「生ぬるい」という印象は否めず、それを嘆く日本の声には何とも歯がゆい思いがする。

「厳しくない国」を選んで迷惑行為をしている

 ジョニー・ソマリは日本や韓国だけでなく、これまでにもタイやイスラエルなど世界各地を訪れては物議を醸すトラブルを度々起こしていることが伝えられている。

 もしこれがインドやイスラム諸国のように、法律が厳しい、厳格な宗教国などであれば、彼の身の安全、命も危うかっただろう。彼の行動の裏には「法が厳しくない国」を選んでいること、それがアジア諸国に集中していることからも、韓国や日本を含めアジア諸国を見くびった傲慢さが見て取れる。

 また、彼のYouTuberとしての活動についても疑問が多く、単に「迷惑系YouTuber」として見るには無理があるように思える。前述のように、登録者数を稼ぐために「迷惑系」に転換したといわれているが、その割には登録者数は大して伸びていない(追放前のYouTubeの登録者数は約1万8000人)。さらに、行く先々でその国の人々の自尊心を傷つける歴史問題などの発言を繰り返している点も気になる。「人気YouTuber」とはいえない彼が、なぜ世界各地で長期滞在できるのか。その背景には、何らかの組織のサポートがあるのではないかという噂もあり、単なる憶測とは言い切れないのではと思える。

 筆者自身も外国人として韓国で生活している身であることから、「一括りに外国人のすべてが悪い」という先入観は持つべきではないと考える。しかし、ニュースにならないような些細なものも含め、日本各地で外国人によるトラブルが増加傾向にあることは事実であり、日本にいる友人や知人からも不安や危機感を感じているという話を度々耳にする。

「郷に入っては郷に従え」そして「性善説」で成り立ってきた部分が多い日本社会だが、ジョニー・ソマリのみならず、外国人YouTuberやインフルエンサー、さらには観光客によるトラブルも頻発していることを考えれば、今やそうした対応にも限界があると言わざるを得ない。今後は毅然とした対応や法の整備、外国人にも分かりやすいルール化・伝え方が求められるのではないか。