出来立てほやほやの茶所で絶景と抹茶を堪能

閑坐今熊野観音寺の茶所「閑坐」で、心ゆくまで青もみじと向き合いたい

 今熊野観音寺の青もみじの様子を見に訪れた4月25日は、境内に造られた茶所「閑坐」オープンの日でした。閑坐(かんざ)とは、静かに坐し、心を落ち着かせて己の内面と向き合い、悟りを開こうという意味を持つ禅語が由来。休憩所だった建物をリノベーションし、参拝者がお抹茶とお菓子でホッと一服できる憩いの場となりました。

 何度も塗り重ねたという床や、テラスにしつらえた水盤に青もみじが映り込む、“青もみじのリフレクション”は夢幻の境地。大切に取っておいたという昨年の紅葉をかたどり、彩色をほどこした壁面の紅葉アートも素敵です。

 青もみじの絶景にまっすぐ向き合うカウンター席のほか、外のテラスにはベンチもありますので、お好みの席へ。拝観志納料は2000円ですが、お抹茶と和菓子、十一面観音菩薩様のお札も付いて、さらにこの景色。日常の慌ただしさから別世界に逃れ、心ゆくまで浸れるのですから納得です。青もみじはもちろんですが、秋の紅葉狩りの時にも覚えておくとよさそうです。

「閑坐」の外観茶所「閑坐」の外観。室内から望む青もみじがいかに素晴らしいか容易に想像できる