2019.3.20
景気判断「下方修正」でも消費増税を再々延期する必要性はない
景気動向指数で景気の基調判断が「下方修正」されたが、米中貿易戦争や中国経済の今後を考えると、「景気後退」の判断を急ぐことはない。10月の消費増税も再々延期する必要性はない。
第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト
くまの・ひでお/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 山口県出身。1990年横浜国立大学経済学部卒。90年日本銀行入行。2000年より第一生命経済研究所に勤務。主な著書に『バブルは別の顔をしてやってくる』(日本経済新聞出版社)など。
2019.3.20
景気動向指数で景気の基調判断が「下方修正」されたが、米中貿易戦争や中国経済の今後を考えると、「景気後退」の判断を急ぐことはない。10月の消費増税も再々延期する必要性はない。
2019.1.16
2019年は景気減速を懸念する声もあるが、改元で祝日が増えるなどの「元年効果」や増税対策で外食産業が宅配を充実させるなど、消費分野のビジネスチャンスが増え消費拡大につながる可能性がある。
2018.11.14
消費増税の景気への影響を少なくするのに最大の効果が期待できるのは賃上げだ。だが消費増につなげるには、社会保険料負担などを抑えて可処分所得が増えるようにする取り組みが合わせて必要だ。
2018.9.19
日本の労働生産性はなぜ低いのか。国際比較をして浮き彫りになるのは、製造業で突出した生産性を持つ牽引力になる産業がないのと、短時間労働者の賃金が低く、しかもその割合が増えていることだ。
2018.7.25
米中間で追加関税による制裁と報復合戦が始まったが、問題は貿易だけにとどまらない。米国は金利上昇・ドル高による景気への影響が懸念され、一方で中国は産業構造の高度化が遅れかねないジレンマを抱える。
2018.5.30
消費者物価上昇率が1%前後で安定してきた。これは今の経済のもとで多くのエコノミストが予想するインフレ率と同じだ。日銀は追加緩和で動くのではなく、むしろ「2%目標」の修正を考える時期だ。
2018.4.4
秋の中間選挙を意識してトランプ大統領が中国などの貿易赤字国への高関税措置を打ち出したが、「リスク」はそれだけではない。日本も「まさか」のシナリオが起こることへの準備をしておく必要がある。
2018.2.7
5日の米国株式市場が「過去最大の下げ幅」になるなど、日本や欧州でも連鎖安になり、低金利を背景に上昇を続けてきた株式市場は一転、世界同時株安に見舞われた。08年の「リーマンショック」の再来になるのか。鍵を握るのはFRBの舵取りだが、新…
2017.12.13
好況の実感が乏しい長い景気拡大と企業の高収益が続くのは、企業が、売り上げ増が期待できない中で、賃金や経費などの固定費を抑えて収益基盤を強くする不況期と変わらぬ経営になっているからだ。
2017.10.18
政府の「人づくり革命」は選挙や予算獲得を意識して打ち出された感が否めない。重要なのは、人を大事にする日本的経営を引き継ぎ、これまでの人材育成手法を時代の変化に合わせたものに変えていく企業の「人づくり改革」だ。
2017.8.23
人口減少のもとで成長を続けるには生産性を高めることが必要だが、その二つの方法のうち大事なのは、新しいことに挑戦して稼ぎを増やすことだ。そのためには成功確率の高い仮説作りや収益機会を探すコストを少なくして、「不確実性」を管理すること…
2017.6.28
日本銀行の量的緩和策の縮小が始まれば、長期金利急騰などの混乱を懸念する声もあるが、企業の設備投資資金などの需要は落ちていてお金は余っている。金利が上がりにくい経済構造に変わっているが、心配なのは低金利のもとで政府が財政再建をさぼる…
2017.5.1
企業の成長で大きなポイントになってきた人材や技術力、組織文化などの「無形資産」が財務諸表には載ってこない、という「盲点」が日本経済の成長のネックになりかねない。「バランスシート」が“過小評価”されて、十分な融資を受けられずに成長の…
2017.3.22
黒田東彦総裁の任期切れまで約1年となっている。次期日銀総裁が選ばれる時期が任期の2018年4月よりも手前だとすれば、次期総裁の決定まで1年間を切ってしまったと考えたほうがいい。どんな人物が好ましいのか。
2017.2.22
しばしば人口減のなかでの「生産性上昇」が論議されるが、具体的な経済政策の内容まで突っ込んで言及されるケースが少ない。実際にはどうしたらよいだろう。
2017.1.25
トランプ大統領が1月20日に正式に就任。就任初日にいくつかの基本政策が発表された。今後の優先政策となるものだから整理して、それによって導かれる結果を考えてみたい。
2016.12.14
イベントリスクを挙げると、きりがないというのが2017年を臨む現在の状況である。ならば、現在から見通すことのできる経済の変化について、2017年のチャンスになりそうだと思える点を中心に考えてみたい。
2016.11.16
米国次期大統領にトランプ氏が決まり、日本経済の未来に暗雲がたちこめている。目下の焦点は、TPPの行方である。米国が抜けるのであれば、多くの国々における貿易連携の相乗効果が失われる懸念がある。
2016.10.19
日銀の黒田総裁の任期はあと残り1年半を残して、総括的な検証を行った。そこでイールドカーブ・コントロールを打ち出した本当の狙いは、国の利払費を先々まで最小限に抑えることではないかと考えられる。
2016.9.21
2014年春以来、消費の低迷がずっと続いている。この間、勤労者世帯の給与所得はプラスの伸びになっている。どうして家計所得が増えているのに、消費が増えないのだろうか。
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