窪田順生

ノンフィクションライター

くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。
著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。
新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。

元陸自・性被害告発者への誹謗中傷でまた露見、日本人の伝統的ハラスメント体質
窪田順生
陸上自衛官時代の性被害を告発した五ノ井里奈さんのもとに誹謗中傷が殺到した。その内容には「なぜ日本ではいつまで経ってもハラスメントがやめられないのか」という問題を考えるうえで、ヒントになることが多く含まれている。「ちょっと嫌な目にあったくらいでいちいち騒ぐなよ、これくらの辛いことを乗り越えられないと、一人前の社会人になれないぞ」というような考え方を持つ日本人がかなり存在していて、ハラスメントがなくならないのではないか。
元陸自・性被害告発者への誹謗中傷でまた露見、日本人の伝統的ハラスメント体質
加熱式たばこを巡って“炎上”続出、「水蒸気だから迷惑かけない」の大誤解
窪田順生
「加熱式たばこ」にまつわる「炎上」が相次いでいる。その背景には、喫煙者の多くが、加熱式たばこは紙巻きたばこよりも体に悪くないので、屋内などで吸ってもそんなに問題にならないと考えている部分があるだろう。この「加熱式たばこ、実は紙巻きたばこよりも安全」説を補強するのが「規制」の緩さだ。本当に加熱式たばこは「水蒸気しか出ないから大丈夫」なのだろうか。
加熱式たばこを巡って“炎上”続出、「水蒸気だから迷惑かけない」の大誤解
アントニオ猪木氏が生前「統一教会の集会に参加」の報、3つの論点で背景を考える
窪田順生
“燃える闘魂”アントニオ猪木氏が亡くなった。この数日は、猪木氏の追悼記事や関係者の思い出話などを読みふけっていたのだが、そこでちょっと気になるSNSの投稿を見つけた。猪木氏がかつて「統一教会系イベント」に参加したというのだ。一体なぜか。ご本人が鬼籍となった今、真相はわからないが、猪木氏をこよなく愛するファンとしては「政界復帰の布石」「福田赳夫」「北朝鮮」という3つのキーワードが頭をよぎる。
アントニオ猪木氏が生前「統一教会の集会に参加」の報、3つの論点で背景を考える
コロナ自粛による高齢者の健康被害で見えた「長寿大国日本」の隠れた要因
窪田順生
コロナ禍での自粛生活の影響で、体や心の不調をもたらすという「健康二次被害」が指摘されている。特に高齢者はコロナ重症化のリスクが高い一方で、過度なステイホームや活動自粛をすると心身を壊すケースが多く報告されている。なぜ「自粛」はここまで顕著に、高齢者の心と体をむしばんでしまうのか。運動量が落ちることや、免疫機能が落ちるという説明が一般的だが、実はもうひとつ忘れていけない大きな要因がある。それは「なぜ日本の高齢者は長生きなのか」ということを考えていくと理解できるという。
コロナ自粛による高齢者の健康被害で見えた「長寿大国日本」の隠れた要因
「技能実習生の税金は免除して」日本がベトナムに足下を見られてしまう本当の理由
窪田順生
今月5日、日本を訪問中のベトナムの社会事業相が、加藤勝信厚生労働相と会談し「技能実習生に対する住民税・所得税の免除」を要請した。それに対し、加藤厚労相は「財務省と議論すると応じた」という。なぜこんなにもベトナム政府が「強気」に出られるのか。その背景には、ベトナムの「日本離れ」がある。どういうことか。
「技能実習生の税金は免除して」日本がベトナムに足下を見られてしまう本当の理由
山上容疑者の銃弾で変わった日本は「とっくにテロに屈している」という現実
窪田順生
旧統一教会だけではなく、日本政府、政治家、マスコミなどが国民の信用を失っているのに対して、山上容疑者だけは評価が上がっています。ただ、この現象は「日本はテロに屈している」ということを示しているのです。
山上容疑者の銃弾で変わった日本は「とっくにテロに屈している」という現実
国葬が東京五輪と同じ「ゴリ押し開催後に不正発覚」に陥る嫌な予感しかしない訳
窪田順生
安倍晋三元首相の国葬費用が約16.6億になると公表され炎上している。政府の強行開催スタンスや推進派の皆さんの「強引な主張」を見ていると、筆者には嫌な予感しかしない。「ゴリ押し開催後に不正発覚」という「東京2020」と同じパターンをたどっているからだ。
国葬が東京五輪と同じ「ゴリ押し開催後に不正発覚」に陥る嫌な予感しかしない訳
都会で孤独な男性は「早死にリスク」が肥満のヘビースモーカーと近いワケ
窪田順生
「寿命を縮める」と聞くと何が思い浮かぶだろうか。よく言われる「高血圧をほうっておく」「タバコを吸う」「運動せずに太っている」というのは寿命を縮めていることが、データでも裏付けられている。ただ、「人を早死にさせる原因」はもうひとつある。それは「孤独」である。東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野の辻一郎教授に話を聞いた。
都会で孤独な男性は「早死にリスク」が肥満のヘビースモーカーと近いワケ
爆笑問題・太田氏を統一教会「擁護派」と糾弾する日本人に、既視感しかない理由
窪田順生
お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光氏が一部で炎上しているようだ。「サンデー・ジャポン」(TBS系)で、旧統一教会を「擁護」するような発言が続いていることから、「旧統一教会批判をするミヤネ屋や、ひろゆき氏を見習え」「ただの逆張り以外の何物でもないからイライラする」とSNSなどでボコボコに叩かれているのだ。
爆笑問題・太田氏を統一教会「擁護派」と糾弾する日本人に、既視感しかない理由
東京大空襲で地下鉄への避難が禁じられた理由、コロナ医療崩壊に通じる日本の悪習
窪田順生
太平洋戦争は遠い昔の話などではなく、令和日本にも通じる「現在進行形の構造的な問題」である。一体どういうことか、日本の戦争被害を語るうえで避けては通れない「空襲」を例に説明しよう。
東京大空襲で地下鉄への避難が禁じられた理由、コロナ医療崩壊に通じる日本の悪習
福島で甲状腺がん診断多発の裏に「過剰な検査」、日本人が知らない“がん検診”の実態
窪田順生
2011年の福島第一原発事故後、子どもの甲状腺がんが多く確認されている。これは「原発事故による被ばく」のせいなのか、それとも「過剰なスクリーニング」のせいなのか。がん検査や疫学調査の専門家らの中には、このスクリーニング検査が結果として、子どもたちのその後人生に不利益をもたらしていると警鐘を鳴らしている人も少なくない。
福島で甲状腺がん診断多発の裏に「過剰な検査」、日本人が知らない“がん検診”の実態
韓国に経済指標で惨敗続きでも「日本の方が豊かだ」と叫ぶ人々の現実逃避病
窪田順生
2022年度の最低賃金の目安が、全国平均で時給961円に決まったというが、実は韓国の最低賃金に追い抜かされている。ちょっと前も日本の「1人当たりのGDP」と「労働生産性」が韓国に追い抜かれてしまったということが大きな話題になったが、現実を直視できない日本人も多い。
韓国に経済指標で惨敗続きでも「日本の方が豊かだ」と叫ぶ人々の現実逃避病
アベガーの次は「分断ガー」誕生でも、日本の分断は昔よりマシである理由
窪田順生
これまでは、日本で起きているあらゆる問題は安倍元首相の責任だと主張する、いわゆる「アベガー」と揶揄される人たちがいた。そんな方々が、安倍元首相の死を受けて、日本のあらゆる問題は「社会の分断」が原因だと主張する「分断ガー」ともいうべき人々へとアップデートしているような印象を受ける。
アベガーの次は「分断ガー」誕生でも、日本の分断は昔よりマシである理由
吉田茂氏の国葬は「大不評」だったのに…安倍氏国葬をゴリ押しする政府の過ち
窪田順生
個人的には国葬はやめた方がいいのではないかと思っている。戦後の首相として唯一の例である、吉田茂氏の国葬は実は当時、「無感動な官葬」などと大不評だったからだ。
吉田茂氏の国葬は「大不評」だったのに…安倍氏国葬をゴリ押しする政府の過ち
宗教団体を恨んで安倍氏狙う不条理…犯人は「ヘイトクライム」思考の典型だ
窪田順生
宗教団体を憎んでいるはずの山上容疑者の頭の中では、なぜか教団よりも安倍氏の方を自分の人生を狂わせた「主犯」として強い殺意を抱いていた。なぜこんな論理の飛躍をするのか。実は今、日本でも山上容疑者のような考え方をする犯罪者が起こす事件が急速に増えている。凶行に及んだ背景と、山上容疑者の飛躍した思考回路を考えれば、これほど典型的なヘイトクライムはない。
宗教団体を恨んで安倍氏狙う不条理…犯人は「ヘイトクライム」思考の典型だ
「同性愛は精神障害」冊子にドン引き、人権感覚が100年前の“悪い保守”の大罪
窪田順生
自民党の会合で配布された冊子「夫婦別姓 同性婚 パートナーシップ LGBT ー家族と社会に関わる諸問題ー」の中にあった記述が炎上している。「同性愛は心の中の問題であり、先天的なものではなく後天的な精神の障害、または依存症です」などだ。1915年にも「病的な愛」という記事を医学博士が寄稿しているように、これは100年以上前の価値観である。
「同性愛は精神障害」冊子にドン引き、人権感覚が100年前の“悪い保守”の大罪
ウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を
窪田順生
ロシアによるウクライナ侵攻が5カ月目に突入したが、欧米諸国では「支援疲れ」が見えてきたという。長期化による「疲れ」は日本のマスコミにも見て取れ、ウクライナ問題を扱うテンションが露骨に落ちてきている。そんな今こそ、「戦争報道」の検証をして自ら反省してはいかがだろうか。
ウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を
「年収200万円暮らし」炎上の裏で、最低賃金1000円の公約もみ消す自民党の二枚舌
窪田順生
「なぜ日本の賃金はいつまでも上がらないのか」という議論が活発に行われている。その「答え」がつい先日、これ以上ないほどわかりやすい形で国民に示された。自民党の参院選公約から「最低賃金1000円」という数値目標がしれっと引っ込められたのだ。野党の多くは「1500円」など数値目標を掲げているのに、自民党はサクッと揉み消した。世界的に見ても「賃上げ」しない国は珍しい。なぜ苦しい家計にもかかわらず日本人は受け入れるのか。
「年収200万円暮らし」炎上の裏で、最低賃金1000円の公約もみ消す自民党の二枚舌
「若者の恋愛離れ」というインチキ話を政府・マスコミが蒸し返し続けるワケ
窪田順生
20代男性のおよそ7割が配偶者や恋人がおらず、およそ4割にいたっては「デートの経験がない」。内閣府の調査を受けて、マスコミが「若者の恋愛離れ」だと騒いでいるが、こんな話は1980年代から存在していた。つまり、時代関係なく、「若い男性というのはもともとそういうもの」である可能性が高いのだ。なのに、なぜ何度もこの話題は蒸し返されるのか。
「若者の恋愛離れ」というインチキ話を政府・マスコミが蒸し返し続けるワケ
小学生が発明「ランドセルをキャリー化」が炎上、若者の芽を摘む人たちの3つのロジック
窪田順生
栃木県の小学生たちが開発に関わった「さんぽセル」の発売のニュースに大人たちからの批判が殺到しました。批判のコメントをつぶさに観察していくと、日本のイノベーションを阻んでいるものの「正体」がボンヤリと見えてきます。
小学生が発明「ランドセルをキャリー化」が炎上、若者の芽を摘む人たちの3つのロジック
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