戸田一法
当時5歳だった船戸結愛ちゃんを虐待して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里被告(27)の裁判員裁判判決公判が17日、東京地裁で開かれ、守下実裁判長は懲役8年(求刑懲役11年)を言い渡した。

あおり運転を繰り返した末に乗用車をオートバイに追突させ、大学生を殺害したとして殺人罪に問われた中村精寛被告(41)の控訴審判決が11日、大阪高裁であり、樋口裕晃裁判長は懲役16年とした一審大阪地裁堺支部の裁判員裁判判決を支持し、控訴を棄却した。

京アニ事件を巡り、京都府警は27日、これまで公表していなかった犠牲者の身元を明らかにした。事件発生から40日後に全ての犠牲者の身元が公表されたわけだが、それを受けたメディア関係者は、実名報道をめぐって多くのことを考えさせられた。

京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件を巡り、京都府内の報道機関で組織する「在洛新聞放送編集責任者会議」が府警に対し、公表されていない25人について身元を明らかにするよう申し入れた。犯罪史上、まれに見る凄惨(せいさん)かつ残虐な事件。当局側の発表のあり方、メディア側の報道はどうあるべきなのか。

京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオが放火され、35人が死亡、34人が重軽傷を負った事件は、発生から1ヵ月が経過した。犠牲者のご家庭が仏教であれば、悲しみの初盆を過ごしたことだろう。

学校法人「森友学園」を巡る財務省の決裁文書改ざん問題で、有印公文書変造・同行使などの疑いで大阪第1検察審査会が「不起訴不当」と議決した佐川宣寿元理財局長(61)ら10人を再捜査していた大阪地検特捜部は結局、再び不起訴処分とした。

京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで35人が死亡した放火殺人事件は発生から13日が過ぎたが、容疑者は依然として重篤な症状で、京都府警は事情聴取などを実施できていない。身柄を確保された際、青葉容疑者は警察官に「小説を盗まれたからやった」と話したとされるが、具体的に何のことを指しているのかは不明のままだ。

令和初、第101回目の夏の甲子園が8月6日から開催される。記念となる大会への出場を目指し、全国各地で地方大会の熱戦が繰り広げられているが、高校野球を巡る問題はいろいろとくすぶる。指導者による体罰は根絶できず、今春のセンバツに出場した2校が監督交代という事態になった。また新潟県高校野球連盟(高野連)の動きに端を発した投手の投球数制限の取り組みは、大改革に至っていない。一方、現場レベルでは、昔からの習慣だった丸刈りから脱しようとする新たな動きも出てきた。

京アニ放火で33人死亡、なぜ犠牲は甚大に広がってしまったのか
8日午前、京都市伏見区のアニメ制作会社のスタジオに男が放火し、33人が死亡、35人が負傷する大惨事となった。警察庁によると、平成以降の放火殺人事件としては最悪の犠牲者数。犠牲者がこれほど増えてしまった原因はなにか。

京都府警で重大な不祥事が相次いで発覚し、揺れに揺れている。5日、山科署の巡査長が特殊詐欺被害の緊急通報を悪用して、高齢男性から約1100万円を詐取したとして詐欺罪で起訴され、本部長が記者会見で謝罪する事態に発展した。また同日、警察学校初任科生の巡査が自宅に大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法尾違反(所持)の疑いで逮捕された。

コカインを使用したとして麻薬取締法違反の罪に問われたミュージシャンで俳優のピエール瀧=本名・瀧正則=被告(52)の判決公判が18日、東京地裁で開かれ、小野裕信裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年の判決を言い渡した。

今月末に20ヵ国・地域首脳会議(G20サミット)が開催される大阪で16日早朝、警察官が男に刃物で刺され、実弾5発が入った拳銃を奪われた。警察官は意識不明の重体で、男は逃走。大阪府警は吹田署に捜査本部を設置し、丸1日が経過した17日早朝、強盗殺人未遂容疑で東京都品川区、元海上自衛官でアルバイトの飯森裕次郎容疑者(33)を逮捕した。

近畿連続青酸殺人事件で3件の殺人罪と1件の殺人未遂罪に問われ、1審京都地裁で死刑判決を受けた筧千佐子被告(72)の控訴審判決で、大阪高裁の樋口裕晃裁判長は24日、1審判決を支持し筧被告の控訴を棄却した。

千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さん(当時10)に対する虐待死事件を巡り、父親の勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=の暴行を制止しなかったとして、傷害ほう助罪に問われた母親のなぎさ被告(32)の初公判が16日、千葉地裁で開かれた。

ランニングに挑戦したくても、平日の日中に働く一般的なビジネスパーソンの中には「走った後に汗をかいたまま電車に乗りたくない」「荷物を置く場所がない」などの理由で諦めている方もいるのではないだろうか。そういう方々にお勧めなのが「ランナーズステーション(ランステ)」「ランナーズ銭湯」だ。

GWは山菜の最盛期。長く雪に閉ざされる地域の方々にとって春の恵みであり、待ちに待った楽しみの1つだが、毎年のように遭難や滑落、クマに襲われるといった被害も発生。慣れない方が山菜と見間違えて毒草を採取し、誤食による死亡事故も起きているので注意が必要だ。

平成も間もなく終わるが、この間、複数の男性を殺害したとして死刑判決を受けた女性たちの事件が大きなニュースになった。本稿ではこれら事件について振り返ってみたい。

平成の30年間余ではJR福知山線脱線事故や信楽高原鉄道事故など、多数の死者を出す列車事故が相次いだ。新幹線の車内では、凶器を持った男に襲われ乗客が殺害される事件も発生した。

新しい元号「令和」が発表された後、芸能界ではミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)被告の起訴、保釈が大きなニュースになった。芸能人は「イメージ」が商品であるため、同被告の逮捕後、コンサートの中止や映画やドラマの出演作品の扱いなどがワイドショーをにぎわせた。これまでも酒井法子さんやASKAさん、清原和博さんら著名人も薬物を巡る事件で摘発された。

平成は「光市母子殺害事件」「神戸連続児童殺傷事件」など、未成年者による残忍な凶悪事件が相次いだ。昭和末期にも「女子高生コンクリート詰め殺人」「名古屋アベック殺人」のような事件史に残る想像を絶する凄惨な事件が相次ぎ、そのたびに「厳罰が必要」「更生が優先」など少年法を巡る議論が起こってきた。
