戸田一法

事件ジャーナリスト
あおり運転厳罰化の一方、きっかけの東名事件は裁判が進まない歯がゆさ
戸田一法
社会問題となっている「あおり運転」を巡り、今年もさまざまな事件がクローズアップされたが、年の瀬の12月になって、2つの大きな出来事が相次いだ。いずれも6日付で、1つは警察庁が道路交通法の条文を改正してあおり運転を法的に定義し、新たに罰則を創設する方針を固めたこと。もう1つは、世間が厳罰を求めるきっかけになった東名高速あおり運転事件の控訴審で、東京高裁が一審判決を破棄し、差し戻したことだ。今夏は常磐自動車道で男が蛇行運転を繰り返した揚げ句、停止させた男性を殴る事件などが注目され、厳罰化の流れは「待ったなし」だ。警察庁の方針には歓迎の声も聞かれるが、裁判やり直しで東名事件の遺族は悲嘆に暮れている。
あおり運転厳罰化の一方、きっかけの東名事件は裁判が進まない歯がゆさ
沢尻エリカにピエール瀧、田代まさし…今年も相次いだ芸能人薬物事件の深刻
戸田一法
今年も薬物事件で著名な芸能人が摘発された。俳優でミュージシャンのピエール瀧さん(52)らが有罪判決を受け、6日には女優の沢尻エリカ被告(33)が起訴された。沢尻被告と瀧さんはいずれもNHKの大河ドラマで撮影が進んでいたが、事件の発覚で急遽(きゅうきょ)代役を立てる事態に。事件が明るみに出るたび大きなニュースになるため、本人も「止めなくては」と自覚するはずだが、常習性・依存性からか、薬物事件はなかなか絶えることがない。
沢尻エリカにピエール瀧、田代まさし…今年も相次いだ芸能人薬物事件の深刻
「京アニ放火殺人」は今年最悪の事件、回復途中の容疑者は何を語るか
戸田一法
今年最大・最悪の事件といえば、犠牲者36人を出した京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオ放火殺人事件だろう。一時、意識不明の重体と伝えられた青葉真司容疑者(41)=殺人と現住建造物等放火容疑で逮捕状=は一命をとりとめ、会話ができるまでに回復。京都府警は任意で事情聴取したが「どうせ死刑になる」と投げやりな態度だった一方、治療に当たった医療スタッフには「人からこんなに優しくされたことは今までなかった」と述べていたという。
「京アニ放火殺人」は今年最悪の事件、回復途中の容疑者は何を語るか
神戸「教師間いじめ」の事件化が秒読み、兵庫県警が任意聴取
戸田一法
子どものいじめ問題が悪質・深刻化する中、今年は「教員間のいじめ」というキーワードがメディアを賑(にぎ)わせた。神戸市立東須磨小学校で、教員4人が同僚の男性に激辛カレーを無理やり食べさせるなど悪質な嫌がらせをしていた問題。兵庫県警は4人を任意で事情聴取しており、事件化するのは間近とされる。この問題を巡ってはインターネットで映像が出回り、市教育委員会が給食でカレーの提供を取りやめたため「改めるべきはそこじゃない」「カレーに罪はない」など多くのツッコミを受け、失笑を買った。
神戸「教師間いじめ」の事件化が秒読み、兵庫県警が任意聴取
新幹線通り魔殺人犯が望んだ「一生刑務所」、司法が判決でお墨付きの理不尽
戸田一法
走行中の新幹線で起きた通り魔殺傷事件で、司法は「一生、刑務所に入りたい」「自分の命は惜しい(から死刑にはなりたくない)」という被告の望みを聞き入れた。昨年6月、東海道新幹線で3人を死傷させ、殺人と殺人未遂罪に問われた小島一朗被告(23)の裁判員裁判。横浜地検は9日、無期懲役を求刑し、横浜地裁小田原支部は18日、求刑通り無期懲役を言い渡した。
新幹線通り魔殺人犯が望んだ「一生刑務所」、司法が判決でお墨付きの理不尽
元農水事務次官の長男殺害に懲役6年、なぜ事件は防げなかったのか
戸田一法
今年のネット上を賑わしたキーワードの1つに「上級国民」があるのは間違いない。その理由は、霞が関でトップに上り詰めながら重大事件を起こした2人が注目されたためだ。1人は東京・池袋で母子2人を死亡させ、9人に重軽傷を負わせたとして自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で書類送検された旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三容疑者(88)。もう1人は長男を殺害したとして殺人罪に問われ、16日に判決が言い渡された元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(76)だ。
元農水事務次官の長男殺害に懲役6年、なぜ事件は防げなかったのか
新潟小2女児殺害事件の被告に無期懲役判決、遺族の怒りは尽きぬ
戸田一法
新潟地検の検察官は論告求刑公判で「悪逆非道」と厳しく指弾し、死刑を求刑していた。新潟市西区で昨年5月、下校中だった小学2年の女児(当時7)を車ではねて連れ去り、わいせつな行為をして殺害、さらに遺体を線路に放置して遺体を損壊させた事件。世間を震撼させた例を見ない残虐な犯行に、遺族は「被告にふさわしいのは死刑しかない」と峻烈な怒りを向けていた。
新潟小2女児殺害事件の被告に無期懲役判決、遺族の怒りは尽きぬ
高校野球で「投球数制限」来春選抜から実施へ、甲子園は公立の不利が加速
戸田一法
日本高校野球連盟は29日、「投手の障害予防に関する有識者会議」の答申を受けて理事会を開き「1人の投手が1週間に投球できる総数を500球以内」などとする新しい規則を、来春の第92回選抜大会から実施することを決めた。対象は日本高野連と都道府県高野連が主催する大会で、罰則などを設定しないガイドラインとして運用する。ほかにも3連戦を回避する日程にすることも明記。関係者からは「野球の質が変わる」との見方が広がっている。
高校野球で「投球数制限」来春選抜から実施へ、甲子園は公立の不利が加速
田代まさし氏覚せい剤で4度目の逮捕、依存性と常習性の恐ろしさ
戸田一法
かつて「ラッツ&スター」「シャネルズ」のメンバーとして活躍した田代まさし容疑者(63)が、またも覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された。
田代まさし氏覚せい剤で4度目の逮捕、依存性と常習性の恐ろしさ
「池袋暴走」事故で元通産省幹部を書類送検、注目される刑事処分の行方
戸田一法
東京・池袋で4月、乗用車が暴走し松永真菜さん(当時31)と長女の莉子ちゃん(同3)が死亡、9人が重軽傷を負った事故で、警視庁交通捜査課は、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで、運転していた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三容疑者(88)を書類送検した。
「池袋暴走」事故で元通産省幹部を書類送検、注目される刑事処分の行方
再び被告の逃走許した大阪地検、収容時の不手際が相次ぐ意外な理由
戸田一法
大阪地検が、また被告人の逃走を許した。9日未明、覚せい剤取締法違反罪などで起訴されていた大植良太郎被告(42)が護送車から脱走。11日午後2時ごろ、大阪市内で身柄が確保されたが、2日半にわたり逃走していた。10月30日には、無免許運転とひき逃げの罪で公判中の野口公栄被告(49)に逃走されたばかりだった。
再び被告の逃走許した大阪地検、収容時の不手際が相次ぐ意外な理由
「無罪」ほぼ確実な滋賀の呼吸器外し事件、女心につけ込んだ刑事のでっちあげか
戸田一法
滋賀県東近江市の湖東記念病院で人工呼吸器を外して患者の男性(当時72)を殺害したとして、殺人罪で懲役12年が確定し、服役後に再審開始が決定した元看護助手西山美香さん(39)の再審公判で、検察側は新たな証拠を提示しない方針が明らかになった。事実上の“敗北宣言”で無罪がほぼ確実になった。一方で検察側は求刑放棄や無罪論告はせず、曖昧(あいまい)あいまいな姿勢を貫いており、関係者から疑問や批判の声も上がっている。
「無罪」ほぼ確実な滋賀の呼吸器外し事件、女心につけ込んだ刑事のでっちあげか
税金逃れで活動停止のチュート徳井氏、プライド高き国税をなめ切った代償
戸田一法
2回にわたって税金の無申告を指摘されていたのに、改める気配はさらさらなかった――。東京国税局の税務調査を受け、多額の所得隠しや申告漏れが発覚した人気お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実さん。「国民の3大義務」を平然と怠り、踏み倒していたツケは大きく、活動停止に追い込まれた。
税金逃れで活動停止のチュート徳井氏、プライド高き国税をなめ切った代償
相次ぐ台風と大雨の被害、堤防決壊させた「バックウオーター現象」とは
戸田一法
今秋、3度の台風に伴う被害に見舞われた日本列島。被災者の窮状を救うべく、行政の支援は待ったなしだ。
相次ぐ台風と大雨の被害、堤防決壊させた「バックウオーター現象」とは
「教員間のいじめ」刑事事件への発展が濃厚、原因は「神戸方式」人事か
戸田一法
教員同士のハラスメントは、刑事事件になる可能性が濃厚になった。神戸市須磨区の市立東須磨小学校で教員4人が後輩に暴力をふるい、嫌がらせをしていたとされる問題。被害を受け体調を崩して休職している男性教員(25)が11日、兵庫県警に暴行容疑で被害届を提出した。市教育委員会は加害側の4人について懲戒処分を検討しているが、県警も被害届を受理する方向とみられ、捜査に乗り出す異例の事態になりそうだ。
「教員間のいじめ」刑事事件への発展が濃厚、原因は「神戸方式」人事か
目黒5歳女児虐待死で父親に懲役13年、なぜ結愛ちゃんは命を落としたのか
戸田一法
東京都目黒区で当時5歳だった船戸結愛ちゃんを虐待死させたとして、保護責任者遺棄致死罪などに問われた父親の雄大被告(34)の裁判員裁判判決公判が15日、東京地裁で開かれ、守下実裁判長は懲役13年(求刑18年)を言い渡した。
目黒5歳女児虐待死で父親に懲役13年、なぜ結愛ちゃんは命を落としたのか
ゴーン被告の初公判は来年4月で調整、無罪主張で長期化は必至
戸田一法
日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告を巡る事件は、来年4月21日に初公判が開かれる方向で調整が進んでいる。東京地裁は9月5日の公判前整理手続きで来春に初公判を開く意向を示しており、具体的な期日についてすり合わせてきた。
ゴーン被告の初公判は来年4月で調整、無罪主張で長期化は必至
高校野球の投球数と金属バット制限は進むか?「週500球」提言の賛否
戸田一法
日本高校野球連盟(以下、日本高野連)が設置した「投手の障害予防に関する有識者会議」第3回会合で、有識者会議は日本高野連理事会に、春夏の甲子園と地方大会に「週500球」の「投球数制限」導入を提言する方針を固めた。
高校野球の投球数と金属バット制限は進むか?「週500球」提言の賛否
「器が小さい」議員が増え、秘書へのパワハラが尽きない理由
戸田一法
外国人労働者の在留資格認定証明書交付を巡る口利き疑惑が取り沙汰されている自民党の上野宏史衆院議員は、第4次安倍再改造内閣の組閣があった11日、厚生労働政務官を辞任してから初めて公の場に姿を見せ、記者団の取材に応じた。萩生田光一幹事長代行に経緯を報告するため党本部を訪れたと言うが、なぜ、この日を選んだのか。組閣のため、報道各社は政治部や経済部、社会部などが入り乱れ総力戦で臨んでいた。「メディアの扱いを小さくするためだろう」との見方がもっぱらだが、永田町では昔から「釈明(会見)に臨む振る舞いで器が知れる」とささやかれる。秘書に極秘のやり取りを録音、暴露された議員は読者の目に、どのような器に見えただろうか。
「器が小さい」議員が増え、秘書へのパワハラが尽きない理由
目黒5歳女児虐待死の母親に懲役8年、なぜ虐待はなくならないのか
戸田一法
当時5歳だった船戸結愛ちゃんを虐待して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里被告(27)の裁判員裁判判決公判が17日、東京地裁で開かれ、守下実裁判長は懲役8年(求刑懲役11年)を言い渡した。
目黒5歳女児虐待死の母親に懲役8年、なぜ虐待はなくならないのか
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