
山本 洋子
人と対面する際、きちんと相手の目を見て話をする――「アイコンタクト」は人として基本的なマナーです。シャイだからといって、目の前で対面している人と目を合わせず会話をすることは、大人としては失格です。特に目の表情で相手の感情を感じ取る日本人は、目を合わせない、目が泳ぐなどの相手の振る舞いには少なからず違和感を持つものです。普段あまり気にすることのないアイコンタクトですが、今回は印象に残ったエグゼクティブの目線合わせについてご紹介します。

CAとパイロットは、飛行機のドアが閉まると目的地まで運命共同体のようなものですが、そこには厳格な指揮系統があります。CA人気の高い機長にはある共通点があります。今回はパイロットのエグゼクティブな一面をご紹介します。

「挨拶」は円滑な人間関係を築くための基本的な礼儀ですが、社会人になるとできているようで実はおざなりになっていることが多いのです。今日は、ファーストクラスで出会ったエグゼクティブが実践している一目置かれる「挨拶」についてご紹介いたします。

コロナ禍で、他人との距離に敏感になった方も多いのではないでしょうか。ソーシャルディスタンスもコロナ禍でクローズアップされた概念です。今日はそんな人と人との「間(ま)」、エグゼクティブな「間」の取り方についてです。

どんな人でも一度や二度は「見栄」を張るという経験をお持ちではないでしょうか?見栄を張るとは、実情が伴わないのに自分を大きく見せようとしたり、外見を取り繕い、うわべを飾り立てることを意味します。一般的に「見栄っ張り」というと、良いイメージでいわれることは少ないですが、今回は私が出会ったかわいい「見栄っ張り」なエグゼクティブをご紹介します。

第11回
みなさんの周りに「博学」と呼ばれる人がいらっしゃいませんか?「あの人に聞けば、なんでも知っている」と言われるほど、物知りで教養のある人…。今回は、機内で出会った知識欲にあふれた「博学」なビジネスパーソンについてです。

第10回
ファーストクラスにお乗りのお客様は、私用のご旅行などでご家族を連れてご搭乗されることも少なくありません。夫婦やパートナーとの関係性はそれぞれですが、ビジネスシーンでは見せることのないプライベートなお姿を垣間見ると、エグゼクティブにはある共通点がありました。

第9回
道を「譲る」、先を「譲る」という日常のちょっとした行為にも、その人の人となりが如実に表れます。今回は、複雑な人間関係を円滑に築くポイント「譲る」について、ビジネスクラスで出会ったビジネスマンの対応を例に学びます。

第8回
ファーストクラスのお客様からもクレームやお叱りをいただくことがあるのですが、一流のビジネスパーソンはクレームのつけ方が少し違います。今回は、ファーストクラスに乗る人の「クレーム」についてです。

第7回
ファーストクラスに乗る人が、すべて紳士的で感じのいい人ばかりではありません。しかし、仏頂面の人でも表情の使い方が上手な方がいます。今日は、「エグゼクティブな表情」についてお話しします。

第6回
ファーストクラスは、お客様同士のエグゼクティブな交流が行われる社交の場でもあります。今回はファーストクラスに乗る人の「社交力」についてです。

第5回
柔道や剣道、また茶道、華道、書道など、武芸の世界では、単に技や知識が優れているだけでなく、高いレベルの精神性や言動が伴っている状態を「道を究める」と表現します。ビジネスの世界では、「道」を究めた状態を「プロフェッショナル」と言い換えることができるのではないでしょうか。今回は私がファーストクラスで出会ったエグゼクティブの「プロフェッショナル」をご紹介します。

ビジネスパーソンの印象を大きく左右する要素のひとつに「身だしなみ」があります。「身だしなみ」を整えるということは、服装や髪形、女性の場合はメイクなど、その人を形どっている外見を整えることです。きちんと整えられていると、すがすがしく誠実な好印象を与えることができます。ただ、ファーストクラスに乗るようなエグゼクティブたちの「身だしなみ」には、ひとつ上のさりげないこだわりが共通して見られます。

第3回
企業の経営者やVIPなどエグゼクティブには「人たらし」が多いと感じます。ファーストクラスにもさまざまな「人たらし」が搭乗されましたが、ある共通点がありました。どんな人もすぐに取り入れられる特徴もあり、コミュニケーション術として大いに参考になるでしょう。

「品」とは、その人の雰囲気や言動、立ち居振る舞いなどが優雅で洗練された印象を醸し出す様子を指します。品そのものは目に見えないものですが、人はその有無をパッと見た印象で判断しています。JALの国際線チーフパーサー時代に、ファーストクラスに搭乗した上場企業の社長の振る舞い、そしてある皇族の感動的な美しさをご紹介します。

コロナ禍でオンラインでのやりとりが急速に普及しましたが、オンラインであれ対面であれ、手段は変わってもコミュニケーションの第一歩は人との対話です。まずは「会話」からすべてが始まりますが、普段の何気ない会話にも、その人の人間性や品位が表れます。私はJALの国際線チーフパーサーとして働いてきましたが、「会話力」があると思った乗客は必ず押さえているポイントがありました。
