
木原洋美
第2回
「なんかおかしいぞ、下痢でもしたのかな」。夏の終わりのある朝、タケシさん(仮名・53歳)は下腹部に違和感を覚えた。へそ下10cmあたりの奥のほうが、痛いというよりは圧迫されているような、重くて苦しい感じがした。

第1回
深夜2時過ぎ、ヤスオさん(仮名・51歳)は強烈な痛みで目が覚めた。首の後ろから右肩、腕にかけて痛くて動かせない。背中も痛いような気がする。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬を、まずは既存の感染症薬の中から見つけだそうとする動きが加速している。国内発生当初からCOVID-19の診療にあたってきた国立国際医療研究センターなどを例に、その開発戦略を紹介する。

第101回
路夫さん(仮名・49歳)と麻耶さん(仮名・51歳)は“逆転夫婦”だ。路夫さんは女性として生まれ、20代後半から男性として生き、10年前から数度にわたる手術を経て心身ともに男性になった。麻耶さんは男性として生まれ、20歳を前に女性としてしか生きられない自分を自覚し、30歳目前で性別適合手術を受けて女性になった。

第100回
健康診断の結果通知を受け取った有華さん(仮名・43歳)は驚きの声を発した。血の気がサーッと引いていく。「胸部X線写真に陰影あり」「要再検査」と書いてあったからだ。健診は長年受けてきたが、引っかかったことは一度もない。

第27回
名医やトップドクターと呼ばれる医師、ゴッドハンド(神の手)を持つといわれる医師、患者から厚い信頼を寄せられる医師、その道を究めようとする医師を取材し、仕事ぶりや仕事哲学などを伝える。今回は第27回。日本の感染症医療を進化させてきたパイオニアとして知られ、まさに現在進行中の新型コロナウイルスによる肺炎治療の最前線で奮闘している国立国際医療研究センター病院総合感染科科長、国際感染症センターセンター長の大曲貴夫医師を紹介する。

新型コロナウイルスに関するニュースが氾濫する中、テレビのワイドショーをはじめ、刺激的な報道も少なくない。「もううんざり」という人も多いだろう。ここで改めてコロナ対策の政治的な判断や報道の仕方について考察してみた。

第99回
「痛いッ」。右足の裏側に突如、激痛が走った。経験したことはないが、もしも足裏にスタンガンを当てたらこんなふうかもしれない。片足飛びで横断歩道を渡り切り、その場にしゃがみこんだ。一体何が起きたのか。

第98回
シャワーや入浴の度に激しい頭痛、41歳妻を襲った病気の正体
バスルームで菜奈さん(仮名・41歳)は鋭いうめき声をあげ、床につっぷした。雷に打たれたような、もしくはハンマーで殴られたような激しい頭痛。それは生まれてから一度も経験したことがない激痛だった。とにかく痛い。

第26回
主治医に代わって入院患者を包括的にかつ生活の視点で診る「病院総合医」として活躍し、その育成・活用を推し進めてきた園田幸生医師(済生会熊本病院包括診療部部長)を紹介する。

ICT(情報通信技術)を活用した遠隔医療は、今回の新型肺炎でも感染拡大防止と専門家による診断のために武漢の病院に設置されるなど改めて注目を集めている。日本の医療現場でも遠隔医療は、ずっとその必要性こそ叫ばれるものの、あまり普及していないのが実情だ。その一方で、北海道の旭川医科大学は世界をリードする立場にある。同大学で遠隔医療の研究を究め、そのパイオニアとして世界的に有名な吉田晃敏学長に、同大学の遠隔医療の取り組みや現状、課題などを聞いた。

第97回
「耳管開放症ですね」。診断名を聞いた朋子さん(仮名・35歳)は(やっぱり)と思った。症状をネットで調べ、あれこれ検討した結果と合致していたからだ。

第25回
道を究めようとする医師を取材し、仕事ぶりや仕事哲学などを伝える。今回は第25回。「地域格差のない医療」を目指し、遠隔医療のパイオニアとして世界的に有名な吉田晃敏医師(旭川医科大学学長)を紹介する。

第96回
休日のティータイムに好物の苺クリームのマカロンを食べていた時だった。口の中がなんだか腫れているように感じ、味が分からなくなった。(あれっ)と思うと同時に全身がかゆくなり、胸苦しさを覚え、傍にいた夫の剛士さんが「あっ」と声をあげる。

感染拡大が止まらない新型コロナウイルスによる肺炎。日本は、そして私たち国民は、どのように対応したらいいのか。国立国際医療研究センター病院総合感染科科長、国際感染症センターセンター長の大曲貴夫氏に聞いた。

厚生労働省は遺伝的に乳がんの発症リスクが高い患者に対して、将来のリスクを下げる目的の手術に保険適用することを決めた。有名なハリウッド女優が実施して話題にもなった手術だが、その実情や考え方について、多くの遺伝性乳がんの患者を診断してきた聖路加国際病院の山内英子ブレストセンター長に聞いた。

第95回
1歳と8歳、2人の男の子を育てるシングルマザーの多香子さん(仮名・46歳)の朝は、息子たちとのランニングで始まる。

第24回
その道を究めようとする医師を取材し、仕事ぶりや仕事哲学などを伝える。今回は第24回。抗がん剤治療による副作用を予防・軽減する支持療法を究める安井博史医師(静岡がんセンター副院長)を紹介する。

静岡がんセンターは2002年の開院当初より、病気からくる症状や治療に伴う副作用の治療・予防やケアを行う「支持療法」を「抗がん治療」「緩和ケア」に並ぶ3大治療方針の1つに掲げて実践してきた。その現場を取材した。

第94回
(全身がこんなに痛むようになったのはいつからかしら) 祥子さん(仮名・29歳)はソファに横たわったまま、一日中考えていた。とにかく痛いので、ぼんやりしていると、頭の中が「痛い」という言葉で満杯になって、思考停止状態になる。
