「多様性を認めたままお互いの距離を縮められるか」がカギ
また、インターネットのコミュニケーションは立場の制約を解除します。属性をとり払った対話に生じるのは、人間の深い個性です。そこに認められるのは個性豊かで色鮮やかな多様性の世界です。
多様性を認めない全体主義はコンセンサスを必要としません。方向はあらかじめ決まっているからです。また、お互いの距離が遠ければ、コンセンサスをとることはできません。対話が不能だからです。多様性を認めたまま距離が縮まっていくことで、そこにコンセンサスのチャンスが生まれます。
このとき、私たちは“繭”から“柱”へと変われるかもしれません。柱には天井を支える共通の目的があります。繭にはそれがありません。明るい未来に向けて、お互いに自由のまま認め合い、つながり合う。柱は多様性を受け入れるためのソリューションであると思います。
これから始まることは、私たちの力で主体的に社会を創るプロジェクトです。ただやみくもにつながったとしても、それが価値になるわけではありません。私たちの未来に向けて、みんなで力を合わせ、価値になるようにつながっていきたい――あなたもそうは思いませんか?
【編集部からのお知らせ】
武田隆著『ソーシャルメディア進化論』の第3章の一部を
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◆内容紹介
当コラムの筆者、武田隆氏(エイベック研究所 代表取締役)の新刊『ソーシャルメディア進化論』は発売以来ご高評をいただいております。
本書は、花王、ベネッセ、カゴメ、レナウン、ユーキャンはじめ約300社の支援実績を誇るソーシャルメディア・マーケティングの第一人者である武田隆氏が、12年の歳月をかけて確立させた日本発・世界初のマーケティング手法を初公開した話題作です。
「ソーシャルメディア」とは何なのか?」
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――これらの疑問を解決し、ソーシャルメディアの現在と未来の姿を描き出した本書に、ぜひご注目ください。
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序 章 冒険に旅立つ前に
第1章 見える人と見えない人
第2章 インターネット・クラシックへの旅
第3章 ソーシャルメディアの地図
第4章 企業コミュニティへの招待
第5章 つながることが価値になる・前編
第6章 つながることが価値になる・後編
終 章 希望ある世界