ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
ソーシャルメディア進化論

【第11回】
東日本大震災が見せたソーシャルメディアの可能性

フィールド調査からわかった被災者たちの意識の変化

武田 隆 [クオン株式会社 代表取締役 兼 最高経営責任者]
【第11回】 2011年10月11日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
5

「多様性を認めたままお互いの距離を縮められるか」がカギ

 また、インターネットのコミュニケーションは立場の制約を解除します。属性をとり払った対話に生じるのは、人間の深い個性です。そこに認められるのは個性豊かで色鮮やかな多様性の世界です。

 多様性を認めない全体主義はコンセンサスを必要としません。方向はあらかじめ決まっているからです。また、お互いの距離が遠ければ、コンセンサスをとることはできません。対話が不能だからです。多様性を認めたまま距離が縮まっていくことで、そこにコンセンサスのチャンスが生まれます。

 このとき、私たちは“繭”から“柱”へと変われるかもしれません。柱には天井を支える共通の目的があります。繭にはそれがありません。明るい未来に向けて、お互いに自由のまま認め合い、つながり合う。柱は多様性を受け入れるためのソリューションであると思います。

 これから始まることは、私たちの力で主体的に社会を創るプロジェクトです。ただやみくもにつながったとしても、それが価値になるわけではありません。私たちの未来に向けて、みんなで力を合わせ、価値になるようにつながっていきたい――あなたもそうは思いませんか?
 


【編集部からのお知らせ】
武田隆著『ソーシャルメディア進化論』の第3章の一部を
試し読みできるようになりました!

第3章を試し読みする(ここをクリックするとPDFが開きます)

定価:1,890円(税込) 四六判・並製・336頁ISBN:978-4-478-01631-2

◆内容紹介
当コラムの筆者、武田隆氏(エイベック研究所 代表取締役)の新刊『ソーシャルメディア進化論』は発売以来ご高評をいただいております。
本書は、花王、ベネッセ、カゴメ、レナウン、ユーキャンはじめ約300社の支援実績を誇るソーシャルメディア・マーケティングの第一人者である武田隆氏が、12年の歳月をかけて確立させた日本発・世界初のマーケティング手法を初公開した話題作です。

「ソーシャルメディア」とは何なのか?」
「ソーシャルメディアで本当に消費者との関係は築けるのか?」
「その関係を収益化することはできるのか?」

――これらの疑問を解決し、ソーシャルメディアの現在と未来の姿を描き出した本書に、ぜひご注目ください。

絶賛発売中![Amazon.co.jp] [紀伊國屋BookWeb] [楽天ブックス]

内容目次
序 章 冒険に旅立つ前に
第1章 見える人と見えない人
第2章 インターネット・クラシックへの旅
第3章 ソーシャルメディアの地図
第4章 企業コミュニティへの招待
第5章 つながることが価値になる・前編
第6章 つながることが価値になる・後編
終 章 希望ある世界

 

previous page
5
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

武田 隆
[クオン株式会社 代表取締役 兼 最高経営責任者]

日本大学芸術学部在学中の1996年、前身となるエイベック研究所を創業。クライアント企業各社との数年に及ぶ共同実験を経て、ソーシャルメディアをマーケティングに活用する「消費者コミュニティ」の理論と手法を開発し、複数の特許を取得。その理論の中核には「心あたたまる関係と経済効果の融合」がある。システムの完成に合わせ、2000年同研究所を株式会社化。その後、自らの足で2000社の企業を回る。これまでに森永乳業、ライオン、資生堂ジャパンをはじめ、300社超のマーケティングを支援。ソーシャルメディア構築市場トップシェア(矢野経済研究所調べ)。2015年、ベルリンと大阪に支局を開設。著書『ソーシャルメディア進化論』は松岡正剛の日本最大級の書評サイト「千夜千冊」にも取り上げられ、ロングセラーに。また、CSR活動の一環としてJFN(FM)系列ラジオ番組「企業の遺伝子」のパーソナリティも務める。1974年生まれ。海浜幕張出身。


ソーシャルメディア進化論

花王、ベネッセ、カゴメ、レナウン、ユーキャンはじめ約300社の支援実績を誇るソーシャルメディア・マーケティングの第一人者、エイベック研究所の代表取締役 武田隆氏が、ダイナミックに進化し続けるソーシャルメディアの現在と未来に独自の視点から迫る!

「ソーシャルメディア進化論」

⇒バックナンバー一覧