就活本に初めて「自己分析」の考えを取り入れた本として
12年連続大学生協第1位のベストセラーを誇る『絶対内定』シリーズ。

コロナ禍で価値観が大きく変わるなか、会社選びも大きく変わってきている。
自分らしい働き方とは、生き方とは…、就職活動ができずにいる今、
じっくり自分と向き合う時間を『絶対内定』と過ごす就活生が増えている。

新型ウイルスの影響で、22年卒の就活生を取り巻く環境は激変している。

その中で、6月1日から就活情報サイトがいっせいにオープンし、いよいよ就活生たちは、就職活動の第一関門である夏のインターンシップへの応募を開始する。

今回は、自分の「夢」と「就活の現実」をすり合わせる方法をお伝えしていきたいと思う。
(構成/熊谷智宏、ダイヤモンド社・和田史子、撮影/宇佐見利明)

夢を持った就活生が会社選びで悩み、つまずく姿夢ある就活生が必ずつまずくポイントとは?(Photo: Adobe Stock)

「夢を語ると、現実と向き合えなくなる」問題

我究館館長の熊谷智宏さん熊谷智宏(くまがい・ともひろ)
我究館館長
横浜国立大学を卒業後、(株)リクルートに入社。2009年、(株)ジャパンビジネスラボに参画。現在までに3000人を超える大学生や社会人のキャリアデザイン、就職や転職、キャリアチェンジのサポートをしてきた。難関企業への就・転職の成功だけでなく、MBA留学、医学部編入、起業、資格取得のサポートなど、幅広い領域の支援で圧倒的な実績を出している。また、国内外の大学での講演や、執筆活動も積極的に行っている。著書に「絶対内定」シリーズがある。

僕は今まで10年間で3000人の就活生と「我究館」というキャリアデザインスクールを通して向き合ってきた。僕たちのスクールは自己分析を重点的におこない、夢を描き、その夢の実現のために必要な内定に向けたサポートをしている。

10年間、就活生の「夢」と向き合ってきて、わかったことがある。夢ある就活生が必ずつまずくポイントがあるということだ。

今回は夢ある就活生が一番つまずく「現実との向き合い方」について解説していこう。

つまずくポイントとは、
「抽象度の高さ」にある。

例えば就活生がよく語ってくれる夢に、
「人を感動させるような仕事をしたい」
というものがある。

これ自体は素晴らしいし、文句のつけようもない。
多くの人が感動する世界を実現することは、とても素晴らしいことだと僕も思う。

しかし、この言葉を聞いて、具体的に「何がしたい人なのか」を想像するのはむずかしい。
ここに落とし穴があるのだ。

例えば「感動」というキーワード。
そこから連想されるものは、あまりにも多い。