菅政権発足で地銀再編の山が動き始めようとしている。コロナ禍で地域経済の衰退に拍車が掛かる中、地方銀行の「数が多過ぎる」(菅義偉首相)ことは自明で、再編圧力が強まるのは必至だ。そのトリガーを引く「黒幕」は一体誰か。特集『銀行再編の黒幕』は11月16日(月)から23日(月)までの全16回でお届けする。
#1 11月16日(月)配信
ゆうちょ銀軸「地銀再生2000億円ファンド」構想、出資先候補4行とは?
菅義偉首相が「再編も一つの選択肢」と言及し、地方銀行界で再編の思惑が顕在化し始めた。そんな中、ゆうちょ銀行や元金融庁長官が絡んだ、新地銀連合の思案が水面下で練られていた。
#2 11月16日(月)配信
地銀「生き残り力」ランキング!生き残れない67行、生き残れる33行は?
地銀の数が多過ぎるとすれば、オーバーバンキングが故に生き残れない銀行は一体どこか。金融庁の有識者会議の報告書を基に、生き残れる地銀33行、生き残れない地銀67行を独自査定した。
#3 11月17日(火)配信
竹中平蔵氏独占インタビュー「地銀危機宣言を出し、集中期間で立て直せ」
金融業界が恐れる男がいる。かつて金融担当大臣として、銀行の不良債権処理に大なたを振るった竹中平蔵氏。菅義偉首相のブレーンでもある竹中氏にインタビューし、独自の金融再編論を聞いた。
#4 11月17日(火)配信
SBI流「地銀再生術」、弱小・島根銀を4期ぶり営業黒字に導いた秘策
地銀再編の鍵を握ると目されるのが、「第4のメガバンク構想」を掲げるSBIホールディングスだ。菅政権との距離も近く、その動向に注目が集まっている。
#5 11月17日(火)配信
青森銀・みちのく銀の経営統合観測で熱視線、「北東北大連合」の現実味
9月に駆け巡った青森銀行とみちのく銀行(青森県)の経営統合観測は、東北地方の地銀関係者を一気に目覚めさせた。いよいよ「北東北大連合」へ動きだす可能性があるからだ。
#6 11月18日(水)配信
金融庁が前代未聞の「極秘リスト」作成、銀行・大口融資先問題の深刻
今年3月、金融庁が前代未聞の施策に着手した。銀行の財務健全性を損ないかねない大口融資先のリスト化を始めたのだ。金融庁が今、盤石のメガバンク経営を警戒するのはなぜか。
#7 11月18日(水)配信
横浜銀が狙う首都圏固め、「経営統合&3行連携」構想の相手と中身
11月9日、関東地方における“孤高の有力地銀”だった群馬銀行が、千葉銀行などが立ち上げた「TSUBASAアライアンス」(地銀の広域連携の枠組み)への参加を決めた。千葉銀の地銀界での存在感が高まる中、貸出金残高で地銀ナンバーワンの横浜銀行(神奈川県)に首都圏固めの思惑がちらつく。
#8 11月19日(木)配信
3メガバンクの次期頭取を徹底分析、幹部40人リストには三菱の「半沢」も
メガバンクの顔役として、大口融資先企業や金融庁のトップたちと議論するのは頭取の役割だ。任期満了が近づく頭取の後継者は誰なのか。3メガの次期頭取レースの最新の情勢に迫る。
#9 11月19日(木)配信
中京銀・三菱UFJ銀とあの銀行の「三角関係」が中京圏の地銀再編の鍵握る
愛知県では中京銀行が台風の目となりそうだ。三菱UFJ銀行が中京銀株を放出し、再編劇が始まるのではないかとみられている。“ラブコール”を送ったのではないかとささやかれるのは、最近話題になった、あの銀行だ。
#10 11月20日(金)配信
地銀103行ワーストランキング、貸出金・経費率・自己資本比率の最新序列
全国の地銀を自己資本比率、経費率、貸出金でランキングした。三つの異なる評価軸だが、強い地銀はランキングの上位に、弱い地銀はワーストランキングの上位に、それぞれ複数回顔を出す結果となった。
#11 11月20日(金)配信
りそな傘下の関西みらい、地銀再編の受け皿になりきれない残念な実情
関西では、近年再編によって誕生した関西みらいフィナンシャルグループの動向に注目する。ただ、同社の本業利益は低迷しており、シナジーを発揮できなければ再編の呼び水にはなれない。
#12 11月21日(土)配信
地銀再編で「TSUBASA」が警戒される理由【89行勘定系システムベンダー表付き】
業務システムのコスト削減やフィンテック対応などは、多くの地銀にとって共通課題だ。一方で、共通であるが故に、この課題が地銀同士の距離を縮める磁石の役割を果たしているようだ。
#13 11月21日(土)配信
第一生命元社員・19億円詐取が「地銀再編」の引き金となり得る理由
第一生命保険の元社員の女性が約19億円を顧客からだまし取ったとされる巨額詐取事件。この女性と深い関係があったとされる山口銀行の元頭取が、長年住み続けた社宅を退去したことが分かった。約15年前に起きた「悪夢」が、再び山口銀を襲おうとしている。
#14 11月22日(日)配信
メガバンクvs野村・大和証券、「顧客情報の壁」巡る攻防戦の内幕
政府の指摘を受け、振込手数料の値下げの議論が始まった。銀行の減収は避けられないが、その代わりと言わんばかりに、メガバンクは悲願である“銀証の壁”撤廃を訴え掛けている。
#15 11月23日(月)配信
ふくおかFGが歩むスーパー地銀の覇道、九州地銀は「三国時代」へ
九州北部で勢力を拡大するふくおかフィナンシャルグループ(FG)、南部を地盤とする九州FG、そして九州第2位の西日本フィナンシャルホールディングス。九州の地域覇権を巡る三つどもえの勢力争いが始まっている。
#16 11月23日(月)配信
SBIは本当に「金は出すけど口は出さない」のか?東和銀行会長に直撃
10月、群馬県や埼玉県を地盤とする東和銀行がSBIホールディングスと資本提携した。東和銀の吉永國光会長が、SBIグループと手を組んだ理由を明かした。
Key Visual by Kanako Onda