2月1日の志願者が減りそうな入試

 ここからは2020年より志願者が減り、倍率が緩和しそうな入試を見てみよう。隔年現象もあって、前年に倍率が上がった入試が多く含まれている。それらの学校を志望している受験生にとってはありがたい話ではある。

 2月1日には近年の人気校がずらりと並んでいる。筆頭は御三家の女子学院で▲10%台前半、予想倍率も2倍台半ばになりそうだ。東洋英和女学院(A)もほぼ同様の傾向だ。立教大学の系属校として人気が続いている香蘭女学校(1回)は日本女子大学附属(1回)とともに▲10%台半ば、洗足学園(1回)は▲10%強となっている。

 共学の人気校では、広尾学園(1回)が▲10%台前半、付属校の青山学院横浜英和(A)が▲20%弱、早稲田実業と成城学園(1回)が▲20%強とかなり緩和、早実の予想倍率は3.2倍となっている。

 女子も1日午後入試の選択肢が2020年に一挙に広がった感があるものの、男子同様、2021年は全般的に緩和傾向にある。志願者の多いところでは、大妻中野(2回)と広尾学園(2回)、そして横浜女学院(B・特奨1)や十文字(2回)がいずれも▲20%弱、神奈川学園(A2)や開智日本橋(特待)、東洋大学京北(2回)が▲10%台半ば、普連土学園(1回算数)やカリタス女子(2回)が▲10%台後半といった状況にある。

 大きく減らした1日午後入試としては、▲40%台前半の東京女学館(2回)、▲30%の湘南白百合学園(1回算数)がある。両校とも予想倍率は1.4倍で、これは相当に穴場だろう。他にも、共学校の八雲学園(2回)が▲60%、東京都市大学等々力(1回S特選・算数)が▲30%台半ば、淑徳(東大1回)が▲40%前半、桜美林(1回後)が▲20%台半ばとなって、いずれもかなり受けやすくなっている。

 志願者100人以下でも目に付く入試をいくつか挙げておこう。1日の三田国際(1回)は▲20%台前半で予想倍率は2.2倍、清泉女学院(1回)は▲30%強で同1.4倍、1日午後では、関東学院(1B)が▲40%台後半、捜真女学校(A2)が▲20%台半ばなど狙い目の入試はいろいろ出てきそうである。