NTT#予告Photo by Trevor Tinker(@iamtrevorseye)/gettyImage

ついに、澤田純・NTT社長が動いた。グループの稼ぎ頭であるNTTドコモを完全子会社化し、本体に取り込んだのだ。1985年の民営化、99年の持ち株会社発足後も再編分割論議が繰り返されてきたNTTにとって、グループの再結集――、「大NTT」の復活は悲願ともいえる。だが、それを手放しで喜んでもいられる状況にはない。87年にNTTが時価総額世界一となったかつての栄光など見る影もなく、世界のICT競争から完全に取り残されてしまった。業界のプラットフォーマーの座を奪われたNTTこそ、日本をデジタル後進国へ導いた張本人なのである。『デジタル貧国の覇者 NTT』では、グループ総力戦で復権を狙うNTTの「死闘」の模様を12月7日(月)からの全18回連載でまとめた。

#1 12月7日(月)配信
NTTに提携殺到も、トヨタ・三菱商事らとのタッグは「黄昏レガシー連合軍」

NTT帝国の逆襲#1提供:朝日新聞社

 NTTに提携依頼が殺到しており、空前絶後の「モテ期」が到来している。提携相手はトヨタ自動車や三菱商事など日本を代表するリーディングカンパニーばかりだ。NTTは企業連携をてこに世界的IT企業に飛躍するシナリオを描くが、それを実現するハードルは限りなく高い。

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#2 12月7日(月)配信
NTT澤田社長が描く「ドコモ征服」の次、グループ最終形を大胆予想

NTT帝国の逆襲#2Photo:123RF, PIXTA

 グループ内に分散していた海外事業の再編、持ち株会社によるNTTドコモの子会社化――。旧来型組織を壊しまくっている澤田純・社長が目指すNTTグループの最終形とは。ドコモ子会社に続く、次なる再編計画に注目が集まっている。

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#3 12月8日(火)配信
NTTの独裁者・澤田社長を直撃!「GAFAに対抗」をしつこく唱える理由

NTT帝国の逆襲#3Photo by Kazutoshi Sumitomo

 2018年6月の就任以降、大ナタを振るい大胆な改革を進めてきた澤田社長。社内に戦略チームを持つことなく、大きな意思決定は独断で行っているという澤田社長はさながら独裁者である。剛腕経営者は、いかにしてNTTや国内ICT産業の沽券を取り戻そうとしているのか。復活の要諦と「GAFA対抗軸」を意識した将来戦略について聞いた。

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#4 12月8日(火)配信
NECと富士通・日立で格差歴然、電電ファミリーの「NTT忠誠度」

NTT帝国の逆襲#4Photo:PIXTA

 かつて日本には「電電ファミリー」という強固な企業集団があった。国内の通信を独占していた日本電信電話公社(電電公社、現NTT)を“親”、その下請け企業を“子供”とする家族的な企業グループのことだ。NTTが打ち出す新方針に追随するか、距離を置くか。NEC、富士通ら電電ファミリーの姿勢は真っ二つに割れている。

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#5 12月8日(火)配信
NEC新野社長がNTT支配に反論!「家来には成り下がらない」

NTT帝国の逆襲#5Photo by Hideyuki Watanabe

 澤田社長の申し出を引き受ける形で、NECがNTTから644億円の出資を受け入れた。NECは、旧電電ファミリー時代のように、またNTTの“手足”となって生きる決断をしたのか。新野隆・NEC社長を直撃した。

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#6 12月9日(水)配信
ドコモ「無血開城ドキュメント」、NTTから“凄腕”落下傘社長が降臨

NTT帝国の逆襲#6Photo:kyodonews

 グループ内では「反NTT(持ち株会社)の牙城」として知られるNTTドコモ。通信業界の利益3位から脱却する新機軸が出ないドコモに業を煮やした澤田社長は、ついに懐刀の井伊基之氏をドコモ社長として送り込んだ。井伊・新社長は、持ち株支配にアレルギーを持つドコモの体質を変えられるのか。

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#7 12月9日(水)配信
ドコモ賞与182万円!大再編NTTグループの意外な「収入格差と企業序列」

NTT帝国の逆襲#7Photo:123RF

 世界の競合と伍して戦える企業体にする――。内弁慶からの脱却をもくろむ澤田社長だが、分割問題と戦ってきたNTTには市場競争には向かない独特のカルチャーが根強く残る。文化を変えるためには人事改革が欠かせない。まずは組織を壊すことから始めた澤田社長の改革は人事にも向かう。従来の「グループ企業序列」と「出世のルート」が激変することになりそうだ。

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#8 12月9日(水)配信
NTTグループ役員123人の出世、中途人材の登用を阻む「純粋培養」組織

NTT帝国の逆襲#8Photo:domin_domin/gettyImages

 澤田社長が就任して2年半。矢継ぎ早に大改革を進めてきた澤田政権も中盤戦に入る。有力な後継候補は3人。それぞれが重いミッションを負っており、社長選抜の基準は実績重視となることは間違いない。

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#9 12月10日(木)配信
NTTドコモ豪腕社長が怒りの激白「iモード以来何も生まれなかった」

NTT帝国の逆襲#9Photo by Masato Kato

 NTTドコモ新社長に就任した井伊基之氏はアメリカンフットボール部出身者らしく恰幅のよい風貌が印象的で「技術が分かり、人望も厚い」(NTT社員)との声もある。だが、独立心が旺盛な生え抜きのドコモ社員からすれば、井伊氏は土足で乗り込んできた外様社長にすぎない。ドコモを強くする――。極めてシンプルなミッションを負った井伊社長のお手並み拝見だ。

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#10 12月10日(木)配信
NTTグループ5社のマル秘生態を大暴露、ドコモの「本性」はゴリラだった!

#10KVPhoto:Yuichiro Chino/gettyimages

 同じNTTグループといっても、主要企業5社に根付いているカルチャーは全く異なる。例えば、1993年に移動体通信部門が分社して発足したNTTドコモの場合、他のグループ企業にはない自由闊達な文化があり、独立心が旺盛な企業だ。就任したばかりの井伊基之・ドコモ新社長は、ドコモのカルチャーを動物に例えるならば……、なんと「ゴリラ」なのだという。その真意はどこにあるのか。主要企業5社(NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、NTTデータ)の“マル秘生態”をじっくり解説!

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#11 12月10日(木)配信
NTT東西の両社長が激白「地方ICT商社に」「悲願の増収達成へ」

#11KVPhoto:Yuichiro Chino/gettyimages

 NTTグループの主要5社(NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、NTTデータ)には、固定電話が強かった時代から続いている「序列」が存在する。だが、澤田社長が大胆なグループ再編に着手したことでグループ企業序列が崩れる激変期に差しかかっている。主要各社はいかにして存在意義を発揮してゆくのか。グループの長男坊であるNTT東の井上福造社長、次男坊であるNTT西の小林充佳社長に聞いた。

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#12 12月10日(木)配信
NTTコム・データ両社長が大宣言「ドコモに負けない」「IT世界5強入りへ」

#12KVPhoto:Yuichiro Chino/gettyimages

 NTTグループの主要5社(NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、NTTデータ)には、固定電話が強かった時代から続いている「序列」が存在する。だが、澤田純・NTT社長が大胆なグループ再編に着手したことでグループ企業序列が崩れる激変期に差しかかっている。主要各社はいかにして存在意義を発揮してゆくのか。グループの三男坊であるNTTコミュニケーションズの丸岡亨社長と“外様”のNTTデータの本間洋社長に聞いた。

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#13 12月11日(金)配信
NTT独占時代の至宝!地下50mの巨大通信網トンネル潜入記【動画付き】

#13KVPhoto by Hirobumi Senbongi

 電話やインターネットといった通信インフラを整備し、日本の経済活動を支えてきたNTT――。その通信網の心臓部が、都内某所の地下50メートルのところに存在している。NTT東日本が保有する至宝とも言える巨大地下トンネル「とう道」にダイヤモンド編集部の記者が潜入した。

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#14 12月11日(金)配信
ソフトバンク・KDDI社長が吠える!「大NTTが日本の通信を破壊する」

#14KVPhoto by M.K, Reiji Murai

 NTTによるNTTドコモの完全子会社化をはじめ、グループ再結集の動きに、ライバルは警戒を隠さない。業界の生き字引でもあるソフトバンクとKDDIの両トップに、NTT問題の本質を聞く。

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#15 12月11日(金)配信
NTT海外投資の「惨敗総額」は3兆円超!再挑戦を阻むGAFAMの脅威

#15KVPhoto:kyodonews

 国内の通信市場が成熟する中でNTTグループが海外に活路を求めるのは当然の成り行きだ。しかし、過去の海外投資の失敗は覆い隠しようもなく、海外事業はNTTグループの「鬼門」となっている。再挑戦に全力を傾けるNTTに“ラスボス”が立ちはだかっている。NTTが得意とする通信領域に、ひたひたと「GAFAM」の脅威が迫っている。

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#16 12月11日(金)配信
NTT澤田社長が日本中を騒がせたあの「異色官僚」を抜てきした理由

#16KVPhoto:kyodonews

 NTTグループにはびこる保守的なカルチャーを変革するために、澤田社長は外部人材の登用を積極的に行う構えだ。その典型例が、元経済産業省幹部の柳瀬唯夫氏の抜てきだ。安倍晋三政権の首相補佐官時代に加計学園問題で脚光を浴びた人物を、敢えて登用した真意はどこにあるのだろうか。世間を騒がせた柳瀬氏本人にインタビューを敢行した。 

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#17 12月12日(土)配信
NTTと日立の「象牙の塔」研究所対決、違いは独立性と商売根性

#17KVPhoto by H.S.

 NTTグループの逆襲の成否を決める鍵の一つが「技術力」だ。基礎研究に強いNTTの実力と潜在力を、日立製作所やGAFA、ファーウェイなどと比較しながらつまびらかにする。

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#18 12月13日(日)配信
NTTがリストラで埋蔵資産放出?三井不動産に迫る「含み益1.3兆円」

#18KVPhoto by Masataka Tuchimoto

 澤田社長は通信に次ぐ新規事業のぶち上げにも熱心だ。電力事業と並び注力しているのが不動産事業。街づくり新会社を設立し、グループの莫大な“眠れる”不動産活用に本腰を入れる。不動産はNTTドコモの完全子会社化で膨らんだ借金の圧縮にも一役買いそうだ。

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Key Visual by Noriyo Shinoda, Kanako Onda

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