NTT帝国の逆襲#4
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かつて日本には「電電ファミリー」という強固な企業集団があった。国内の通信を独占していた日本電信電話公社(電電公社、現NTT)を“親”、その下請け企業を“子供”とする家族的な企業グループのことだ。NTTが打ち出す新方針に追随するか、距離を置くか。NEC、富士通ら電電ファミリーの姿勢は真っ二つに割れている。特集『デジタル貧国の覇者 NTT』(全18回)の#4では旧電電ファミリーの「NTT忠誠度」に迫った。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

世界シェア1%未満の弱者たち
最後の勝負の打ち手は三者三様

 かつて日本には「電電ファミリー」という強固な企業集団があった。国内の通信を独占していた日本電信電話公社(電電公社、現NTT)を「親」、その下請け企業を「子供」とする家族的な企業グループだ。

 電電公社は毎年4兆円超の設備投資で息子たち(NEC、富士通、日立製作所、沖電気工業など)を保護、育成していた。

 ところが電電公社の民営化、分割を経て、2000年代から電電ファミリーは“一家離散状態”に陥る。NTTドコモが特別仕様で各メーカーに作らせていたガラケーは市場が消滅。スマートフォンでは韓国勢や中国勢に大敗を喫した。さらに、ドコモが韓国サムスン電子のスマホを積極販売するという「裏切り」行為に及んだことで親子関係に亀裂が入った。

 子供たちも親離れを画策した。NECや富士通は、半導体やパソコン事業で新機軸を打ち立てようとしたが失敗、売却の憂き目に遭った。「iPhone」の通信キャリア3社併売がダメ押しとなり、NTTグループの稼ぎ頭であるドコモの競争力が低下。家族そろって凋落の一途をたどったのだ。

 だが、落ち目になったときこそ頼りになるのが親子の絆というものなのか。

 いみじくも大NTT復活のタイミングで、旧・電電ファミリーの中でも再結集を探る動きが見え始めている。一方、NTTに距離を置く旧ファミリーもおり、NTT忠誠度の格差が鮮明になっている。

 どういうことなのか。