大型株の下落率1位は三菱自動車。4位のコニカミノルタまでは50%以上の下落率となった。陸運や空運などコロナ直撃セクターが多く、今期予想が赤字や未定の企業がズラリと並ぶ。
小型株の下落率上位ではアパレルや外食が目立つ。コロナの終息に期待したいが、すでに資本が毀損している銘柄も出てきた。
日本航空やANAのような大企業は別だが、小型株が資金調達をする場合、引き受け側に有利な条件となるケースが多い。自己資本比率が1桁台の企業への投資は避けた方が無難だろう。
21年の有望な業種や投資戦略はどう考えればいいのか。
「人気銘柄は株価に過熱感があるものも多いので、ワクチンができて景気が持ち直すならば、出遅れている景気敏感業種が有望。ただし、世の中の趨勢を加速したコロナ禍に強かった企業は、今後も強い可能性が高い。2?3年単位なら、全体相場の調整時に成長企業を買うことを推奨します」(小林氏)
*株価騰落率は2019年12月30日終値と20年12月8日終値を比較。時価総額は19年12月30日時点。PER、営業利益増加率は12月8日時点。順位は小数点第2位以下を加味している。HDはホールディングスの略 出所:各社資料およびQUICK
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