慶應三田会vs早稲田稲門会#2Photo:kurosuke/gettyimages

慶應出身者といえば、「余裕と気品」「お金持ち」といったキーワードが浮かぶが実際のところはどうなのか。40万人近い慶應義塾卒業生のデータから経済力が如実に表れる居住地を分析すると、そのゴージャスぶりが浮き彫りになる。特集『慶應三田会vs早稲田稲門会』(全16回)の#2では、慶應関係者の居住地や密な人間関係、意外な琴線から、その“生態”を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 新井美江子)

白金、広尾、碑文谷……
“お上品”過ぎる塾員生息地

「やたらと群れる」「とにかく金持ち」「余裕と気品がある」「スマートだが排他的」……。慶應義塾出身者と聞いてどんな姿を想像するか、巷に流れる評を聞いて回ると必ず出るのがこうしたイメージだ。実際にその“生態”を探ってみると、期待を裏切らないゴージャスな暮らしぶりと密な人間関係、そして意外な“琴線”が見えてくる。

 まずは、経済力が如実に表れる居住地から見てみよう。

「港区なら白金・高輪、渋谷区だと広尾や代々木上原、目黒区でいえば碑文谷、学芸大(鷹番)あたりに住んでいる人が多いですかね。港区や渋谷区の場合はだいたい高級マンション住まいなんだけど、『馬鹿みたいに大きな戸建てに高級車2台持ち』みたいな人は目黒に家を持っていることが多い。といっても、郊外で代々病院を経営している家などもあるわけで、みんながみんな都心に住んでいるわけじゃないけれど」

 慶應在学生の母親がそう事も無げに語るように、塾生・塾員(慶應在学生・卒業生)の居住地は格別に“お上品”だ。何も、この関係者の周辺だけが羽振りがいいわけではない。塾員の名簿を管理する塾員センターが2016年にまとめた全国の自治体別の塾員居住地の「生データ」がそれを証明している。