「森山マジック」のすごみと舞台裏、波乱必至の予算案はなぜ通った?
3月1日、国会内で会談に臨む自民党国対委員長の森山〓(もりやま・ひろし、〓はしめすへんに谷)(左)と立憲民主党国対委員長の安住淳。森山の国会対策の要諦は徹底した対話路線の推進だという Photo:JIJI

「政府が窮地に陥る場面も少なくなかった」。公明党代表の山口那津男は2021年度予算案が衆院本会議を通過した3月2日夜、こう語った。うそ偽りのない実感だろう。1月18日に通常国会が召集されて以来、これでもかというほどスキャンダルが続いたからだ。

 緊急事態宣言下にもかかわらず、「夜の街」に出没したことが発覚した自民党所属の衆院議員の計4人が離党処分。公明党では衆院議員が辞職に追い込まれた。そして決定打が飛び出した。総務省の幹部職員が放送事業会社の「東北新社」から接待攻勢を受けていたことが露見したのだ。

 しかも接待した東北新社の社員の一人が首相、菅義偉の長男。さらに接待を受けた側に女性初の内閣広報官の山田真貴子がいたことも判明した。山田が接待された会食の費用は1人当たり7万4000円を超える驚くような高額。あまりに“役者”と“舞台装置”がそろい過ぎた。山田は一躍「時の人」になった。山田は2月25日の衆院予算委員会で陳謝した。

「公務員の信用を損なうことになり、深く反省している」