ついに、農協の大淘汰時代が幕を開けた。読者の皆さんの地域の農協は大減益ショックに耐えられるのか――。地域の農協役員に、経営体力と生き残り策をぜひ問いただしてほしい。
農家1763人から選抜したベスト40
JA支持率ランキング最新版も
『週刊ダイヤモンド』3月20日号の第一特集は「儲かる農業2021 」です。
今特集の目玉は、「JA赤字危険度ランキング」だけではありません。
ダイヤモンド編集部は本特集のために「担い手農家アンケート」を実施。全国1763人の農家から回答を得ました。
「支持する農協」や「期待する農業参入企業」、「理想とする未来の農家」、「役立つ&期待外れだった農業ツール」――。こうしたことを有力農家に評価してもらうことで作成した全ての独自ランキングがキラーコンテンツです。
とりわけ興味深い結果を得られたのが、今回初めて発表する「農家が決めるプラットフォーマー期待度ランキング」です。
農産物の生産から販売までを一気通貫で手がける“農業のプラットフォーマー”候補の企業を格付けしたところ、農業界のガリバーであるJA全農に対抗する勢力として、三菱商事やトヨタ自動車、住友商事などが台頭する実態が明らかになりました。農業を牛耳ってきたJAグループが凋落し、盟主の座を企業に奪われようとしているのです。
また、本特集の人気企画である「レジェンド(大規模)農家ベスト20」、中小でも高収益を上げる「中小キラリ農家ベスト20」も選出しました。独自の技術やビジネスモデルを駆使して圧倒的な収益性を実現している中小キラリ農家の「儲ける秘訣」をもれなくお届けします。
そして、これらの高収益農家は、本気で農業事業に取り組む企業の提携先候補でもあります。農家からみても、企業の資金力や人材力を得ることで飛躍的な成長を遂げることができるので、農家と企業の強力タッグが相次いで生まれているのです。
激動の時代に突入した「農業の今」を切り取った本特集には、農業の明るい未来を描くためのヒントがぎゅっと凝縮されています。