わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び#6Photo:PIXTA

中学受験塾を選ぶ上で、合格実績よりも重要になるのが、その塾の性格(指導方針)と、子どものタイプや家庭の状況との相性だ。塾によって授業のスピードや金銭面以外の親の負担度合いはバラバラだからだ。そこで、特集『わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び』(全22回)の#6では、塾と子どもの相性から見た東西の主要塾の探し方を伝授する。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

過熱するばかりの中学受験
合格実績以上に大切な塾の性格

 激しさを増すばかり中学受験。2021年度入試では、首都圏の受験者数が09年度に次ぐ過去2番目の多さとなり、東京都の受験率は10年ぶりに30%を突破した。

 現小学6年生が受験する22年度入試も「新型コロナウイルス感染症の流行拡大という不確定要素はあるが、塾が行う模擬試験の受験者数は昨年度以上に増えており、激化が予想される」と、森上教育研究所の森上展安代表は言う。

 この競争を勝ち抜くには、進学塾への通塾は不可欠。だが、小6時の大手進学塾の年間費用は、概算で100万円前後が必要となる。私立大学の年間学費にほぼ匹敵する出費だけに、小6の子どもがいる都内の家庭のおよそ3割が中学受験することを思えば、塾選びの失敗は家計的にもおいそれと許されないはずだ。

 本特集#2#13では、東西における主要中学受験の合格実績から見た塾選びを解説しているが、ここでは、ある意味では合格実績よりも重視すべき、わが子の「性格(タイプ)」と東西の15塾との相性が一目で分かる、二つの相関図を作成した。

 また、図には、時間に余裕のない共働き家庭が増えるにつれて塾選びで重視されつつある、「親の協力度」から見た塾の特徴も盛り込んでいる。わが子や家庭との相性がピッタリな塾選びに役立ててほしい。