北京五輪「閉会後リスク」懸念高まる、ウクライナ情勢と原油高の行方北京五輪は、米英豪など欧米諸国が「外交的ボイコット」を表明。国家首脳級の開会式出席は、ロシアのプーチン大統領やサウジアラビアのムハンマド皇太子ら、約30カ国・機関の首脳に限られた(開会式で入場するウクライナの選手団) Photo:Paul Gilham/gettyimages

北京五輪開幕、欧米は外交的ボイコット
「オリンピック休戦」はあるのか

 北京冬季オリンピックが4日に始まったが、「平和の祭典」といわれるオリンピックの前後に、戦争勃発や国際紛争などが激化したことは少なくない。

 折しもウクライナ情勢の緊迫化や原油高、オミクロン株の感染拡大など、世界経済の打撃となりかねないさまざまリスクが強まっている。2月は正念場になる可能性がある。

 今大会には、90以上の国・地域から約2900人の選手が参加、20日の閉会式まで、実質19日間、熱戦が繰り広げられるが、新疆ウイグル自治区等における中国の人権侵害への抗議から、米英豪など欧米諸国が「外交的ボイコット」を表明した。

 国家首脳級の開会式出席は、ロシアのプーチン大統領やサウジアラビアのムハンマド皇太子、国連のグテレス事務総長ら、約30カ国・機関の首脳に限られた。