1000軒以上の家を片づけて分かった! 取っておくべき「紙」は、この6カテゴリに分けられる【書籍オンライン編集部セレクション】

片づけの中でも最難関の「紙の片づけ」。「今すぐ必要な紙が肝心なときに見つからない!」「支払いや振り込みの期限が過ぎて大失敗した!」「大事な紙をなくして信頼を失った!」など紙や書類の整理ができないために起こる悲劇も数え上げればキリがない。しかし、どうすれば紙が片づくのかわからない。そんな永遠の悩みをズバリ解決する唯一の本が石阪京子さんの『人生が変わる紙片づけ!』だ。本書には、必要な紙が5秒で取り出せる紙片づけ術の豊富なメソッドと、紙一枚で大惨事を招いた人たちのエピソードがたくさん出てくる。他人事ではないと思う人もきっと多いはずだ。そこで、本の発売を記念して石阪さんにインタビューした内容を4回に分けてお届けする。第2回目は、日々増えていく不要な紙の撃退法について聞いた。(取材・構成/樺山美夏 初出:2018年3月3日)

「金目の紙」と「使う目的がある紙」以外は捨てていい

――紙の整理ができていない人は、お金の無駄遣いが多く大失敗をするという前回のお話は、多忙な現代人にとって決して他人事じゃないと思いました。そこで今回は『人生が変わる紙片づけ!』の基本中の基本、紙の仕分け方のポイントについて教えていただきたいです。

石阪京子さん(以下、石阪)残す紙は「金目の紙」と「使う目的がある紙」だけです。そのためにまず日々日郵便物で届く紙類を、「すぐに捨てる」「確認して捨てる」「データ化して捨てる」「ファイリングする」の4つに分けるんですね。

――その4つに仕分ける時点で、片づけが苦手な人は悩んでしまって「難しい」「ハードル高い」と感じてしまう人もいるかもしれません。

石阪:まずみなさん、「難しい」と感じてしまう気持ちを捨てないとダメです。毎日、家に入ってくる紙は、チラシ、請求書、保険のお知らせや、いろんな案内、お手紙とかで、どれも見れば内容がわかるものばかり。全然、難しくありません。

チラシやDMなど無駄なお金を使わせるための紙はそのままゴミ箱に捨てる。金融機関や自治体、学校からのお知らせは確認して捨てる。健康診断の結果や学校の年間行事表など必要な紙はデータ化して捨てる。住宅ローン控除や保険の控除、確定申告で使う領収書やレシートはファイリングして保管する。基本この4つに分ければいいだけです。

――カード会社や保険会社から届く「重要」「大切なお知らせ」と書かれた、いかにも大事そうな封書も開けてみると新しい保険の案内だったりします。私はすぐに捨てちゃいますけど、なんとなく「重要」「大切」だと思って捨てられない人もいそうです。

石阪「大事」「大切」という文字に人はだまされやすいんですよ。自分がすでに契約している保険や金融商品、税金や請求書などのお金に紐付いている紙、自治体から来る健康診断のお知らせなど、お金回りの必要なものや使う目的があるもの以外は、基本的にいらない紙と思っていいです。

あと、「○○関係」という言葉でざっくりくくる人も紙を溜め込みやすいタイプです。「関係」って言いはじめると、ものすごくいっぱい関係書類が増えますからね。ファイリングで失敗する人も、たとえば「保険関係」でまとめているうちに、どんどん取っておくものが増えて収集つかなくなる、というのはよくあるパターンです。

1000軒以上の家を片づけて分かった! 取っておくべき「紙」は、この6カテゴリに分けられる【書籍オンライン編集部セレクション】家の中の紙はほとんど捨てられる。残すものだけ残したら、ファイルボックスに入れて管理する(写真:著者提供)