ルーチン業務が減り、プロジェクトに従事する人が増えている

 3つ目の変化は、ルーチン業務の割合が減りプロジェクトに従事する人が増えていることです。

 ルーチン業務とは、工場で自動車の部品を製造する、経理部門で請求書を発行する、特定の顧客にルート営業するなどの定型化された業務のことです。多くのルーチン業務が今ではロボットやデジタル技術によって代替されつつあります。

 一方、プロジェクトとは、製品やサービスの開発など、特定の目的を達成するために実施する期限のある業務のことです。

 今後は、下図のようにこれまで以上にプロジェクトに従事する人が増えていくことが予想されています。

 さらに、プロジェクト自体の進め方も、従来のウォーターフォール型からアジャイル型へと変わりつつあります。

 ウォーターフォール型とは、明確に決まっているゴールや期限などの制約条件のもとで要件定義を実施して、要件に従って設計し、開発していくような進め方です。

 一方で、アジャイル型はゴールや制約条件が明確には決まっていないプロジェクトに適しています。例えば、アフリカのタンザニアで新たな食品ビジネスを立ち上げるというような場合です。消費者の嗜好や、どのような原材料が手に入るのか、どのような商習慣なのか、などの情報を持ち合わせていない場合は、まずやってみて、後から柔軟に変化させていくやり方が適しています。