「依存が気持ちいい」という感情を否定しない
──依存しないようにするには、どうすればいいでしょうか。
ひろゆき:「依存をすること自体が楽しい・気持ちいい」っていう性格の人が、一定の割合でいると思うんですよね。何かしら依存先があったほうが、楽しく、生き生きとしていられるタイプの人。
「旦那さんを支えること」「子どもを育てること」「アイドルを推すこと」が依存対象の人もいれば、たまたまホストクラブや宗教などにハマってしまった人もいる。
その人の環境によって、タイミングによって依存対象物が分かれるというだけで、「依存するのが気持ちいい」という感情・快感そのものを変えるのは無理だと思うんです。
なので、「依存をしない」と考えるよりも、「社会的に後ろ指をさされない依存先を見つける」という考え方がいいんじゃないかな、と。
たとえば、ホストクラブに依存すると、かなりお金を使うし、社会的な立場も微妙になるので、生活が破綻する可能性が高い。でも、毎日子どものために栄養のある食事作って……とかだったら、人は後ろ指ささないじゃないですか。
僕、毎日キャラ弁作ってる人って明らかに依存症だと思うんですよね。「よくそんなめんどくせえことするな」と思うんですけど(笑)。
──たしかに、よく考えたら(笑)。
ひろゆき:「依存するのが気持ちいい」という感情を否定しないほうがいいと思うんですよ。「依存」という行動そのものに問題はなくて、対象物が何であるかが問題なんじゃないかなと。
「宗教ホッパー」にならないために
──「依存しちゃダメだ」から「依存先を変える」と考えると、気持ちがラクになりそうです。
ひろゆき:宗教に依存する人って、宗教ホッパーが多いらしいんですよね。こっちにハマったあと、今度はまたこっちの宗教にハマって、みたいな。
この教義が大好き! とかじゃなくて、そもそも依存先を探してる人だと思うんです。
──特定のものに依存したい。
ひろゆき:うん。自分の信じたいものを信じたい人たちが、信じる先を探してずーっとぐるぐる回ってる。占いなどは、そういう人たちにお金を払わせることで成り立っているマーケットだと思います。
だから、別の見方をすれば、何かに依存しやすいタイプの人には、高いパフォーマンスを出す人が多いんじゃないかと。納得のいく仕事内容と給料を提供してくれる会社や環境が見つかって依存先が「仕事」になると、すごく優秀な社会人になると思います。
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