後継モデルのエンジンは?
ランボルギーニの動きから、当分目が離せない
最後となるであろうV10自然吸気エンジンのサウンドを高らかに鳴り響かせ、電光石火のギアチェンジを積極的に楽しみながら軽く攻め込んだとき、ドライバーの気分は最高潮に達する。V10サウンドはSTOに負けず歴代最高の音質だ。とくにシフトダウンのブリッピングではV10らしい重奏的で乾いたサウンドを撒き散らす。
テクニカはウラカンとしてモデルライフ10年目を迎える2023年いっぱいまで生産される。それは、ガヤルドを含めたV10自然吸気エンジン+リアミドシップの20年にわたる歴史を締め括ることを意味する。2024年からは新た88P86なパワートレーンを積んだPHEVの次世代モデルが登場する。
後継モデルのエンジンについて、試乗会場に現れたステファン・ヴィンケルマンCEOに直接聞いてみた。「決定したがまだ秘密」とのこと。それでも食い下がって「ライバルたちと同様V6の可能性はあるのか?」と問うと、「そうは思わない」と答えてくれた。
ウラカン後継車以外の展開については、多くのことが判明している。来年早々にはアヴェンタドール後継の12気筒PHEVフラッグシップが登場予定で、すでに仮オーダーが始まった。また2028年にはランボルギーニ第4のモデルとなる2+2のフル電動GTがデビューする。
純内燃機関モデルとして最後となるウラカン・テクニカは貴重な存在になっていくだろう。ランボルギーニの動きから、当分、目が離せそうにない。
(CAR and DRIVER編集部 報告/西川 淳 写真/Lamborghini)