稲盛和夫氏、元ソニー・出井氏…22年に逝去した大物7人の「日本への遺言」

2022年、日本をけん引してきた各界の大物が相次いで鬼籍に入った。特集『日本経済への遺言』では、12月19日（月）から26日（月）までの全8回にわたり、「週刊ダイヤモンド」で過去に掲載した名経営者や大物政治家ら7人の生前のインタビュー記事を基に、彼らが日本の政治・経済に遺したメッセージを紹介する。京セラやKDDIを創業し「経営の神様」と称される稲盛和夫氏が10年前に唱えた日本企業復活の処方箋とは。ソニー（現ソニーグループ）を率いた出井伸之氏と現代経営学の巨人、ドラッカー氏がリーダー論をテーマに20年前に展開した徹底討論の様子もお届けする。（ダイヤモンド編集部）

＃1　12月19日（月）配信
京セラ・稲盛和夫氏が10年前に唱えた日本企業復活の処方箋「現場力を取り戻せ」

　京セラやKDDIを創業し、「経営の神様」と称される稲盛和夫氏の10年前のインタビューを再掲する。日本航空をV字回復させた稲盛氏は日本企業が抱える病弊を喝破。日本企業は「現場力を取り戻せ」と唱えた。

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＃2　12月20日（火）配信
「国家百年の計を誤る」とJR東海の葛西敬之氏が2002年に断じた民営化政策とは？

　JR東海を率いた葛西敬之氏は2002年に「週刊ダイヤモンド」のインタビューに応じている。国鉄改革を経て、民営化の効力と限界を知り抜いている葛西氏は、ある民営化の議論に対して「国家百年の計を誤る」と断言。インフラ事業を市場原理に委ねることに警鐘を鳴らした。

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＃3　12月21日（水）配信
偉大なる創業者・本田宗一郎の「遺産と負債」、吉野浩行ホンダ元社長が語る

　ホンダを率いた吉野浩行氏は合従連衡が加速する自動車業界で、独自性を強調し、再編から距離を置いた。2001年のインタビューに応じた吉野氏は、創業者・本田宗一郎から受け継いだ遺産と負債を解説するとともに、「規模拡大」から一線を画した根拠を説いた。

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＃4　12月22日（木）配信
「ソニーはコミュニティを創り続ける」ソニー・出井元会長vsドラッカーの3時間白熱討論

「週刊ダイヤモンド」は2001年に、ソニー（現ソニーグループ）会長の出井伸之氏と現代経営学の巨人、P.F.ドラッカー氏の対談を掲載している。3時間にもわたる白熱討論を2度に分けて再掲する。前編は、インターネット時代にはブランドが重要だと指摘するドラッカー氏に対し、出井氏がソニーのビジネスモデルの優位性を大いに語った。

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＃5　12月23日（金）配信
ソニー・出井元会長の「後継者育成」の悩みにドラッカーが応えた理想のマネジメント

「週刊ダイヤモンド」は2001年に、ソニー（現ソニーグループ）会長の出井伸之氏と現代経営学の巨人、P.F.ドラッカー氏の対談を掲載している。3時間にもわたる白熱討論を2度に分けて再掲する。後編は、後継者育成に悩む出井氏に、ドラッカー氏がグローバル企業が採るべき理想の経営体制について説いた。

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＃6　12月24日（土）配信
「敗戦やバブル崩壊も好機」ライフ創業者・清水信次氏が語った超ポジティブ経営哲学

　日本屈指のスーパーマーケットを一代で築き上げたライフコーポレーションの清水信次氏のインタビューを再掲する。清水氏が戦後の闇市から一代で流通業界の雄にのし上がった経営者人生を振り返る。「敗戦やバブル崩壊も躍進のチャンスだった」とすら言い切る清水流の経営哲学も明らかになる。

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＃7　12月25日（日）配信
「五輪は商業的」石原慎太郎・元東京都知事が断じた五輪の問題点と誘致の理由

　政治家で作家の石原慎太郎氏は、切れ味鋭い「石原節」で時に物議を醸すこともあった。東京都知事だった石原氏は五輪誘致に名乗りを上げた直後の2008年に「週刊ダイヤモンド」のインタビューに応じている。石原氏は「五輪は商業的になった」と断じる一方、誘致を目指す理由を明かした。

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＃8　12月26日（月）配信
「政治に取り入る財務官僚許せない」藤井裕久元財務相が語った安倍一強政治の総括

　民主党政権で財務相を務めた藤井裕久氏の2018年のインタビューを再掲する。旧大蔵省出身の藤井氏が、「次官のセクハラ」や公文書改ざんなど前代未聞のスキャンダルが相次ぐ“古巣”の不祥事の原因は、「安倍1強政治」にあると総括した。一方、「財務省解体」論に真っ向から反論する藤井氏の真意とは。

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Key Visual by Kaoru Kurata