バブル再来!株価を動かす重大ニュース 人事、再編、物言う株主の思惑…記者が総力取材#17Photo:JIJI, Tomohiro Ohsumi/gettyimages, JIJI

長期間にわたりトップに君臨するカリスマ経営者12人の退任時に、株価は下落?それとも上昇?それを占うため、ダイヤモンド編集部は株主の視点でトップの通信簿を作成した。特集『バブル再来!株価を動かす重大ニュース 人事、再編、物言う株主の思惑…記者が総力取材』(全18回)の#17では、後編として伊藤忠商事の岡藤正広氏、楽天グループの三木谷浩史氏、ニデックの永守重信氏ら6人を取り上げる。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

岡藤正広氏、三木谷浩史氏、永守重信氏…
カリスマ6人の退任時、株価は下落?上昇?

 社長就任後、14年にわたり名門商社・伊藤忠商事の実権を握り続ける岡藤正広氏。楽天グループを創業者として差配するも、モバイル事業の不振から抜け出せない三木谷浩史氏。近年、外部から後継者候補を招いては“解任”を繰り返してきたニデックの永守重信氏……。

 長期にわたり、日本を代表する企業のトップに君臨してきた著名経営者たち。善きにつけあしきにつけ、彼らの強烈な個性とリーダーシップがなければ、各社の現在の状況は全く異なるものになっていたはずである。

 しかし、こうしたカリスマ経営者もいつか経営から離れる日が来る。そのとき株価はどう動くのか。著名経営者12人(社長を退任し会長に就いた人物を含むが、いずれも代表権を保持)の退任時の株価インパクトを占うため、ダイヤモンド編集部は株主の視点から通信簿を付けた。

 評価軸は次の2点。(1)対象期間に稼いだ純利益を、前半と後半に分けて両者を比較。純利益の総額にも注目。(2)各年で、当該企業の株価が日経平均株価を騰落率で上回った回数を勝率として計算。

(1)は、12人とも長期政権なので、前半に比べ後半の純利益が落ちていれば「老害化」の恐れがある。退任すれば株価は上がるかもしれない。逆に後半に大きく伸びていれば、現在の株価に経営者プレミアムが付いており、退任で株価は下がる可能性がある。

(2)は、流行に乗って一時的に株価が上昇したのではなく、コンスタントに市場を上回る株価パフォーマンスを見せられているかどうかで経営者を評価。勝率の高い経営者が退けば、株価にネガティブな影響があるかもしれない。

 前編となる『孫正義、柳井正、豊田章男…「カリスマ退任」なら株価は下落する?長期政権トップの通信簿【前編】』では、孫正義氏、柳井正氏、豊田章男氏らの通信簿を紹介した。今回の後編では、岡藤正広氏、三木谷浩史氏、永守重信氏のほか、東レの日覺昭廣氏、資生堂の魚谷雅彦氏、エムスリーの谷村格氏の計6人を取り上げる。それでは次ページで結果をチェックしていこう。