薬局・薬剤師 サバイバルダンス#14Photo:PIXTA

「現状の薬局ならもう要らない――。」増え過ぎた調剤薬局の淘汰策を国が次々と繰り出している。特集『薬局・薬剤師 サバイバルダンス』(全24回)の#14では、3人の若き薬局経営者たちに、彼らの考える新しい稼ぎ方を語ってもらった(ダイヤモンド編集部 野村聖子)。

今年の報酬改定に感じた国の意志
「現状の薬局はもう要らない」

――2024年度の調剤報酬改定にどのような印象を受けましたか。

A 調剤薬局が現状のままであるならば「もう要らない」という明確なメッセージを個人的には感じましたね。ここ数年は、「地域支援体制加算」(18年度に新設。地域医療に貢献する薬局の体制などを評価する報酬)を目玉として報酬を付けていたけれども、何が気に食わなかったのか分かりませんが(笑)、結果として、薬局が国の期待に応えられなかった(24年度の報酬改定で、算定要件の見直し・厳格化が行われた)。

C これまでのように「この算定項目だけやっていればよい」という姿勢ではなく、国が目指している薬局ビジョンの体制を整えられないのであれば「もうつぶれて構いませんよ」というような、かなりメッセージ性が強かったなと、僕は受け取りました。