また、人気のスマホゲーム『モンスターストライク』では、『らんま1/2』から早乙女乱馬やシャンプーといったキャラがコラボで登場しているため、そこから『らんま1/2』に入ってくる人もいる。

 10~20代のファンは、数でこそ30~50代に遅れを取ってはいるものの、一人ひとりの作品愛の深さは本物であり、SNSにイラストや関連動画を投稿してその愛を示している。

『らんま』を知らないアニメ好きな若者たち
高橋留美子の「あの名作」が興味のきっかけ

 一方、『らんま』を知らない、あるいは「作品名を聞いたことがあるくらい」のアニメ好きな10~20代は、「らんま再アニメ化」の知らせを聞いても落ち着いた様子である。

・放送が始まって、面白いと評判だったら見る

・有名な作品なので気にはなっている。声優次第では必ず見る

・2022年の再アニメ化された『うる星やつら』(同じく高橋留美子原作)は結構好きだったので、『らんま1/2』も期待している

 ちなみに、上記の再アニメ化版『うる星やつら』を私は見ていないので何も書けないのだが、世間の評判を探ってみると「大成功」という声や、「途中から話題にならなくなったから失敗」など、いろいろな声が聞こえてくる。アニメコラムニストの小新井涼氏は「ラムちゃんや『ラムのラブソング』という曲の認知度の高さや、作品全体への一周まわってオシャレという評価から、若い世代への人気が拡大し続けたのではないか」といったことを指摘している。

【参考】まんたんウェブ うる星やつら:36年ぶりアニメ化、どうして幅広い層で話題なのか
https://mantan-web.jp/article/20220131dog00m200037000c.html