渡月橋と松尾大社も忘れずに

月読神社松尾大社の摂社「月読神社」。神功皇后ゆかりの安産信仰発祥の石「月延石」を据える

 大覚寺で二つの月を堪能した後は、ぜひ風光明媚(めいび)な嵐山を象徴する渡月橋(右京区)も訪れてみましょう。第90代亀山天皇が退位し、上皇となってからのこと。月が橋の上をゆったりと移動していく様子を見て、「くまなき月の渡るに似る」とたたえたことが渡月橋の名の由来です。渡月橋の周辺は景観が守られているため、ここからの月の美しさは際立ちますよ。

 阪急京都線「嵐山」駅の隣、「松尾大社」駅前にあるのが松尾大社(西京区)。御祭神の大山咋神(おおやまくいのかみ)がお酒の神様であり、酒造関係者からの信仰も篤い古社。平安京よりも古い701(大宝元)年の創建です。

 松尾大社の観月祭は9月17日の午後5時から8時30分まで。和太鼓や琴古流尺八の演奏、俳句大会(受け付けは当日午後8時まで)が催されます。月見酒や月見酒まんじゅうの接待もありますが、先着500人なので、お早めに。

 この松尾大社の鳥居から南へ4分ほどの場所に鎮座するのが摂社の月読神社(西京区)。御祭神の月読尊(つくよみのみこと/つきよみのみこと)は、月の神様。天照大神の弟であり、祇園祭とゆかりの深いあの素戔嗚尊(すさのをのみこと)の兄に当たり、日本神話における重要な神様です。こちらも忘れずに立ち寄り、手を合わせて月に思いをはせましょう。

渡月橋嵐山のシンボル「渡月橋」。日が暮れると桂川を利用した水力発電でLEDライトがともる