大妻系列4校で好調な2校
東日本最大の女子の学びやといえば、中高一貫女子校を4校擁する学校法人大妻学院である。そのけん引役は東京区部の大妻と大妻中野だろう。
大妻(千代田区)は、募集人員約280人の大規模校だ。2024年に509人が受験し、実倍率2.04倍だった[2日2回]が志望者数1割増で、25年も最多の受験生を集める入試回となりそうだ。志望者数が微増の[1日1回]は、同2.11倍から25年もあまり動かないだろう。同3.76倍の[3日3回]と同5.42倍の[5日4回]は、志望者数がそれぞれ2割弱減と微減で、25年は緩和傾向にある。
7回入試を行う大妻中野(中野区)には2種類の一般入試が設けられている。アドバンスト入試は5回あるが、24年に405人が受験した[1日午後2回]の実倍率1.58倍が最も低かった。志望者は1割減なので、25年にはさらに受けやすくなるだろう。次に受験者が多かった同2.11倍の[2日3回]も1割弱減っており、25年は2倍前後になりそうだ。
24年実倍率2.5倍の[1日1回]は志望者数7割増で、25年は3倍を超えそうだ。同2.11倍の[3日4回]は1割半増でまだ受けやすい。同4.12倍の[4日5回]は志望者数6倍と爆上げしており、25年は10倍を超えそうな勢いで、23年の同1.56倍が信じられない。
約36人を募集するグローバル入試は、海外帰国生入試合格者と共に、同校が注力するグローバールリーダーズコース(GLC)の1クラスを編成する。一定程度の英語力(英検2級程度)や国内インターナショナル校出身者などを対象としているので、受験生はかなり限られる。[1日1回]は18人受験して実倍率1.2倍、[3日2回]は同じく11人で1.22倍ととても受かりやすい。志望者数は増加傾向で、特に2回は2倍増しており、25年は少し競争が厳しくなりそうだが、受けやすくて受かりやすいことに変わりはないだろう。