比較的好調な共立女子の2校

 募集人員320人と首都圏最大級の大規模校である共立女子(千代田区)は、[1日2/1]と[2日2/2]に4科入試を行う。3日午後には、いずれも算数を課す[英語4技能型]と論述試験の[合科型]を行う。[合科型]の志望者数が1割弱減っているのを除き、他の入試回は増加傾向にある。

 [2/1]は2024年受験者数353人で実倍率2.21倍、[2/2]は同じく447人で2.08倍だったが、志望者数はいずれも1割半増で、25年は少しずつ倍率も上積みしそうだ。[英語4技能型]は同37人で2.31倍と小規模の入試回とはいえ、志望者数が5割増しで、25年には3倍に乗せるかもしれない。[合科型]は同231人と受験者が多いのだが、24年実倍率が3.21倍と同校では突出していることもあって、志望者数は減少気味、25年は3倍強にまで緩和しそうである。

 共立女子第二(八王子市)は、全ての入試回が例年1倍台前半という、受けやすくて受かりやすい学校だ。志望者数が少ないもののおおむね増加傾向で、少しだけ25年の倍率は上がりそうである。 

 まずは英検4級以上を取得していると加点してくれる三つの入試から見ていこう。24年実倍率1.22倍の[1日1回AM2科・4科型]、同1.13倍の[1日1回AM適性検査型]、同1.08倍の[1日1回PM英語(4技能型)]で、いずれも25年に倍率は少し上がりそうだが、気にするほどでもないようだ。

 国算2科の四つの入試はどうか。24年に同校で一番多い90人が受験した[1日1回PM2科型]の実倍率は1.08倍、[2日2回AM]は同1.2倍、[2日午後2回PM]は同1.15倍、[3日3回]は1.2倍となっている。25年に上がったとしても、1倍台半ばにはなかなか届きそうもない。