保険大激変 損保の構造的課題が生保にも飛び火!#11Photo:PIXTA

「変額保険」とは、保険料を株式や債券などで運用し、その実績に応じて保険金や解約返戻金の額が変動する保険商品だ。近年、インフレに強いことから人気が高まっているが、リスクやデメリットを知り、慎重に商品を選ばなければ後悔することも。そこで、特集『保険大激変』の#11では、保険のプロ30人が厳選した変額保険ランキングを掲載。今年1月に投入された新商品がいきなり上位に入った。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

運用環境の好転とインフレ対策で人気
「はなさく生命」新商品の実力は?

 近年の投資環境の好転や急激に進行するインフレを背景に、投資初心者でも始めやすい資産形成として、にわかに注目が高まっているのが変額保険だ。新たな草刈り場として、生命保険各社の新商品投入が相次いでいる。

 変額保険の仕組みを簡単に言うと、保険料を国内外の株式や債券などで運用し、その実績に応じて保険金や解約返戻金の額が変動する保険商品だ。投資商品と異なる点は、あくまで生命保険であるため、運用成果とは関係なく死亡保障が付いてくることだ。

 資産形成と死亡保障を両立できる一石二鳥の商品といえるが、保険のプロからは「変額保険そのものをお薦めしない」という声が多いことは肝に銘じておこう。長期の資産形成の第1選択肢は、税制優遇やコストの面でiDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISA(少額投資非課税制度)の活用を考えた方が無難だからだ。

 これを知った上で変額保険を選ぶならば、どの商品なら後悔しないのか?次ページに、1月発売の新商品も上位に躍り出た変額保険ランキング、さらに人気商品の保障と保険料、返戻率の比較表を掲載したので、ぜひ参考にしてほしい。