今だからこそ読んでおきたい丁寧な仕事が光る幸之助翁伝
吉崎達彦
松下幸之助と言えば、“昭和の大経営者”である。平成元年に94歳で逝ったときには、一つの時代が終わったと感じられたものだ。その幸之助翁を、平…
2018.12.16
吉崎達彦
松下幸之助と言えば、“昭和の大経営者”である。平成元年に94歳で逝ったときには、一つの時代が終わったと感じられたものだ。その幸之助翁を、平…
2018.12.16
河野龍太郎
評者の近年の関心事の一つは、政府と中央銀行との関係である。1990年代以降、私たちは“決める政治”を目指し、選挙制度や執政制度を大きく変え…
2018.12.9
吉川尚宏
今から30年以上前の1985年、書店では700ページを超える分厚い本が山積みになっていた。それが、ホフスタッターの『ゲーデル、エッシャー、…
2018.12.2
永濱利廣
経済を語る上で、「楽観論は知的ではない」と思われがちなこともあり、日本経済の問題点やリスクを多々指摘する書籍が世間には溢れている。
2018.11.25
玉井克哉
見慣れたと思っていた景色をよく見てみると、想像外のシーンが映っていることがある。歴史もそれと似ている。誰もが知る1945年の敗戦から51年…
2018.11.11
平野雅章
英ケンブリッジ大学の古典学教授で、古代ローマの碩学による、一般向けの古代ローマ千年史である。書名のSPQRとは、ラテン語の「ローマの元老院…
2018.11.4
奥山真司
米トランプ政権が中国との貿易戦争を本格化し、世界情勢はますます混沌としている。現代の私たちは、果たして今後を見通せる“視座”のようなものを…
2018.10.28
吉田 徹
米同時多発テロ事件から17年が過ぎ、世界は大きく変わった。その一つは、違法だった「拷問」が当たり前になったことだ。
2018.10.21
吉崎達彦
人の好みはどのように形成されるのか。なぜ、自分は阪神タイガースのファンで、競走馬のステイゴールド産駒を贔屓(ひいき)するのかと聞かれれば、…
2018.10.14
河野龍太郎
なぜ、日本は勝ち目のない対米戦争を開始したのか。通説は、経済学者が無謀と主張するも、それを軍が握り潰(つぶ)して開戦に踏み切ったというもの…
2018.10.7
吉川尚宏
『生物と無生物のあいだ』や『動的平衡』などのベストセラーを生み出してきた生物学者の福岡ハカセ(著者)が週刊誌に連載したコラムに加筆・修正し…
2018.9.30
永濱利廣
景気の回復局面が始まったのは2012年12月だった。その後、17年9月には、高度経済成長期の「いざなぎ景気」を超えて戦後2番目となった。現…
2018.9.23
平野雅章
著者は、「日本経済新聞」の証券記者を振り出しに、40年にわたって名経済ジャーナリストとして鳴らしてきた。本書は、2016年の『バブル』に次…
2018.9.16
奥山真司
私たちはごく一般的に、歴史上の「帝国」は人類に負の影響しかもたらさなかったというイメージを持っているが、「大英帝国」は他の帝国とは異なり、…
2018.9.9
吉田 徹
本書は、18世紀の英国で誕生した風刺画を皮切りに、1990年代のメイジャー首相時代までの夥(おびただ)しい数の風刺画を再録し、英国政治史を…
2018.9.2
吉崎達彦
最初に言うと、書評の枠を逸脱するかもしれないが、評者は本書が描く天才、テイラー・ウィルソン君を間近で見たことがある。今年4月、日本原子力産…
2018.8.26
河野龍太郎
「トップ企業も、組織的、心理的要因でイノベーションに失敗し、新興企業に取って代わられる」。米ハーバード大学の著名な経営学者、クリステンセン…
2018.8.19
吉川尚宏
昨年、衛星放送のBSフジで「レニングラード 女神(ミューズ)が奏でた交響曲(シンフォニー)」というドキュメンタリー番組が放送された。その企…
2018.8.12