フォロー
加藤嘉一
第10回
2003年当時、北京大学から国貿という北京で最も発展している場所まで地下鉄で行くのには約1時間半を要した。しかし今は約70分。料金は5元から2元に値下げされた。なぜか?ここには、中国社会が抱える伝統的なロジックが隠されている。

第9回
3月17日、北京人民大会堂。李克強氏は国務院総理として初めて国内外の記者の前に姿を現し、自ら記者会見を主催した。記者会見における李克強氏のパフォーマンスはダイナミック、且つ確かな理論武装に裏打ちされた、切れ味の鋭いものであった。

第8回
習近平総書記の口から出てきたスローガン、「中国夢」(チャイニーズドリーム)。「中国夢」は習近平・李克強政権がこれからの10年間で最重要視すべき「公正」というファクターを促進するのか、或いは阻害してしまうのか。

第7回
「安定、成長、公正、人権」という優先順位をつけ、政策を実行し、党をガバナンスし、国家を統治した胡錦濤氏。襷を受け取った習近平氏は、これからの10年間、安定・成長・公正・人権という4つの軸をどのようにリバランスしていくのだろうか。

第6回
政府は人民から何らかの「信任」を得なければならない。中国では、その信任が「ガバナンスにおける結果・業績」に相当する。胡錦濤・習近平の20年間は、少なくとも4つの要素が「信任状」を理解するための軸になると考える。

第438回
先週末、米カリフォルニア州サニーランドで、2日間にわたってオバマ米大統領と習近平国家主席による米中首脳会談が行なわれた。両国リーダーによる会談は、今後の世界情勢を見通すうえで、極めて大きなインパクトを持つ。

第5回
「現代政治システムとかけ離れた中国政治は、今後“良いリーダー”を提供し続けることは可能なのか?」これは今回は本連載で度々取り上げてきたフランシス・フクヤマ氏が最新の著書の最終ページ提起した問題である。今回はこの点について考えていきたい。

第4回
本連載では政治学者フランシス・フクヤマ氏の学説に言及してきた。今回、フクヤマ氏が「現代政治システム」構築の必要十分条件として掲げる3つの要素が昨今の中国社会でどのように機能しているのかを考えてみたい。

第3回
2012年10月、かつて「共産中国の崩壊」を説いたフランシス・フクヤマ氏の『政治秩序的起源—従前人類時代到法国大革命』(広西師範大学出版社)が中国共産党18党大会が開催される直前に出版された。これは、何を意味しているのか?

第2回
政治学者のフランシス・フクヤマ氏は1989年に『The End of History』(歴史の終焉)という論文を執筆し、1992年には『The End of History and the Last Man』を出版した。1989~1992年と言えば、国際政治システムを歴史的変化が襲った時期である。

第1回
人々は往々にして、簡単に「中国」と「民主化」という二つの言葉をくっつけて語ろうとする。しかし、「中国の民主化」とはどういうことなのだろうか。本連載は、人々が陥りがちな“希望的観測”や“制度的優越感”を可能な限り排除したうえで、検証していく。

第20回
香川真司選手が試合後に残した“悔しさと楽しさが入り混じった”笑みと“現実を知りました”という言葉の意味が、私には痛いほどよく分かる。祖国を飛び出して10年、私も香川選手と同じような感覚を、何度も味わってきたからだ。

第19回
人生二度目のイギリス訪問となった今回は、昨年度に引き続きロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで開催される中国関連の学術フォーラムに、スピーカー、パネリストとして出席することが主目的であった。

第18回
オバマ大統領の演説を生で聞いたのは初めてのことだった。歯切れの良さ、強弱のつけ方、トーンの上げ方・抑え方、聞いている人を巻き込む力……、すべてが洗練されていた。私はただ立ちつくし、前方にいるオバマ大統領の勇姿を見つめるばかりだった。

第17回
1月15日正午、米シカゴ、オヘア空港から電車に乗る。これからあと4年間、同氏はアメリカ合衆国の大統領として国をリードすることになる。そんなオバマ氏の足跡を遡るために、私はこの場所へ来た。

第16回
成人式を迎えられた皆さん、おめでとうございます。これを一つの節目と能動的に認識し、益々ご健勝いただければと、一人の日本国民として願っています。自らの経験を踏まえ、語ること通じて、新成人となる皆さんと8つの言葉を共有したい。

第15回
年末年始は、私にとって1年の間で最も静かに過ごす時間である。人には会わず、話もしない。ただひたすら座禅を組み、坂道ダッシュをするか読書に励み、疲れてきたらまた座禅に戻る。こうして1年を振り返り、これからの1年に挑んでいくための気力と体力を養う。

第14回
今回は2012年最後の原稿となる。「加藤さんの通信簿をつけてみましょう」というキャプテンからの要望に応じる形で、自分なりに5(満足)、4(納得)、3(次第点・合格)、2(まだまだ)、1(問題外)という基準で採点してみたい。

第13回
今回の衆議院選挙は、「日本版価値観という生き方」を模索するためのプロセス、即ち、日本人自身が、どういう社会を求め、どういう生活を欲し、どういう世界を築いていくかというテーマに対して、答えを探していく過程であると思う。

第12回
12月5日、米経済誌「フォーブス」が「世界で最も影響力のある人物」の番付を発表した。我が祖国、日本のリーダー野田佳彦首相は60位だった。世界第三の経済大国に符合しない地位にある現状は否定できない。
