後藤順一郎
第61回
まとまったお金もないし、知識もないので、投資なんて始められないと思っている人が多いと思います。実際、金融庁の資料を見ても、「投資は資産形成に必要だと思うが、投資を行わない理由」として、第1位が「まとまった資金がないから」、第2位が「投資の知識がないから」となっています。でも、これらを言い訳にして結果として何もしなければ、将来「老後難民」に陥ってしまう可能性が高まっていることは、当連載の読者ならすでにご存知だと思います。

第60回
昨年、公務員などの共済年金が厚生年金に統合され、同時に公務員の特権と言われていた「職域部分」も「年金払い退職給付」へと変更されました。結果として一部給付減額となりましたが、一方で公務員は来年からは新たにiDeCoに加入することができるようになりました。今回は公務員の方を対象に、何をすべきなのかについてお話ししたいと思います。

第59回
先般、個人型確定拠出年金の愛称がiDeCo(イデコ)に決まり、これからiDeCoも少額投資非課税制度(以下、NISA)と同様、金融機関がプロモーションに力を入れることが想定されています。

第58回
“ベンチマーク対比の勝敗”は資産運用の常識の中で、私がおかしいと思っていることの一つなのですが、実はおかしいのはこれだけではありません。「コストが低い=良い」という風潮もおかしいと思います。そこで今回は、デフレ・マインドの染みついた日本人が陥りやすい“コスト優先神話”について問題提起したいと思います。

第57回
個人型確定拠出年金は、現時点では「拠出限度額が低い」「制度が複雑」などの問題点が残されていますが、長期的には個人型DCが国民にとっての主要な「自分年金」ツールとなるでしょう。

第56回
イギリスのEU離脱、日本では日銀がマイナス金利に踏み切るなど、資産運用を取り巻く環境は著しく不透明さを増しているように見えます。確かに株式市場は混乱しているように見えますが、このような中でもしっかりと長期積立投資ができている人は、着々と資産を形成することができているのです。

第55回
今回は、このマイナス金利の環境において、自分自身で資産運用を実践する際の留意点について、まとめたいと思います。

第54回
厚生労働省は、2015年に確定拠出年金(以下、DC)をより拡充し使いやすくするための法案を国会に提出しました。昨年の国会では衆議院を通過したのち参議院は時間切れで通過できず継続審議となってしまいましたが、今回の国会では4月に参議院も無事に通過し、DC改革が現実のものとなりつつあります。

第53回
未成年者少額投資非課税制度(以下、ジュニアNISA)と呼ばれる新しい制度が4月からスタートしました。この制度は子や孫の名義で口座を開設し、親や祖父母などがその代理人として運用を行う制度です。

第52回
国内外の株式市場は中国の景気後退への懸念や原油安などを背景として、年初から荒れています。一見すると効果的に思える、このような危機時に市場から逃げる投資行動は、長期的な資産形成、特に老後のための「自分年金」形成という点で、正しい行動と言えるのでしょうか?

第51回
50歳前後のオヤジ世代は、資産形成の観点から見ると、非常に重要かつ微妙な年代にいると言えます。なぜなら、確定拠出年金(以下、DC)資産の総額やその使い方、そして老後の資産形成に対するスタンスによって、今後の適切な行動が大きく変わってくるからです。

第50回
今回は、ファンドを選ぶ際の参考情報として、最新のトレンド、つまりDC加入者が今どのような商品を購入しているのかを紹介したいと思います。

第49回
新興国株式に投資する投資信託の実績が仮に著しく優れていたとしても、それだけの高いリスクを取ることができない人には勧めることはできません。したがって、ここでは話を一般化し、優れた投資信託の見極め方について、お話ししたいと思います。

第48回
確定拠出年金(以下、DC)の資産運用において最も活用されている定期預金と保険商品は、元本確保型商品は満期まで保有すれば元本割れすることはありませんが、それに頼りきると長生きリスクやインフレ・リスクに対応できない可能性があります。それらのリスクに対応するために必要不可欠な投資信託の特徴について説明いたします。

第47回
今回からは、DCで金融商品を選ぶ際の予備知識として、各商品の特徴について簡単に説明します。今回は、元本確保型商品と呼ばれる定期預金と保険商品について触れましょう。

第46回
前回は、確定拠出年金(以下、DC)の運用におけるコアとなる債券と株式について、配分比率の決め方や役割についてお話ししました。今回はこの役割を意識したうえで、どのように株式や債券に投資を行うべきかについてお話しします。

第45回
前回は、確定拠出年金(以下、DC)における目標設定の考え方についてお話ししました。その設定した目標に合うように資産配分を設計することが、次のステップになります。今回は、資産配分の実践的な考え方について触れたいと思います。

第44回
投資でより大事なのは「目標はどうするのか?」「自分が活用すべき資産は何か?」、そして「その目標を達成するのに必要な資産配分は何か?」なのです。そこで今回からは、幸か不幸かDCで運用することになった方々が、運用を見直して再出発できるような実践的なアドバイスをしていく予定です。

第43回
前回は、オヤジたち(50代以上)は高齢化が進む現代社会に対して意外に楽観的であるのに、投資に対しては慎重であるという事実を明らかにしました。人生は長く投資期間も長いのに、近視眼的にリスクを取らないことの問題点も指摘しました。今回は、オヤジたちがライフプランや投資に臨む際の姿勢を明らかにしていきたいと思います。

第42回
今回以降、オヤジたちが行動に移すためのきっかけとなる、背中を押すような情報についてお話ししていきたいと思います。まず今回は、その前提として、今のオヤジたちの老後の生活やお金に対するスタンスついて確認します。
