山本興陽
しゃぶしゃぶ「木曽路」の売り上げがV字回復している。コロナ禍の影響で、既存店売上高の前年同月比が4月は34%、5月は58%まで落ち込んだものの、8月は99%、9月は93%まで戻した。窮地挽回のため木曽路は大きな“賭け”をしていた。

#7
大打撃の観光業界で、数少ない「勝ち組」の星野リゾート。日本の観光業が、アフターコロナを生き残る上で何が必要になるのか。星野佳路代表が菅義偉政権に緊急提言する。

#4
2030年インバウンド6000万人――。コロナ前に掲げられたこの数字を、政府はコロナ禍でも据え置いた。ただ、数値先行の大号令だけで、具体的なアプローチに欠け、旅行業界からは怨嗟の声が上がっている。

#11
九州では地場百貨店の地盤沈下が進む一方、“走る総合不動産”であるJR九州の商業施設「アミュプラザ」が大躍進中。駅上の巨大商業施設で買い物客を吸い上げ、北九州では井筒屋を、鹿児島では山形屋を蹴散らして九州各地で猛威を振るっている。

#20
コロナ禍で年間350万人ものインバウンドが“蒸発”し、観光業が大打撃を受けている北海道。「3年間はインバウンドが戻らない」とみる札幌財界の重鎮、北海道銀行の堰八義博会長に、ポストコロナ時代の北海道経済の生き残り策を聞いた。

#19
「北海道の翼」の愛称で道民に親しまれるAIRDO(エア・ドゥ)。東京と北海道を結ぶ路線が主体のため、「Go To トラベルキャンペーン」東京除外の影響を受け、お盆期間の旅客数が3分の1に減った。苦境からの「挽回策」を草野晋社長が明かした。

#17
三菱地所や東急など17社が出資して設立された北海道エアポート。2020年1月から新千歳空港など北海道内7空港の運営を担っている。しかし、役員ポストなどを巡って17社で“内紛”が起きた。コロナ禍という乱気流に巻き込まれる中、蒲生猛社長が現状と打開策を明かした。

外食業界支援の「Go Toイートキャンペーン」。9月中に開始されるとされるが、「やらないよりはマシ程度」と業界からは冷ややかな声が上がる。飲食店から“搾取する”構造が浮かび上がるだけでなく、「ポスト安倍」最有力の菅義偉官房長官の影もちらつく。

#15
東西2巨頭が君臨する鶏卵業界に激震が走っている。現職国会議員の逮捕を受け、業界2位のアキタフーズが家宅捜索を受けたのだ。8月、このアキタフーズ社長に元丸紅常務が就任。一方、業界1位には豊田通商が出資しており、総合商社が鶏卵業に手を伸ばしている。

#5
コロナ禍で大打撃を受けている観光業界。その余波は、おなじみの土産メーカーにも及んでいる。土産業界では“禁じ手”とされる値下げに踏み切った企業も少なくない。廃業・倒産が続出しかねない土産メーカーの特殊なビジネスモデルに迫った。

#2
1月にスタートした新千歳空港など北海道7空港の民営化が、コロナ禍拡大という“乱気流”に見舞われている。そして浮上したのが民営化を担う企業連合17社の権力争いだ。とりわけ“東京組”の三菱地所の言動が、地元企業のひんしゅくを買っている。

コロワイドによる大戸屋への敵対的TOB。コロワイド側の関係者は「100%に近い確率で成功する」と語るなど、コロワイド優勢との見方が多数派だ。しかし一部の市場関係者は、「不成立になるのでは」と指摘。コロワイドの足をすくいかねない2つの“落とし穴”があるという。

コロナショックで壊滅状態の外食業界。居酒屋196店を運営するエー・ピーカンパニーも大打撃を受けており、主力業態で約100店を占める「塚田農場」の業態転換に着手した。直近では7店舗を業態転換し、10年後には塚田農場というブランドは“消滅”すると話す米山久社長に、真意を聞いた。

#27
♪ミネラ~ルむぎちゃ――。1980年代には女優の松島トモ子さんが起用され、同製品のCMに出演していた。印象に残るメロディーのCMソングを覚えている人は多いはずだ。この麦茶を製造する石垣食品は、不適切会計を行い、現在債務超過にも陥り上場廃止の危機にひんしている。

#24
大量失業の恐怖シナリオが顕在化しつつある。苦境に立たされる外食業界、働く場所を奪われた非正規・派遣社員、安泰ではなくなった正社員――。取材で目の当たりにした彼らの懊悩や呻吟を、詳しくレポートする。

キリンビールが、2020年1~6月のビール類のシェアで11年ぶりにアサヒビールを抜きトップに立った。熾烈なシェア争いにビール業界はまい進するものの、コロナ禍で業界は疲弊の一途だ。

外食大手のコロワイドが、定食チェーンの大戸屋ホールディングスに対して、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。居酒屋業態が苦境に陥る中、定食業態の強化で生き残りを目指す。

外食大手コロワイドが昨年秋に定食チェーンの大戸屋ホールディングスの筆頭株主となって以降、同社と対立を続けている。6月25日の大戸屋の株主総会で、コロワイドの株主提案は否決された。それでも大戸屋への敵対的TOBを辞さない構えだ。コロワイドの2トップを直撃した。

#17
コロナ禍による居酒屋の苦境の余波は、ビールメーカーにも飛び火。業務用ビール事業で大打撃を受けているビールメーカーが生き残る条件とは何か。サントリーホールディングスの新浪剛史社長に展望を聞いた。

#16
外食産業でひときわ深刻な打撃を受けている居酒屋業界。それでも鳥貴族には“秘策”があった。歓送迎会や宴会の自粛が広がるポストコロナ時代をどう乗り越えるのか。居酒屋大不況に直面した鳥貴族の大倉忠司社長に、今後の戦略を聞いた。
