山本興陽
日用品大手・花王の一部製品が、首都圏地盤の食品スーパー・オーケーの店頭から“追放”されている。3月から一部製品を値上げする方針を明らかにした花王。原材料高騰に伴う値上げが相次ぐ中で、メーカーと小売りの価格を巡る攻防が激しくなっている。

番外編
薬学部が新設ラッシュだ。厚労省が一部の「質」の低さに警鐘を鳴らすものの新設に歯止めがかからない。医学部の名門・順天堂大学も薬学部に参入し、生き残りをかけた戦いは激化しそうだ。一方で、定員削減に追い込まれる大学も出始め、薬学部の二極化が進んでいる。

食品大手のキッコーマンが2022年2月から醬油と豆乳を14年ぶりに値上げする。社内議論では、値上げに「反対する者はいなかった」という。キッコーマンはインフレにどう対処するのか。中野祥三郎社長に、値上げを巡る戦略を聞いた。

番外編
薬局やドラッグストアで患者と向き合う薬剤師。かかりつけ薬剤師のノルマに追われる裏で、セクハラ電話やストーカー被害など困った客に振り回されている。疲弊する現役薬剤師たちの悲痛な叫びを覆面座談会で暴露してもらった。

17年連続で縮小するビール類市場の中で、“成長領域”としてビール大手が注目するのが「糖質ゼロビール」だ。先行するキリンに挑戦状をたたきつけたサントリーの新商品の売れ行きは思わしくなく、キリンの“独り勝ち”状態が続いている。明暗はなぜ分かれたのか。

岸田政権が掲げる「新しい資本主義」実現の中核を担うのが、政府の有識者会議「新しい資本主義実現会議」だ。委員を務めるZホールディングスの川邊健太郎社長は、どんな改革を訴えるのか。ゴールドマン・サックス証券のトレーダーとして、資本主義の最前線を走ってきた田内学氏との特別対談で、新しい資本主義の行く先を読み解く。

新型コロナウイルスの感染拡大による打撃が長引く旅行業界。王者・JTBは国内約100店舗の閉鎖計画などのリストラを強いられている。それでも、リアル店舗はオンラインに比べて、「コスト高ではない」と山北栄二郎社長は訴える。その真意を聞いた。

2021年誕生した岸田政権。アベノミクスを進化させた「新しい資本主義」を掲げ、賃上げを22年の重点事項に位置付けている。サントリーホールディングスの新浪剛史社長は、賃上げ施策に現役経営者として政府に“注文”をつける。その具体策を明かした。

「いつ交代しても違和感はない」――。ビール業界関係者の間で話題になる二つのトップ人事がある。長期政権となっているキリンホールディングス・磯崎功典社長とサントリーホールディングス・新浪剛史社長だ。2022年、彼らは続投するのか、それとも退任するのか。注目人事の行方を追った。

#13
「薬局を売るならば早ければ早いほどよい」。薬局M&A業界の関係者はそう口をそろえる。約6万店の淘汰が迫る調剤薬局。薬局の経営者が身売りを検討しても、M&Aの実現までに買い手による“選別”が行われる。薬局のM&A事情を追うと、売れる薬局・売れない薬局の「三つの条件」が浮かび上がってきた。

#7
薬局やドラッグストアで患者と向き合う薬剤師。しかし、その裏では本部からの「ノルマ」に追われ、ジェネリック医薬品製造大手の品質不正の余波で深刻な「薬不足」に悩まされている。疲弊する現役薬剤師たちの悲痛な叫びを覆面座談会で暴露してもらった。

#5
薬剤師の年収は勤務地によって意外な“格差”がある。47都道府県の薬剤師平均年収ランキングを作成したところ、トップと最下位の都道府県では、約320万円もの“年収格差”があることが分かった。薬剤師の年収が高い都道府県はどこか。なぜ待遇に差がつくのか。

#4
薬剤師人生は就職先で大きく変わる。代表的な職場は調剤薬局にドラッグストア、病院、医薬品メーカーだ。職場によってキャリアや年収はどう変化し、どれだけの“年収格差”がつくのか。薬剤師のリアルな出世と懐事情を解剖する。

#3
学生の質の維持に課題がある大学が存在する――。将来薬剤師は最大12.6万人過剰になるとの予測をまとめた厚生労働省の有識者会議は、増殖した私立大学の薬学部にも警鐘を鳴らした。国家試験合格率の低迷に定員割れや留年。課題を抱える薬学部の淘汰は必至だ。55の私立大薬学部の「淘汰危険度」ランキングを作成し、生き残る大学の条件を探った。

#6
国内ビール市場が縮小を続ける中、ビール2強のアサヒとキリンは海外M&Aに活路を見出してきた。しかし、21年は、目立ったM&Aが行われていない。実は、決算書を読み解けば、21年が”凪”となっている理由がわかるだけでなく、次に買収する「時期」と「ジャンル」まで浮かび上がる。

キリンホールディングスは傘下のキリンビール社長に、キリンビバレッジ社長の堀口英樹氏(59)が内定したと発表した。この社長人事で浮かび上がる「新・出世ルート」に、社内外の注目が集まっている。

#8
ビール蒸発という緊急事態に直面するビール2強。その出世事情を見ると両者は対照的だ。キリンホールディングスの役員にはプロパー出身の「茶坊主」が並び、アサヒグループホールディングスは「外様」が多数を占める。2強の出世とカネの裏事情を追った。

#7
2兆円超を投じ、海外で大型買収を進めたアサヒグループホールディングス。5年前、わずか8%にすぎなかった事業利益の海外比率は70%超に急拡大した。指揮するのは、日立製作所出身という業界では異色の経歴を持つ朴泰民取締役だ。アサヒの海外戦略のキーマンは「これが最終形ではない」とさらなる野心を見せる。

#6
国内市場がジリ貧に陥る中、ビールメーカーは海外に活路を見いだそうとしている。アサヒグループホールディングスは2兆円超を投じ、「脱・日本」を模索する。一方、誤算が続くのがキリンホールディングスだ。海外の稼ぎ頭は消滅寸前の危機だ。ビール2強の海外戦略に迫った。

#3
10月に緊急事態宣言が解除されたものの、ビールメーカーに楽観ムードはない。背景にあるのは、二つの「時限爆弾」の存在だ。コロナ禍は流通構造が抱えるリスクを一挙に顕在化させた。ビールメーカーが直面するのは売り上げ消滅と値下げドミノの悪夢だ。
