バブル崩壊以降、GDPも株価も米国に大きく差をつけられた日本。GAFA4社が日本企業全体の時価総額と同程度まで急拡大する一方、日本では企業の新陳代謝が進まなかったことも大きな要因である。だが、日本も時価総額の上位30位以内にZホールディングスやエムスリーが登場。ようやく「メガベンチャー」が台頭しつつある。特集『目指せGAFA! メガベンチャー番付』では、9月20日(月)から28日(火)までの全10回連載で、メガベンチャーを大解剖。経営者インタビューや「次世代のメガベンチャー候補」も併せてお届けする。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
#1 9月20日(月)配信
メガベンチャー時価総額ランキング【全50社】2位Zホールディングス、1位は?
創業30年以内企業の時価総額ランキングを発表。1999年のマザーズ市場の誕生から20年強、日本にもベンチャー企業が育ちつつある。ベンチャーキャピタル(VC)の成長で資金確保が容易になり、従来のように早期に黒字確保を目指すのではなく、まずは売上高を増やしシェアを拡大させる成長重視の「Amazon型」の企業も増えてきている。足元の成長企業を知ることは、ビジネスや投資にも役に立つ。2021年の注目ベンチャー企業をランキングした。
#2 9月21日(火)配信
GMO熊谷代表に聞く、批判が多い親子上場を続ける真意と「15%成長継続」の勝算
グループ内の上場企業10社の時価総額が1.8兆円を突破したGMOインターネットグループ。中核企業のGMOインターネットは13期連続最高益を見込み、今期も2桁増収増益が視野に入る。だが一方で、親子で時価総額の逆転現象も起きるなど、親子上場に対する批判も根強い。グループ代表の熊谷正寿氏に親子上場の真意や、「年収日本一」達成への道筋、暗号資産と銀行事業、「55カ年計画」など短期から長期まで幅広く語ってもらった。
#3 9月22日(水)配信
マネーフォワード対freee徹底分析!「クラウド会計2強」の強さの秘訣と死角
急拡大するSaaS市場。ベンチャー企業も続々参入しているが、クラウド会計分野で2強を確立したのがマネーフォワードとfreee(フリー)だ。2社共に直近四半期の売上高伸び率は40%台であり、高水準を維持している。両社はストック型ビジネスの安定感を確立したが、死角はないのか。そのビジネスモデルの秘訣を重要指標とともに徹底解説する。
#4 9月23日(木)配信
9位エムスリーは平均年収871万円!メガベンチャー50社の「年収ランキング」と転職成功テク
メガベンチャーの採用意欲が旺盛だ。伸びている若い会社で働くのはビジネスマンにとっても魅力であり、時価総額上位50社の平均年収ランキングを見ると、給与水準が大企業並みのベンチャーも多い。とはいえ、求められるスキルは高く、採用意欲はあっても「人材が採れない」と嘆くベンチャーも多い。最新のベンチャー企業への転職のリアルを専門家に取材した。
#5 9月24日(金)配信
元オリンパス子会社JMDCが8年で「企業価値200倍」の4500億円!急成長の理由
コロナ禍で成長スピードが加速したのが、エムスリーに代表される医療IT企業だ。中でも、市場や専門家が本命視するのが、医療ビッグデータで急拡大のJMDCである。もともとはオリンパスの子会社であり、ノーリツ鋼機による買収時の価格は20億円だったが、現在の時価総額は4500億円。企業価値が200倍になった理由と、少子高齢化時代の医療ビッグデータの活用術を紹介する。
#6 9月25日(土)配信
楽天「時価総額10兆円」はあるか?モバイル大赤字でも5倍成長のシナリオとは
過去5年間で日経平均が65%も上昇した一方で、18%も株価が下落した楽天グループ。市場の評価は厳しい。前期はモバイル事業で2270億円の営業赤字に転落して、今期のモバイル事業の赤字幅はさらに拡大する見込みである。半面国内2位のECは流通総額が増加、金融も日本トップクラスのフィンテック企業に成長。「楽天経済圏」の拡大は継続中で、小売りセクターを担当する人気アナリストは「シナリオ次第では時価総額10兆円もあり得る」と述べる。そのシナリオとは?
#7 9月26日(日)配信
メルカリCEO「利益よりも成長」「米国で強いポジションを作る」
日本にもメガベンチャーが台頭しつつあるが、本気で海外を攻めるテック企業は少ないのも事実である。その中で果敢に米国市場を開拓するのがメルカリだ。前期は初の通期黒字化、米国も第4四半期は黒字転換したが、引き続き利益確保よりも企業価値の最大化を目指す。山田進太郎CEOにグローバル市場の攻略やメルペイなどの新規事業について直撃した。
#8 9月27日(月)配信
ウマ娘バブルに沸くサイバーエージェント、懸案「ABEMA」の赤字反転策は?
「ウマ娘」バブルに加えて、直近四半期はインターネット広告も過去最高の売上高となったサイバーエージェント。一時期、広告業界のガリバーの電通グループを時価総額で上回るなど、市場からの評価も高い。だが、問題はABEMAだ。依然として赤字であり、周辺事業でマネタイズを急ぐが、肝心の個人課金が伸び悩んでいる。ネット広告、モバイルゲームでは業界首位を確立した同社だが、ABEMA事業でも輝きを放つことはできるのか。
#9 9月28日(火)配信
SHIFT、アトラエ、チェンジ…「メガベンチャー候補」の強みと急所を徹底解説
近年、高い技術や独自のビジネスモデルを持つ企業の上場が相次いでいる。注目すべきは足元の利益よりも、トップラインの成長と市場規模である。中小型株やインターネット業界担当のアナリストが中長期で成長が狙える有望ベンチャーをセレクト。強みとアキレス腱を徹底解説する。
#10 9月28日(火)配信
5年で時価総額3倍を狙える「有望ベンチャー15社」、選定理由とセットで一挙公開
独立系アナリストが株価に着目して有望ベンチャーを紹介。株価が数倍に成長する「大化け株」の発掘は株式投資の醍醐味の一つである。売上高伸び率や売上高総利益率の水準を確認しつつ、高い技術や独自のビジネスモデルを持つ企業をピックアップした。
Key Visual:SHIKI DESIGN OFFICE, Kanako Onda