東急沿線の受けやすい中位校
難関・上位校の併願先として人気な東急線「自由が丘」駅が最寄り駅の玉川聖学院(世田谷区)。2024年受験者数は207人で、実倍率1.66倍だった[1日午後2回]の志望者数は5割強も増えており、25年は2倍に乗せるかもしれない。同様に、109人で2.02倍だった[1日1回]も志望者数は2倍増の勢いで、25年は2倍台後半に向かうかもしれない。24年実倍率1.52倍の[2日3回]と同1.16倍の[3日午後4回]は、志望者数が1割半増と前年並みで、25年も安心して受けられる入試回となりそうだ。
聖ドミニコ学園(世田谷区)は、高級住宅街にたたずみ、付属の小学校もある知る人ぞ知る小規模カトリック校だ。24年の受験者数は5回の入試を合わせても26人であり、一番多い[1日1回]の実倍率は1倍と、世の中学受験熱とは無縁の存在である。
トキワ松学園は、目黒区唯一の女子校。各入試回の実倍率は1.2倍までで、受けやすくて受かりやすい学校の一つなのだが、中位校にしては受験生が多く集まり、[1日午後2回]は、24年に129人が受けて、実倍率は1.1倍だった。志望者が2割半増えているので、25年はいささか倍率が上がりそうだ。[1日適性]も同じく111人が受験して1.07倍だった。その他の入試回、例えば[2日午後3回]や[3日午後4回]の志望者数はいずれも3割強増えるなど、人気は上がっているが、25年はそれでも1倍台半ばになるかという状況である。