高倍率の人気校「東京電機大学」

 ここから先は、JR中央線沿線で見ていこう。JR「吉祥寺」駅・京王井の頭線「井の頭公園」駅が最寄りの明星学園(三鷹市)は約90人を募集しているが、志望者数は少ないながらも2倍以上に増えている入試回があるなど、全体的に上向いている。国数2科と面接が基本だが、B入試は4科も設定している。

[1日A]は最多の113人が受験し、実倍率2.17倍(23年2.05倍、22年1.7倍)と人気の入試回となっている。志望者数は2割強増で、25年は少し上積みしそうだ。[1日午後B]は31人で1.19倍(23年1.71倍、22年1.58倍)ととても受けやすくなっている。志望者数は2.8倍弱と人気化しており、25年は1倍台後半まで上がりそうだ。[2日午後C]は67人で3.53倍、[4日午後D]は56人で4.67倍と人気だが、志望者数は2倍半弱増と4倍半増となっており、25年はかなりの倍率アップが見込まれる。

 JR「東小金井」駅が最寄りの東京電機大学(小金井市)は、教科型入試を4回行う。[1日1回]は24年に218人が受けて実倍率2.76倍だったが、志望者数は2割強増えており、25年は3倍に迫りそうだ。国語か算数の1科を選ぶ[1日午後2回]は最多の496人が受験、2.33倍と実倍率が一番低い。志望者数は微増で、25年も一番受けやすい状況が続きそうだ。2科・4科の[2日3回]は174人受験で4.83倍だった。志望者数が4割半も増えており、25年は5倍を超える勢いだ。4科の[4日午後4回]は、24年に289人が受けて5.67倍だった。志望者数は微減で。25年はこの高倍率が維持されそうである。

 混合教育に特徴がある武蔵野東(小金井市)は、3日午後に特待入試(2科・算数1科)を設定、1日と2日は教科型(2科・4科)と表現力・思考力、AO入試を行う。24年の受験者数が2ケタの入試回を順に見ておこう。52人の[1日適性1回]の実倍率は1.18倍、23人の[2日適性3回]は1.64倍(23年2.11倍)、22人の[1日4科1回]は1.1倍(23年1.5倍)、11人の[2日2科A(3)]は1.38倍(23年4倍)となっている。他の入試回は受験生がいないものもあり、全体的に受けやすくて受かりやすい状況が25年も続きそうだ。