保険大激変 損保の構造的課題が生保にも飛び火!#8Photo:PIXTA

日本人の死因第1位、がん。その治療に備える生命保険商品が、がん保険だ。特集『保険大激変』の#8では、保険のプロ30人が厳選した、がん保険ランキングをお届け。絶対王者として君臨していた商品がついに首位陥落するなど、激変の人気商品を一挙に見る。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

ランキング上位が大きく変動
ワースト商品はアフラック

 がん治療への保障に特化した医療保険が、がん保険だ。その選び方の第一歩は、保障のベースとなる契約、主契約がどの保障に重点を置いているかにある。つまり、がんと診断されると多額の保険金を受け取れる診断一時金に強い「一時金タイプ」と、抗がん剤治療やホルモン剤治療、放射線治療などがんの治療法に応じた「治療給付金タイプ」だ。

 一時金タイプの場合、使い道を問わずまとまったお金を一度にもらえるという点が最大のメリットとなる。片や、治療給付金タイプは、年々進化する最新のがん治療法に備えられることが利点だ。これまでのがん保険ランキングを振り返ると、以前は前者の商品が優勢だったが、近年は後者の商品に人気が集まっており、今回のランキングの上位も治療給付金タイプの商品が多く登場している。

 また、がん保険ランキングでは、ワースト商品も見過ごせない。なぜならがん保険を日本で初めて発売し、がん保険の保有契約件数トップである「がん保険の代名詞」、アフラック生命保険の商品が圧倒的大差でワースト商品に選ばれているからだ。不評の理由と共に、同社が3月に投入予定の新商品スペックを併せて詳しく解説する。

 それでは、さっそく次ページで新王者になった商品から見ていこう。