10月27日、関西空港を拠点とするピーチ・アビエーションが「大阪(関西空港)⇔東京(成田国際空港)」間の運航を開始。元AKB48の篠田麻里子さんがCAとして搭乗するなど、「本格的LCC(格安航空会社)」を標榜するピーチ・アビエーションの東京進出が話題になった。
オーストラリアに本社を置くLCC、ジェットスター航空。航空券の価格が安いのは魅力的だが……。
ピーチ・アビエーションに先行して運航していたジェットスター・ジャパンやバニラエア(旧エアアジア・ジャパン)などのほか、海外のLCCも知名度が上がってきており、LCCの普及に伴って格安で飛行機を利用できる環境は整ってきているのは消費者にとって喜ばしいことだ。しかし、その一方で問題になってきているのが飛行機の「遅延」や「欠航」だ。
10月9日、国内LCCのジェットスター・ジャパンとエア・アジアジャパン(現・バニラエア)に定期検査の一部を実施していなかったとして、国土交通省から厳重注意を受けたことからもわかるように、LCCは運航体制に不安があることが多い。
例えば、「遅延」によって本来は必要ではなかった食事代が余計にかかったり、乗継便に乗り遅れてしまい、代替便が翌日のために宿泊費用が必要になったという経験がある人もいるだろう。
しかし、実はそんなLCC時代に持っておけば安心なカードもある。
国内LCCの3~5便に1便は「遅延」していることが判明!
その前に、実際にLCCはどの程度、遅延や欠航をしているのかを確認しておこう。
国土交通省が発表している「定時就航率・輸送実績に関する情報」の中の「特定本邦航空運送事業者に係る情報」に、日本の航空会社各社の「定時就航率」「遅延便の割合」「欠航便の割合」が掲載されている。
| ■LCCの「遅延便の割合」は大手の4~6倍! | |||
| 航空会社名 | 定期就航率 | 遅延便の割合 | 欠航便の割合 |
| JAL(日本航空) | 94.99% | 5.01% | 1.19% |
| ANA(全日空) | 93.78% | 6.22% | 1.92% |
| 日本トランスオーシャン航空 | 91.74% | 8.26% | 2.16% |
| スカイマーク | 85.03% | 14.97% | 1.68% |
| AIR DO | 91.88% | 8.12% | 1.26% |
| スカイネットアジア航空 | 93.31% | 6.69% | 1.06% |
| スターフライヤー | 94.30% | 5.70% | 1.44% |
| Peach Aviation | 81.26% | 18.74% | 0.96% |
| ジェットスター・ジャパン | 80.23% | 19.77% | 2.54% |
| エアアジア・ジャパン (現バニラエア) |
64.16% | 35.84% | 2.11% |
| 各社の平均 | 92.75% | 7.25% | 1.62% |
(※ 平成24年度の結果。「遅延」とは、出発予定時刻より15分を超えて出発した場合を指す。「欠航便の割合」は運航予定便数に対する割合)
これを見ると、JALやANAの「遅延便の割合」は5~6%なのに対し、LCCのピーチ・アビエーションは18.74%、ジェットスター・ジャパンは19.77%で約5便に1便、バニラエア(旧エアアジア・ジャパン)に至っては35.84%で3便に1便以上の割合で遅延していることがわかる。
また、「欠航便の割合」は「遅延便の割合」ほど突出した数字ではないが、それでもやはりジェットスター・ジャパン、バニラエアが他の航空会社より高い数字を出している。
しかも、大手の航空会社であれば「会社都合(機体の損傷など、天候以外の理由によるもの)」の遅延や欠航であれば、他社便への振り替えや現地での宿泊費用の補償などが行われる場合もあるが、LCCの場合、たとえ「会社都合」でもそれらの補償は期待できない。
これほど高い割合で「遅延」や「欠航」をしており、さらにLCC側に「補償」も期待できないということは、LCCを頻繁に利用する際には利用者側で何か対策を立てたほうがいい。
そんなときに役に立つのが、一部のクレジットカードに付帯している「航空便遅延費用補償」だ。
LCCに乗る際には「遅延補償」がついたクレジットカードを活用しよう
「航空便遅延費用補償」とは、搭乗する航空便が遅延した場合に1万~10万円の補償をしてくれるサービスで、搭乗する人の「乗継遅延」「出航遅延、欠航、搭乗不能」のほか、手荷物の「遅延」や「紛失」も補償してくれる。
「乗継遅延」では「到着便の遅延によって出発便に到着することができず、実際の到着時刻から4時間以内に代替となる航空便に搭乗できなかった場合」、「出航遅延、欠航、搭乗不能」では「搭乗予定の航空便について、『4時間以上の遅延』『欠航・運休』『搭乗予約受付業務の瑕疵による搭乗不能』などの自由で、出発予定時刻から4時間以内に代替となる航空便に搭乗できなかった場合」などに、代替便が利用可能になるまでの食事代やホテル代を補償してくれる(補償内容はカードにより異なる場合があるので、事前に要確認)。
これらの「遅延補償」を付帯サービスに採用している代表的なクレジットカードをまとめると下記のようになる。
|
年会費 (税込) |
搭乗不能 費用 |
遅延、欠航、 搭乗不能費用 |
受託手荷物 遅延 |
受託手荷物 紛失 |
|
| 三菱UFJカード ゴールド(三菱UFJニコス) | |||||
| 2095円 | 国内 | 2万円 | 1万円 | 2万円 | 2万円 |
| 海外 | ― | ― | ― | ― | |
| 三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード(三菱UFJニコス) | |||||
| 2095円 | 国内 | 2万円 | 1万円 | 1万円 | 2万円 |
| 海外 | ― | ― | ― | ― | |
| 三菱UFJカード ゴールドプレステージ(三菱UFJニコス) | |||||
| 1万1000円 | 国内 | 2万円 | 1万円 | 1万円 | 2万円 |
| 海外 | 2万円 | 1万円 | 1万円 | 2万円 | |
| 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(三菱UFJニコス) | |||||
| 2万2000円 | 国内 | 2万円 | 1万円 | 1万円 | 2万円 |
| 海外 | 2万円 | 1万円 | 1万円 | 4万円 | |
| セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード(三菱UFJニコス) | |||||
| 1万1000円 | 国内 | ― | ― | ― | ― |
| 海外 | 3万円 | 3万円 | 10万円 | 10万円 | |
| セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(三菱UFJニコス) | |||||
| 2万2000円 | 国内 | ― | ― | ― | ― |
| 海外 | 3万円 | 3万円 | 10万円 | 10万円 | |
| アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラべラー・カード(三菱UFJニコス) | |||||
| 1万1000円 | 国内 | ― | ― | ― | ― |
| 海外 | 2万円 | 2万円 | 2万円 | 4万円 | |
| アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラべラー・プレミア・カード(アメリカン・エキスプレス) | |||||
| 3万8500円 | 国内 | ― | ― | ― | ― |
| 海外 | 2万円 | 2万円 | 2万円 | 4万円 | |
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国内では「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」だけが「自動付帯」で、あとはすべて「利用付帯」。一方、海外ではすべてが「自動付帯」となっている。
ちなみに、「利用付帯」「自動付帯」とは、補償の対象になる条件のこと。「利用付帯」は「航空券の代金」(もしくはツアー代金など)をそのクレジットカードで決済していた場合にのみ補償され、「自動付帯」はそのクレジットカードでの決済の有無にかかわらず補償される。
国内LCCをよく利用する人なら「遅延補償」付きでコストが安い
三菱UFJカード ゴールドがおすすめ!
この中でも特におすすめなのは、年会費が初年度無料、2年目以降も2095円と格安のコストでゴールドカードを保有できることで人気の「三菱UFJカード ゴールド」と「三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」だ。
「三菱UFJカード ゴールド」、「三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」ともに「航空便遅延費用補償」は国内のみだが、年会費はわずか2095円(税込)なので、仕事や帰省などでLCCをよく利用する人なら、一種の「保険」として保有しておくのも無駄ではないだろう。
また、どちらのカードも通常の還元率は0.5%だが、指定月にはポイントが1.5倍になる。一般的には誕生月などを設定しておく場合が多いと思われるが、毎年帰省する時期が決まっていれば、そのチケットを予約する月を指定しておくといいだろう。
普通の買い物は「リーダーズカード」や「レックスカード」など、還元率1.75~1.8%の高還元クレジットカードを利用し、「三菱UFJカード ゴールド」や「三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」はLCCでの決済専用と割り切って利用する。こうすれば、LCCの航空券購入代金の還元率は1.5%と高還元になり、さらに万が一のときには「遅延補償」を利用することもできるので無駄がない。
さらに、「三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」の場合、初年度のポイントは国内利用分が1.5倍、海外利用分は2倍になる特典がある。今後、LCCを利用して旅行などを計画する予定がある人は、早めに作っておくといいだろう。
では、海外での飛行機の「遅延」を補償してくれるクレジットカードでは、どれがいいのか。
国内・海外ともに遅延補償があるクレジットカードで、もっともコストが安いのは、年会費1万1000円(税込)の「三菱UFJカード ゴールドプレステージ」。国内は「利用付帯」で、海外は「自動付帯」になっているので、両方をカバーしたい場合にはこちらも検討してみよう。
| ■三菱UFJカード ゴールドプレステージ | ||
| 還元率 | 0.5% | |
| 発行元 | 三菱UFJニコス | |
| 国際ブランド | VISA、Master、JCB、AMEX | |
| 年会費(税込) | 初年度無料。2年目以降1万1000円 | |
| 家族カード | あり(年会費無料) | |
| ポイント付与対象の 電子マネー |
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海外のLCCをよく利用する人には、「遅延補償」以外にもメリットがあるカードもおすすめだ。
海外LCCをよく利用する人なら「遅延補償」に加えて
「プライオリティ・パス」が無料でもらえるカードがおすすめ!
海外のLCCをよく利用する人におすすめなのは、「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」と「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」。
この2枚は「LCC(格安航空会社)時代到来で役立つおすすめのクレジットカードとは?」で紹介した通り、世界600カ所以上の空港のラウンジが無料で使える「プライオリティ・パス」が付帯サービスとして無料でもらえるので、海外旅行でLCCをよく利用する人にとっては「遅延補償+プライオリティ・パス」の両方をゲットできる、頼りになるクレジットカードと言えるだろう。
特に、「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は、国内・海外ともに「遅延補償」が自動付帯で、さらに「家族カード」の年会費が無料。年会費は2万2000円(税込)と高めだが、よく夫婦・家族で海外旅行に行く人、子供が海外に留学している人などは保有するメリットが大きいはずだ。
LCCだけでなく大手航空会社も利用する人なら
スカイ・トラベラー・カードで「遅延補償+マイル」を手に入れよう!
また、「仕事では大手航空会社、プライベートでLCC」のように、航空会社を使い分けている人なら「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」や「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード」がお得。
海外便の「遅延補償」がついているだけでなく、ANAやJAL、デルタ航空などの対象航空会社27社で航空券を購入すると、購入代金の3%分(プレミア・カードは5%分)のマイルが貯まり、そのマイルの有効期限は無期限。しかも提携航空会社16社のどこのマイルにも交換可能という「マイル系最強カード」の呼び名が高いクレジットカードなので、飛行機をよく利用する人にはお得感がある。
LCCの「遅延便の割合」が20~30%超もあるということは、年に3~5回、LCCを利用する人であれば、年会費が多少高くても「保険」感覚でこれらのクレジットカードを保有しておいても十分に利用価値があるということ。
格安で旅行が楽しめるLCC時代だが、安いゆえの問題点もある。その問題に自己防衛する手段として、LCC時代に即したサービスが充実しているクレジットカードで、格安かつ安心な旅行を楽しもう!







