宮脇咲良さん、柴田阿弥さんなど、次の世代の伝え方

 今回、総選挙の場で何を話すか、彼女たちは必死に用意してきているのでしょう。若くして、ある意味大人よりも伝える力をトレーニングされているかもしれません。

 「先輩たちが切り拓いた道ではなく、自分たちで道を切り拓きたい」宮脇咲良
 「先輩メンバーの脅威であり、後輩メンバーの壁になりたい」柴田阿弥

 これらは、すべて「ギャップ法」が使われています。

 正反対のコトバを入れて文章をつくるだけです。それを知っていたらできますが、知らなければ天才でないとこんなコトバを伝えることはできないでしょう。

 日本人は、「伝えベタ」と言われています。

 実際にそういうところもあるでしょう。なぜならば「伝え方」はひらめきやセンスと思われていて、どうしようもないものと捉えられているからです。今回紹介させていただいたように、伝え方はセンスがなくても、つくることができます。誰であっても学ぶことができるのです。高橋みなみさんの「ギャップ法」、指原莉乃さんの「リピート法」。結婚式や朝礼のスピーチ、告白や企画書の決めセリフなどに、ぜひ、みなさんも使ってみては?

佐々木圭一(ささき・けいいち)
コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師 上智大学大学院を卒業後、97年大手広告会社に入社。後に伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。アジア初、6ヵ国歌姫プロジェクト(アジエンス)。カンヌ国際クリエイティブアワードでシルバー賞他計3つ獲得、AdFestでゴールド賞2つ獲得、など国内外51のアワードを獲得。郷ひろみ・Chemistryの作詞家としてアルバム・オリコン1位を2度獲得。twitter:@keiichisasaki Facebook:www.facebook.com/k1countryfree HP: www.ugokasu.co.jp