秋山謙一郎
2020年、令和と元号を変えて2年目の幕開けとなった今年の正月、日本でも有数のディープスポットといわれる大阪・西成の近くにあるかつての遊郭、「飛田新地」は大勢の人で賑わっていた。だが、そこには一時限りの“恋人”を求めてやってくる男たちはもちろん、外国人観光客、そして、小さな子どもを連れたファミリーやカップルもいたから驚きだ。そんな年明け早々の飛田新地の様子に迫る。

Cool Nishinari!――大阪・西成「あいりん地区」(通称・釜ヶ崎)が、今や “観光地”と化している。世界でも有数の荒廃した街のひとつともいわれる西成。その「スラムぶり」が観光資源となり、老若男女、国籍を問わず観光客の関心を集めているのだ。

Cool Nishinari!――大阪・西成「あいりん地区」(通称・釜ヶ崎)が、今や “観光地”と化している。世界でも有数の荒廃した街のひとつともいわれる西成。その「スラムぶり」が観光資源となり、老若男女、国籍を問わず観光客の関心を集めているのだ。

2019年上半期、最も入場者が訪れた美術展となった「フェルメール展」。世界的に見ても、フェルメールがここまで人気を集めている国は珍しいのだという。なぜフェルメールは日本人に愛されるのか、専門家たちに話を聞いてみた。

10月に発覚した神戸市の教員間いじめ・暴行事件。加害者とされる教員たちの実名はもちろん、住所や家族の名前、職業などがネットで晒されている。個人情報を安易にネット上に書き込んでしまうネットユーザーたちが増えているからだ。しかし、こうした行動の多くは、法律的には「アウト」である。

誰もがその名を知る巨匠・ゴッホ。しかし、存命中の彼を考えると、なぜ画家として名を残せたのか、不思議な人物である。社会性がなくて嫌われ者、経済的にも貧しく、何より、絵が下手で本格的な美術の教育も受けていない…いわば「ないものづくし」だった男が、観る者の心を揺さぶる作品を生み出すまでに成長できた理由とは?

札幌を皮切りに、名古屋、大阪で開催される「カラヴァッジョ展」。彼の祖国・イタリアではダ・ヴィンチやミケランジェロよりも存在感がある画家として愛されている。画才はピカイチ、しかし殺人や傷害事件を起こすなど、札付きのワルだったカラヴァッジョ。光と影に彩られたその生涯とは――。

子どもに菓子を配るヤクザと、それを見守る苦々しい顔の警官たちーー。毎年、ハロウィンの日に神戸市の山口組総本部周辺で見られる光景だったが、とうとう今年は菓子配りは行われなかった。原因は、ヤクザ同士の抗争の激化に業を煮やした警察による、取り締まり強化である。

日本のみならず、ゴッホやマネといった欧州の天才画家たちにも大きな影響を与えた葛飾北斎。90歳まで生きて、引っ越しの回数は93回、汚部屋に住みながら約3万点もの作品を残した型破りな巨匠の生涯とは――。

前澤友作氏が購入したことでも知られるバスキア。実は、日本は数多くのバスキアの作品を所蔵している国であり、バブル期の日本とバスキア本人の縁も深い。そんなバスキアと日本の不思議な関係を見てみよう。

無謀とも思えるGSOMIA破棄、幾度も蒸し返される慰安婦問題…。すぐそばにある国でありながら、日本人にとってもっとも理解しがたい存在ともいえる韓国。韓国文学の専門家や、日本在住の韓国人たちに話を聞き、彼らの考え方や、そのベースにある歴史や心理をひもとく。

戦時中、軍部から依頼されて「戦争画」を描いた画家たち。その中の1人、小磯良平は何を思って戦地に赴いたのか。小磯記念美術館と遺族への取材から、「戦意高揚とはかけ離れた作風で描かれた戦争画」に込められた思いをたどった。

通称「IR実施法」が昨夏、国会で成立した。この法律は、ときに「カジノ法」と呼ばれ、世の人々の関心はカジノ、とりわけ賭博やギャンブルといったところにのみ注目されている。だが、そのカジノとは一体なんなのか。私たちはよく知らない。「約106億8000万円ものカネをカジノでスった」、元大王製紙会長・井川意高氏(54)に解禁目前の「日本版カジノ」について話を聞いた。

日雇い労働者が集う街、大阪・西成。ここで約50年間にわたって労働者に仕事を紹介するばかりか、定住所を持たない者の憩いの場としても機能していた「あいりん労働福祉センター」が閉鎖されることになった。「昼間から酒盛りや賭博に使われるのはもうたくさん」と怒る行政担当者と、「居場所から追い出すのか」とキレる労働者。攻防の一部始終を追った。

日雇い労働者が集う街、大阪・西成。ここで約50年間にわたって労働者に仕事を紹介するばかりか、定住所を持たない者の憩いの場としても機能していた「あいりん労働福祉センター」が閉鎖されることになった。「昼間から酒盛りや賭博に使われるのはもうたくさん」と怒る行政担当者と、「居場所から追い出すのか」とキレる労働者。攻防の一部始終を追った。

2018年も山口組総本部はハロウィーンの菓子配りを実施した。今年は金額にして100円アップ、付き添うであろう母親向けにトイレットペーパーも付けたという気の配りようである。警察や近隣小学校は指をくわえて見ているだけなのか?彼らへの取材で分かったのは、神戸市民の「山口組さん」への複雑な心境だった。

2018年も山口組総本部はハロウィーンの菓子配りを実施した。今年は金額にして100円アップ、付き添うであろう母親向けにトイレットペーパーも付けたという気の配りようである。警察や近隣小学校は指をくわえて見ているだけなのか?彼らへの取材で分かったのは、神戸市民の「山口組さん」への複雑な心境だった。

第5回
司法制度改革によって弁護士数が増えたことから、スラップ訴訟や高額訴訟が増えている。SNSに悪口を書き込んだら1000万円を請求され、破産してもチャラにはならなかったり、離婚や不倫の慰謝料も高額化――そんな恐ろしい現実をレポートする。

第4回
食えない弁護士が増えた昨今だが、一部とはいえ「1年目から年収1000万」を実現しているスーパーエリートもいる。ワーキングプア弁護士とエリート弁護士の違いは一体どこにあるのか?”弁護士サバイバル”で明暗を分ける3つの要素を解説する。

第3回
司法制度改革で弁護士人口を大幅に増やした結果、若手を中心に食えない弁護士が急増している。ただでさえ、法科大学院の学費など、資格取得にかかるコストも高い弁護士。今や「コスパの悪い資格」と言われる始末だ。
