佃 義夫
スズキ・鈴木修氏が「豊田英二さんと章一郎さんへの恩義は忘れない」と語った理由
鈴木修スズキ相談役が亡くなった。残念な思いでいっぱいだが、鈴木修氏を最もよく取材した記者だと自負する筆者が、その功績と横顔を振り返りたい。

ゴーンのツケはいまだ回収できず…日産が「ホンダ主導の統合」を余儀なくされたワケ
日産自動車とホンダの「統合」協議が大きく報道されている。しかし、日産の業績は不振であり、協議はホンダが主導権を握りそうな勢いだ。

カーオブザイヤーに「売れ筋でない車」が選ばれた理由、選考委員を経験した筆者が考える“賞の意義”とは
3つのカーオブザイヤーの受賞車が発表された。今年は、ホンダ、スズキ、トヨタ自動車がそれぞれのトップを分け合った。そのラインアップを眺めると、市場動向などの背景も透けて見える。

トヨタ、日産、ホンダ、スズキ…自動車メーカーで「独り勝ち」過去最高益を見込む企業は?
自動車メーカーの2025年3月期上半期決算(24年4~9月)がすべて出そろった。世界の主戦場である中国・米国市場の販売競争激化や開発投資増加が重荷となり、総じて業績後退トレンドが強まる中で、唯一、過去最高益を見込むはどのメーカーなのか。

「ホンダが日産を買収」説があり得なくはない理由、ゴーン氏は「ホンダの“偽装買収”に発展」と指摘
日産の中間決算は、営業利益329億円で前年同期比90%減、純利益192億円で同94%減の大幅減益となった。日産の不振は、ホンダとの協業関係にも影響を及ぼしかねない。

トヨタを悩ます商用車再編の「破談危機」、日野自動車が過去最大赤字に転落で前途多難
日野自動車の25年3月期の通期決算は、過去最大の赤字に落ち込みそうだ。認証不正による訴訟対応などで業績は先行き不透明であり、トヨタ自動車がもくろむ三菱ふそうトラック・バスとの統合が計画通り進むかは予断を許さない。

マツダ旗艦SUV「CX-80」が販売開始!「向こう10年、マツダを支える屋台骨」の実力は?
マツダは旗艦SUV「MAZDA CX-80」の国内販売を開始した。同車を含む大型車種のラージ商品群は、収益車種としての役割が期待されおり、マツダの生き残りに向けた重要な戦略車種となる。

ジャパンモビリティーショー「毎年開催化」の成否、ビジネスメインの今年は“実益”が最重要課題に
ジャパンモビリティショーが間もなく開催される。隔年開催から毎年開催に変更になるなど、今年から内容が大きく変わるだけに、その成否が注目される。

シャープがEV参入!日産→ニデック→ホンハイを渡り歩いた「異色キーマン」が仕掛ける戦略とは?
シャープが電気自動車(EV)事業に参入する。同社は9月17~18日に東京国際フォーラムで開催された技術展示イベント「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」で、EVのコンセプトモデル「LDK+」(エルディーケープラス)を公開した。

町でほとんど見かけない「究極のエコカー」が復活?トヨタ・BMW全面提携に注目すべきワケ
トヨタ自動車と独BMWグループは9月5日、水素分野での協力関係を強化することで合意し、基本合意書を締結した。両社は今後、燃料電池(FC)インフラ整備などに共同で取り組んでいくほか、小型の高効率次世代燃料電池システムの開発を共同で目指す。

スズキ・ホンダ「2つのインド車」は国内に旋風を起こすのか…価格・乗り心地・評価の理由は?
今秋、スズキがインド生産車の「フロンクス」を国内発売する。3月には、同じくインド生産者のホンダ「WR-V」が発売されており、国内でインド車旋風が起きようとしている。

ホンダ・日産・三菱自連合の誕生で王者トヨタと2強体制が鮮明に、「弱者連合」の揶揄を跳ね返せるか
ホンダと日産自動車は共同で記者会見を行い、SDV向けプラットフォームの領域で共同研究契約を締結したことや、EVバッテリーなど基幹部品の共通化などを進めていくことに合意したと発表した。この連携に三菱自動車工業も加わり、新たな3社連合が誕生することとなった。

スズキが進める“脱・鈴木修”の現在地、豊田章男が最も尊敬するカリスマ経営者と後継長男の違い
スズキは7月17日、10年先を見据えた技術戦略を発表する「技術戦略説明会」を開いた。軽量化や最小限のバッテリー構成などを軸とする軽自動車と小型車における脱炭素技術の戦略を明示し、「スズキらしさとその存在感」を強めることを強調した。

2030年「世界の新車の3分の1」が中国車に!トヨタ・ホンダ・日産はどう迎え撃つのか?
アリックスパートナーズの予測によると、2030年には世界の新車市場が1億台に達し、そのうち3分の1を中国ブランドが占めるという。日本車勢も対抗のために手を打ち出した。

日産株主総会で内田社長に感じた「余裕」と「覚悟」の正体、新中計で内田体制は総仕上げへ
6月25日、日産自動車の株主総会が開催された。内田社長からは従来よりも「余裕が出た」印象を受けたが、取り組むべき課題が山積する中、その対応への強い覚悟も示した。

「トヨタよ、お前もか!」相次ぐ不正、豊田章男会長ら「ルール見直し」提起の必然
トヨタ自動車、ホンダ、マツダが相次いで“緊急謝罪記者会見”を行った。スズキ、ヤマハ発動機を加えた5社から「不適切な事案」が報告されたのだ。

「敵は炭素」トヨタ連合3社がEV一辺倒に待った!一方ホンダはトヨタ超えEV投資…日産はどう出る?
5月28日、トヨタ自動車、SUBARU、マツダの「トヨタ連合」3社のトップが勢ぞろいし、「マルチパスウェイワークショップ」と題した説明会を開催した。「エンジン、新たな挑戦」を標榜(ひょうぼう)して、電動化に適合する新時代エンジンを3社それぞれが披露した。

ホンダが「トヨタ超え」10兆円のEV投資!三部社長が見せる旧来トップとの“決別”
ホンダは2030年度までにEV・ソフトウエアに10兆円を投じる計画を発表した。2年前の計画から一気に2倍に引き上げ、日本の自動車メーカーとしてはトヨタ自動車を抜いて最大規模となる。

トヨタ大幅減益に佐藤社長が「意志ある踊り場」強調、チラつく豊田会長の影
トヨタ自動車が2024年3月期決算を発表した。営業利益は日本企業初となる5兆円超えを果たした。一方、この高い業績を生かして「『意志ある踊り場』として、足場固めへ成長投資を加速させる」と、今期に総額2兆円もの「未来への投資」を行うことを明示した。

いすゞが「売上高2倍・利益率10%超」の強気計画で大攻勢!商用車再編のキープレイヤーに
いすゞ自動車は4月、2031年3月期までの新中期経営計画を発表した。売上高は現在の約2倍となる6兆円、営業利益率は10%以上と高い水準を目指す。
