木村政美
優等生タイプでやる気もある新人が、希望通り営業部に配属された。上司は「伝説の営業マン」とまで呼ばれた優秀な人物。しかし熱血指導があだになり、新人は「パワハラ上司」や「ブラック企業」と不満をTwitterへ頻繁に投稿するように……。SNSで噂が広まり炎上、会社に損害が出た場合、企業はどう対処すべきだろうか。また、新人社員の責任は?

新卒で入った会社を辞め、甲社で週3日Webサイト制作の仕事をしているA。社会保険に入りたいと思っていたところへ「週5で働かないか?」と誘いがあり、喜んでフルタイム勤務をすることに。しかし甲社から「あなたは業務委託契約だから社会保険には入れない」と言われ……。Aは社会保険に入れるのか?

普段は高卒新入社員しか採用しない会社で、管理職候補として大卒の新入社員を採用することに。しかしもう1人大卒新入社員を採用する事態になってしまった。大卒新入社員を迎えるポストは1つしかない。「あなたの内定を取り消します」と内定者に伝えたらどうなるのだろうか?

勤め先の会社に黙って、インストラクターのバイトを始めたスポーツマン。しかしバイト先で大けがをしてしまい、入院することに……。この場合、労災は下りるのでしょうか?2020年9月の法改正を踏まえて解説します。

年末、1週間続けて無断欠勤した社員。誰も連絡がつかなかったこともあり、「無断欠勤が連続7日以上に及んだときは懲戒解雇にする」という就業規則に照らし、会社は社員を解雇することにした。社員は「無断欠勤なんかしていない、クビなんておかしい」と言い張るが……。正しいのはどちらの言い分だろうか?

大口の取引先の営業担当が交代、若く優秀な女性営業が後任になった。取引先の部長は一目で彼女を気に入り、セクハラを繰り返すように。二人きりで飲みに連れて行き「誘いを断るならもう買わないよ」と脅された……。彼女の上司と社長が取った対応とは?

総務課長の座が急遽空くことになり、仕事ができる若手の主任を抜擢し、昇進の内示を出した。ところが、「課長になりたくありません」ときっぱり断られ、「どうしてもというなら会社を辞めます」とまで拒否されてしまったのだ。社労士に聞いたところ、最近はこのような相談が増えているという。最近、管理職になりたくない若年層社員が増えている理由とは?

社運を懸けて開発し、ようやく発売にこぎ着けた新製品。ある俳優を起用し、意外性のあるCMで勝負に出ようと思っていたところ、情報が漏れ、発表前にTwitterで拡散されてしまった。しかも、情報の漏えい元が広報部長だったのだ。広報部長の責任は……?

新型コロナウイルスの感染防止対策に非常に熱心に取り組んでいた企業で、社長が「ワクチンの接種を義務化しよう。接種した社員にはご褒美、しない社員はクビだ」と発言したことで、“接種したくない派”の社員から批判が集まった。そもそも、会社が社員にワクチン接種を義務づけることは可能なのだろうか。社労士の答えは……。

“簡単な事務と電話番くらい。すごく楽な仕事だし、ヒマなときはテレビを見ていていい”素晴らしい条件の募集に応募して正社員になったが、実際に働きだしてみると、いろいろと話が変わってきた。出社は1時間早くなり、昼休みがない、これは実質的に、労働時間が2時間増えていることになるのでは?社員と社長の言い分が食い違うなか、社労士の答えは……。

学生の頃から占いが得意なA子は、休みの日に占い師のバイトをしていたのが、腕を見込まれて平日も働くことになった。勤務先の会社に相談したところ、「週5日来られないなら正社員はダメ。契約社員なら」という回答。ところが契約社員は通勤手当が支払われない。社長に確認すると「就業規則にそう記載してある」と答えるのだが……。

1日2回、決まった時刻にたばこ部屋に行き、30分帰ってこない係長。周りの社員が困っている様子を見た課長は管理職会議にかけ、社内禁煙・たばこ部屋廃止の新ルールが決まったが、それを聞いた愛煙家の社員たちは「そんなことを独断で決めるのは不利益変更だ」と猛反対。会社は社員に社内禁煙を強制することができるのだろうか? 社労士がアドバイスする。

営業希望で入ってきた新入社員は、大好きなオンラインゲームのキャラクターに似せた明るい茶髪のツヤツヤロン毛が自慢。仕事中に居眠り、上司の指導には屁理屈で応酬する彼に、営業部長はお手上げ。「まだ試用期間なのだから、クビにしては?」と社長に提案する。新卒採用で入ってきた社員を、試用期間後にクビにしたり、雇用条件を変えたりすることは可能なのか?

今年の新入社員の教育は、テレワークで行うことになった総務課。教育担当になったAはマンツーマンで新人とオンラインで話していたのだが、どうも相性が合わず、ついに新人が退職を申し出てきた。これまで対面指導はうまくいっていたのに、オンライン指導はなぜうまくいかなくなってしまったのか。オンライン指導のあり方と解決法を社労士がアドバイスする。

給料に不満があった45歳の営業部長は、一念発起して、会社を辞めて起業した。部長時代の顧客に営業をかけて、契約を獲得するなど順調だったが、それを知った前職の社長が「営業妨害ではないか」と怒ってきた。

自転車で通勤途中に、歩行者を巻き込む事故を起こしてしまった30歳の社員。被害者から300万円以上の損害賠償額を求められたが、会社は負担してくれるのだろうか。

テレワークで余裕ができたAは、3年前まで働いていた会社の仕事を副業として手伝うことになった。会社に無断で副業をしていたことに気づいた上司は激怒するが……。

新型コロナ感染防止のため、年末年始の帰省や旅行を自粛するよう会社が要請してきた。しかし理由あって、帰省を強行したA子。年明けに社長から、出勤停止と給料カットの処分と言われてしまった。この処分は妥当か?

第46回
新型コロナウイルス感染防止のため、忘年会を「禁止」している会社も多いだろう。しかし、30歳の会社員Aは「宴会部長」として毎年仕切っていて、今年開催できないことを残念に思っていた。そんな時に、後輩に誘われ、宴会の誘惑に負けてしまう…。

第45回
コロナ不況で、会社の売り上げはどこも厳しい。そんな中、営業課長は厳しいノルマを掲げ、達成できない部下たちを激しく叱責していた。限界を感じたA係長は、課長に直談判をするのだが、より窮地に追いやられることになってしまった。事態に気付いた社長が下した処遇は…。
