後藤謙次
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後藤謙次

政治コラムニスト

1949年10月5日東京都生まれ。73年4月 に早稲田大学法学部卒業後、共同通信社入社。政治部長、論説副委員長兼編集委員、編集局長などを歴任した後、2007年10月に共同通信退社。その後、テレビのコメンテーターなどとして活躍、週刊ダイヤモンドで「永田町ライブ」を好評連載中

自民党最大派閥のリーダー格が、公然と首相官邸を批判した内実
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岸田はこの国会で解散権という「伝家の宝刀」の柄に手を掛けようとしたことは間違いない。しかし、結果として「宝刀」は抜かずに鞘に収まったままだ。自民党長老の一人は「もったいないことをした」と語るが、早くも秋の臨時国会での解散説が浮上する。
自民党最大派閥のリーダー格が、公然と首相官邸を批判した内実
「青木の死」で茂木派に激震、党役員人事に与える影響とは
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参院議員引退から13年を経て、なお政界に隠然たる影響力を保持していた元官房長官の青木幹雄が6月11日午後8時35分、川崎市内の病院で死去した。衆院選挙の有無にかかわらず、夏には内閣改造と党役員人事が行われる。「青木の死」が岸田の人事構想にどこまで影響を与えるのか。
「青木の死」で茂木派に激震、党役員人事に与える影響とは
自民・公明対立と翔太郎問題で、解散風は本当に収まったのか
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首相の岸田文雄は長男で首相秘書官の翔太郎を更迭した。その狙いについて岸田に近い政権幹部は「解散権の制約を解除することにあった」と語る。翔太郎の問題に重なるように自民・公明の対立が表面化したことについて、立憲民主党幹部は、解散阻止が目的とみている。
自民・公明対立と翔太郎問題で、解散風は本当に収まったのか
サミット終え支持率上昇、株高で岸田首相はいつ解散に踏み切る?
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5月21日午後、サミットで議長を務めた首相の岸田文雄は広島の平和記念公園で記者会見に臨んだ。岸田の発言には力がこもり、それは地元で開いたサミットを終えた自信の反映にも見えた。ウクライナの大統領ゼレンスキーの出席もあったサミットを終え、東京に戻った岸田自身は達成感に浸ったようだ。
サミット終え支持率上昇、株高で岸田首相はいつ解散に踏み切る?
岸田首相の「顔」は自信みなぎるが、広島サミット後に求心力は低下?
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首相の岸田文雄の「顔」が話題になっている。5月19日からの先進国首脳会議(G7広島サミット)を前に発売された米誌「タイム」の表紙のことだ。やや上目遣いで眼光鋭い表情は温厚、穏健なこれまでの岸田のイメージとは全く違う印象を与える。確かに最近の岸田は体全体から自信がみなぎる。広島サミットを通じて岸田は「世界の顔」になったといっていい。しかし、サミットを乗り越えた岸田は何をもって求心力を高めることができるのか。
岸田首相の「顔」は自信みなぎるが、広島サミット後に求心力は低下?
「日韓関係が劇的改善」の裏に、酒豪同士の痛飲と米国の意向
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先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の開催が5月19日に迫る。主役は地元が広島の首相、岸田文雄だ。サミットまであと2カ月となった3月中旬以降は、怒濤の勢いで岸田外交を展開した。皮切りは3月16日の日韓首脳会談だった。来日した韓国大統領の尹錫悦との間で懸案の元徴用工問題に前進が見られ、劇的に日韓関係は改善に向かったが、自民党内保守派の圧力は尋常ではなかったようだ。
「日韓関係が劇的改善」の裏に、酒豪同士の痛飲と米国の意向
統一地方選と補選の新潮流が、岸田首相の解散戦略に与える影響
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4月23日に投開票された衆参両院の5補選の結果は、首相の岸田文雄が繰り返していた勝敗ラインを越えて「4勝1敗」。数字を見れば上出来といえたが、選挙戦の内実はお寒い限りだった。選挙を重ねるごとに強さを見せつける日本維新の会は、追い風を背に次の衆院選で強気の方針明らかにした。
統一地方選と補選の新潮流が、岸田首相の解散戦略に与える影響
岸田首相襲撃事件でどうなる?統一地方選と衆院解散への影響
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首相の岸田文雄が衆院和歌山1区の補欠選挙の応援遊説中に鉄パイプ爆弾の標的になった。この日は和歌山に続いて衆院千葉5区の補選の応援にも入る予定が組まれ、その遊説をどうするかの判断を迫られた。「暴力に屈するわけにはいかないのでこのまま遊説を続けます」と、岸田は予定通り、JR和歌山駅前で待機していた選挙カーの上に立った。事件は「岸田政権にとってプラスになった」との見方がある一方で、厳しい分析も存在した。
岸田首相襲撃事件でどうなる?統一地方選と衆院解散への影響
中国が日本を厚遇する裏事情、サミット後の日中外交の焦点とは
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日韓外交に続いて日中外交が動きだした。外相の林芳正が北京を訪れ、4月2日に中国外相の秦剛と約3年ぶりの外相会談を行った。それだけでなく、林は中国国家主席、習近平の側近で首相に就任したばかりの李強、さらに中国外交のトップである王毅とも立て続けに会談を重ねた。北京ウオッチャーも「破格の厚遇」と評した。しかし中国がいきなり対日姿勢を変えるはずはない。
中国が日本を厚遇する裏事情、サミット後の日中外交の焦点とは
二人の女性議長経験者からみた、活躍する女性政治家の条件とは
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3月9日、89歳で死去した扇千景は女性で初めての参議院議長。その議会運営は与野党に偏ることなく公平無私を貫いた。扇の前には旧社会党の委員長から女性として初めて衆議院議長になった土井たか子(2014年85歳で死去)がいた。二人の女性は平成の時代に入って政治が激しく揺れ動いた乱世に議長となり、その才を発揮したが、その後は政治全体を大きく動かす女性国会議員は登場していない。
二人の女性議長経験者からみた、活躍する女性政治家の条件とは
今回の解散風は一過性ではない?重要日程に透ける首相の本気度
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またぞろ永田町に解散風が吹いている。衆院解散権を持つ首相の岸田文雄が思わせぶりな行動を続けているからだ。永田町に解散風が吹くと決まって起こる現象がある。「解散なし」ではなく、「解散あり」に向かって後押しする理由がどんどん付け足されていくことだ。
今回の解散風は一過性ではない?重要日程に透ける首相の本気度
統一地方選を巡る維新の思惑が、岸田首相の「衆院解散戦略」を左右
後藤謙次
4年に1度の統一地方選挙が始まる。今回の大きな特徴は、知事選挙や地方議会議員選挙などに加え、衆参の五つの補欠選挙が重なることだ。さらに衆院小選挙区の「10増10減」に伴う次期衆院選を巡る候補者選びが絡み合い、異例の様相を呈している。中でも日本維新の会の動向に注目が集まる。
統一地方選を巡る維新の思惑が、岸田首相の「衆院解散戦略」を左右
捏造と断じた高市発言で浮かぶ、政権によるメディア分断の内実
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経済安全保障担当相の高市早苗は3月3日の参議院予算委員会で「文書の信憑性に大いに疑問を持っている。全くの捏造文書だ」と言い切った。高市が言及した「文書」とは、小西が前日に公表した安倍晋三内閣当時に総務省が作成したとされる放送法の解釈変更を巡る経過を記録した文書のことだ。「小西文書」は安倍政権下で行われた電波メディア対策を時系列的に克明に伝える。
捏造と断じた高市発言で浮かぶ、政権によるメディア分断の内実
連合を軸にした自公国3党による「新連立政権」工作失敗の内幕
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第90回自民党大会は、運動方針が示した筋書きとは明らかに食い違った。自民党は連合会長の芳野友子の党大会出席を前提にする運動方針案を発表したが、会場となった「グランドプリンスホテル新高輪」に芳野の姿はなかった。岸田は連合との連携強化を模索する意向を示したが、一度失われたベクトルを取り戻すのは容易ではない。
連合を軸にした自公国3党による「新連立政権」工作失敗の内幕
浜四津氏の訃報はなぜ秘密に?問われる公明党の説明責任
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2月16日夕、公明党の広報からマスコミ各社の公明党担当記者に直接電話連絡があった。公明党の元代表代行、浜四津敏子の訃報だ。「浜四津さんの死去が判明しました。死亡日時は2020年11月29日です」という。当時、浜四津は75歳。2年以上も前に死去したことが、なぜ今ごろになって表に出てきたのか。公明党幹部によると、浜四津の死去を最初にキャッチしたのは共同通信の政治部記者だった。
浜四津氏の訃報はなぜ秘密に?問われる公明党の説明責任
日銀新総裁に学者を選んだ理由、岸田政権の候補者選び全舞台裏
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首相の岸田文雄は日本銀行の新しい総裁に経済学者の植田和男(71)を指名した。焦点は体操競技でいえば、全世界が注目する中で「ピタリと着地できるかどうか」にあった。国際金融に詳しいアナリストは「ベストな人事。金融分野の保守本流」と絶賛するが、一方で冷ややかな見方も存在する。
日銀新総裁に学者を選んだ理由、岸田政権の候補者選び全舞台裏
同性婚差別の荒井発言が開いた、自民党のLGBTQ巡る大問題
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「(同性愛カップルは)見るのも嫌だ」「同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」と発言した荒井秘書官。発言内容があまりに重大で看過できないとメディア側が判断してニュースになった。岸田は翌4日朝、荒井更迭の方針を発表したが、同性婚を巡る日本の対応に海外メディアは否定的だ。
同性婚差別の荒井発言が開いた、自民党のLGBTQ巡る大問題
岸田首相が解散に触れ続ける裏で、波乱呼ぶ「新区割り」の候補者調整
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改正公職選挙法で決まった衆院小選挙区の「10増10減」に基づき、新しい区割りでは全部で289小選挙区のほぼ半分に当たる140小選挙区が、新しい線引きによって境界線の変更が行われる。多くの現職議員を抱える自民党の候補者調整は容易ではない。加えて自民党には連立与党の公明党との調整という難題が横たわる。
岸田首相が解散に触れ続ける裏で、波乱呼ぶ「新区割り」の候補者調整
長丁場の通常国会で鍵を握る、維新の会は「野党か与党か問題」
後藤謙次
長丁場の通常国会が始まったが昨年までとは明らかに空気が違う。最大の要因は元首相の安倍晋三が凶弾に斃れたことにある。政界全体が軸を失って方向性が定まらないのだ。安倍の死によってさまざまな“化学変化”が生じ、自民党内はもとより与野党の関係もガラリと変わった。
長丁場の通常国会で鍵を握る、維新の会は「野党か与党か問題」
タブーに踏み込む異例の岸田批判、「無派閥」貫く菅前首相の思惑とは
後藤謙次
欧米5カ国歴訪の最後となった米ワシントンで、バイデン大統領の歓待を受けた首相の岸田文雄。しかし、帰国した岸田には高いハードルが待ち構える。日本の安全保障政策の大転換について国内的な説明はこれから始まるからだ。
タブーに踏み込む異例の岸田批判、「無派閥」貫く菅前首相の思惑とは
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