
2022.10.28
遅過ぎた山際更迭劇で露見した、自民党執行部「機能不全」の深刻
「遅過ぎたが既定路線」と言っていいだろう。前経済再生担当相の山際大志郎の更迭劇のことだ。首相の岸田文雄は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を巡って進退が問われ続けていた山際に、やっと10月24日夕に辞表を提出させた。
政治コラムニスト
1949年10月5日東京都生まれ。73年4月 に早稲田大学法学部卒業後、共同通信社入社。政治部長、論説副委員長兼編集委員、編集局長などを歴任した後、2007年10月に共同通信退社。その後、テレビのコメンテーターなどとして活躍、週刊ダイヤモンドで「永田町ライブ」を好評連載中
2022.10.28
「遅過ぎたが既定路線」と言っていいだろう。前経済再生担当相の山際大志郎の更迭劇のことだ。首相の岸田文雄は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を巡って進退が問われ続けていた山際に、やっと10月24日夕に辞表を提出させた。
2022.10.21
9月27日の元首相、安倍晋三の国葬に続き、10月15日には安倍の地元、山口県下関市で県民葬が行われ、安倍の弔いは一区切りついた。その一方で決着を見ないのが、安倍が率いた自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の後継者選びだ。安倍の急死後…
2022.10.14
首相、岸田文雄の内閣支持率の下落が止まらない。共同通信が実施した最新の世論調査(10月8、9日)でついに支持率は40%を割り込み35.0%になった。これに対して不支持率は48.3%に達した。このまま有効な手を打てなければ、“危険水域”とされる30…
2022.9.30
1985年9月23日――。37年前のこの日は秋分の日で休日でもあった。起床と同時にテレビのスイッチを入れると驚きの映像が飛び込んできた。担当記者として前日から所在を見失っていた大蔵相、竹下登が米ニューヨークからの衛星中継で映し出されたのだ…
2022.9.23
元首相、安倍晋三の暗殺事件をきっかけに表面化した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党議員との関係が次々に明るみに出る。自民党内には「いずれ時間が解決する」と楽観的な見方を示す幹部もいるが、事はそれほど甘くはない。とりわけ自民…
2022.9.9
首相の岸田文雄は9月5日午後、久しぶりに衆院第2議員会館の事務所に前首相、菅義偉を訪ねて会談した。実に6月20日以来。岸田は会談後、記者団にこう説明した。「いくつかアドバイスもいただいた。大変参考になるやりとりだった」。会談の所要時間は…
2022.9.2
首相の岸田文雄が決断した元首相、安倍晋三の「国葬」が9月27日に迫ってきた。しかし、安倍の急死とともに表面化した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と安倍や自民党議員とのただならぬ関係によって、国葬そのものに反対する国民世論が厳しさを…
2022.8.26
1年前の今ごろ永田町で「毎日ショック」という言葉が使われた。毎日新聞の世論調査で菅義偉内閣の支持率が30%を切って、26%に落ち込んだことをそう呼んだ。これを契機に菅の迷走が始まり、自民党総裁選挙への不出馬を表明するに至る。毎日ショッ…
2022.8.19
「旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と接点のある議員がある程度は閣内に入ってくることは想定していたが、これほど多いとは思わなかった」。首相、岸田文雄(65)の側近は困惑を隠さない。岸田が意表を突くように断行した内閣改造などの一連の人…
2022.8.12
首相の岸田文雄は永田町の相場観だった「内閣改造は9月上旬」を大幅に繰り上げて8月10日に断行した。昨年の衆院選に続いて2度目の前倒しによるサプライズ。「前倒しの岸田」と呼んでもいい。岸田が一気に改造人事に向かった背景には内閣支持率の急…
2022.7.29
首相の岸田文雄は昨年9月の自民党総裁選以来、10月の衆院選、そして今年7月の参院選まで大きな選挙は3連勝の結果を出した。この足取りは2012年9月の総裁選で返り咲きを果たした元首相、安倍晋三と重なる。安倍と違うのは衆院選が12月だったという点…
2022.7.22
元首相、安倍晋三の衝撃的な死から2週間あまり。事件直後に行われた参院選も霞んで見えなくなっているほどだ。それに比べて日ごとに大きくなっているのが「安倍が抜けた穴」ではないか。他を圧する影響力を持っていた安倍が忽然とこの世から消えて…
2022.7.12
元首相の安倍晋三が凶弾に倒れた結果、参議院選挙に圧勝した自民党だが、党内は流動化するという極めて皮肉な状況に直面している。特に存続の危機に直面した自民党最大派閥の安倍派は、「集団指導体制」に向けた動きを模索する。その構成メンバーと…
2022.7.8
参院選は最終盤まで一度も盛り上がることはなし。おそらく過去を振り返ってもこれほど低調な参院選は記憶がない。投開票の7月10日が迫る中で報じられた有力新聞の情勢記事も「与党(自公)過半数の勢い」でほぼ一致。選挙戦中盤になって①猛暑によ…
2022.7.1
1989(平成元)年の参議院選挙は戦後政治の流れを変えた大きな転換点だった。自民党が惨敗して「衆参ねじれ国会」が生まれたからだ。4年後の93年衆議院選挙で、その政治状況が自民党の初めての野党転落につながった。
2022.6.24
「今回の人事で岸田首相を見直した」。こう語るのは防衛相経験者の一人。「今回の人事」とは首相の岸田文雄が電光石火で断行した防衛省の事務次官交代のことだ。現事務次官の島田和久は元首相、安倍晋三の首相秘書官を6年半も務めた安倍側近官僚。…
2022.6.17
通常国会は大きな波乱もなく閉幕。舞台は回って次の焦点は6月22日に公示される参院選に移った。しかし、参院選も野党側の足並みの乱れが露呈して与党である自民、公明両党のペースで展開されそうだ。そんな空気を反映し、自民党内の最大関心事は参…
2022.6.10
元首相の安倍晋三の活字が新聞の政治面に載らない日はない。とりわけここ約1カ月間の安倍の言動はますます激しさを増す。
2022.6.3
首相である岸田文雄の「防衛費増額」発言の波紋が広がる。5月23日の米大統領ジョー・バイデンとの共同記者会見でその発言は飛び出した。「日本の防衛力を抜本的に強化し、その裏付けとなる防衛費の相当な増額を確保する決意を表明し、バイデン大統…
2022.5.27
5月23日夜、東京・白金台の「八芳園」周辺はものものしい警備態勢が敷かれ、そこに至る沿道には黒山の人だかりができた。首相の岸田文雄が、来日した米大統領ジョー・バイデンを招いて夕食会を八芳園で開いたからだ。過去にも来日した米大統領への…
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